【最新版:2024-2026】
この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。
今回は領域7「役割関係」です。
看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!
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【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】
続きを見る

他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!
*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。
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【NANDA-I看護診断】領域7「役割関係」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】
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NANDA-I領域7「役割関係」の看護診断名一覧

NANDA-I領域7「役割関係」は、類①〜③に分けられます。
それぞれの診断名一覧は以下の通りです。
- 類① 介護役割
- ・養育行動障害
・養育行動障害リスク状態
・養育行動促進準備状態
・親役割葛藤過剰
- 類② 家族関係
- ・家族相互作用パターン混乱
・家族相互作用パターン混乱リスク状態
・家族機能障害
・家族機能促進準備状態
・愛着行動混乱リスク状態
- 類③ 役割遂行
- ・役割遂行不良
・親密パートナー関係不良
・親密パートナー関係不良リスク状態
・親密パートナー関係促進準備状態
・社会的相互作用障害
・出産育児行動不良
・出産育児行動不良リスク状態
・出産育児行動促進準備状態
類①-養育行動障害(旧:ペアレンティング障害)

コード:00436
- 定義
- 主たるケア提供者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促す能力に限界がある状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 養育行動障害 |
長期目標 | 適切なペアレンティングスキルを習得し、親子関係を良好に保ちながら子どもの成長を支援できる |
短期目標 | 子どものニーズに対応できるよう、基本的な育児スキルを身につける |
観察計画 (O-P) | 親としての役割に対する不安やストレスの有無を確認 子どもとのコミュニケーションの質や頻度を観察 育児に対する患者の自己評価やストレスレベルの確認 子どもへの対応やしつけにおける適切さや一貫性の有無を確認 子どもの発達状況や健康状態の観察 家庭環境や育児に対する社会的サポートの有無の確認 親子関係における患者の感情的な反応(イライラ、不安、無力感など)の観察 子どもの行動や発言が、親としての患者にどのように影響しているかを確認 育児に関連する家族や友人とのサポート体制の確認 育児に関する誤解や偏見が存在しないかの確認 |
援助計画 (T-P) | 患者の育児に対する不安や疑問を聞き、共感的に対応する 子どもの成長や発達に必要な基本的な育児スキルを提供 親子のコミュニケーションを改善するための具体的な方法を指導 ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法やセルフケアを支援 家族や社会的サポートを活用し、育児の負担を軽減するための体制を整える 親としての役割を理解し、自信を持てるように、小さな成功体験を共有 子どもの行動や感情に対して、適切な対応ができるよう具体的なしつけ方法を教える 必要に応じて、育児カウンセリングや専門家の支援を提供 育児の負担を軽減するため、家事や育児の分担を考慮し、家庭内での協力体制を整える 子どもとの絆を強化するための親子活動や遊びを提案し、実践を支援 |
教育計画 (E-P) | 基本的な育児スキル(食事、睡眠、しつけ)の重要性を説明 親としての自己肯定感を高めるための方法(小さな成功の共有、自己評価の改善)を指導 ストレスや育児疲れに対処するためのリラクゼーション法やセルフケア方法を説明 子どもの発達段階に応じた適切な対応やしつけの方法を説明 子どもとのコミュニケーションの重要性とその改善方法(聞き取り、共感的対応)を教える 家族や社会的サポートを上手に活用する方法を指導 育児に関して感じる不安や困難を相談できる環境作りの重要性を説明 子どもの成長を促進するために、適切な環境を整える方法を指導 家族やパートナーとの育児に関する協力体制を築くためのコミュニケーション方法を説明 育児に関する知識や技術の向上を目指し、必要に応じて専門家の支援を受ける重要性を説明 |
類①-養育行動障害リスク状態
コード:00437
- 定義
- 主たるケア提供者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促す能力に限界が起きやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 養育行動障害リスク状態 |
長期目標 | 親としての役割を適切に果たし、子どもの成長を支援できるような健全な育児スキルを確立する |
短期目標 | 育児に対する不安や負担を軽減し、基本的な育児スキルを身につける |
観察計画 (O-P) | 育児に対する不安やストレスの度合いの観察 子どもとの関わり方やコミュニケーションの質を確認 子どもに対する対応の一貫性や適切さを観察 家庭環境や社会的サポート体制の確認 親としての役割に対する自己評価や負担感の把握 子どもの成長や発達状況に対する親の理解度を確認 育児による精神的・身体的疲労の有無を観察 家族や友人からの育児サポートが十分に得られているかの確認 患者の感情的反応(不安、怒り、イライラなど)が子どもに与える影響の確認 育児に関する誤解や偏見が存在していないかを確認 |
援助計画 (T-P) | 患者の育児に対する不安や疑問を丁寧に聞き、共感的に対応する 子どもの成長と発達に応じた基本的な育児スキルを提供 育児ストレスを軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアの導入をサポート 家族や社会的サポートを積極的に活用する方法を提案し、育児の負担を軽減する 親としての役割を再確認し、自信を持って育児に取り組めるように小さな成功体験を共有 子どもとの良好なコミュニケーションを促進する方法(共感的な聞き取りや対応)を指導 育児に関して必要な知識を提供し、親としての成長を促す支援を行う 必要に応じて、心理カウンセラーや育児支援専門家と連携し、専門的なサポートを提供 育児の負担を分担できるよう、家族内での協力体制を整える 子どもの成長を支えるため、親子の絆を深める活動や遊びを提案し、実践を支援する |
教育計画 (E-P) | 育児の基本的なスキルや子どもの発達段階に合わせた対応方法を説明 育児に対する不安を軽減するため、自己評価を高める方法(小さな成功の共有)を指導 家族や友人のサポートを受けながら育児を進める重要性を説明 育児に対するストレスを軽減するためのリラクゼーション法やセルフケアを指導 育児におけるコミュニケーションの重要性と、親子間の絆を深める方法を教える 家族内での育児の分担を促進し、負担を軽減するためのコミュニケーション方法を指導 育児に関する悩みや不安を相談できる支援体制(カウンセリングや育児相談)の利用を促進 子どもの成長を促進するための環境作りや生活習慣の整え方を説明 社会的な育児支援制度の利用方法や地域のサポートグループを紹介 親としての成長をサポートし、継続的に育児スキルを向上させるための教育やリソースを提供 |
類①-養育行動促進準備状態
コード:00438
- 定義
- 主たるケア提供者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促すパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 養育行動促進準備状態 |
長期目標 | 適切なペアレンティングスキルを習得し、子どもの成長を支援できるような健全な親子関係を築ける |
短期目標 | 子どものニーズに対応できる基本的な育児スキルを習得し、自信を持って育児に取り組める |
観察計画 (O-P) | 育児に対する患者の意欲や関心を確認 子どもとのコミュニケーションの質や頻度の観察 子どもの成長や発達状況に対する患者の理解度を把握 育児に対する自己評価や自己効力感の確認 家族や周囲からのサポートの有無を確認 患者が抱えている育児に対する不安や悩みの内容の把握 育児におけるストレスや負担感の程度を観察 育児に関する知識やスキルの習得状況を確認 育児に関連する誤解や誤った認識がないかの確認 社会的なサポート体制や地域の育児リソースの活用状況の確認 |
援助計画 (T-P) | 育児に対する患者の不安や疑問に対して、丁寧に対応し、サポートを行う 子どもの発達段階に応じた具体的な育児スキルを提供し、実践をサポート 親子のコミュニケーションを改善するための具体的な方法(話を聞く、共感的対応)を指導 患者の育児に対する自信を高めるために、小さな成功体験を共有し、自己肯定感を高める 家族や友人との協力体制を整え、育児に対するサポートを強化する ストレス軽減や育児負担を減らすためのリラクゼーション法やセルフケアを指導 必要に応じて、育児カウンセリングや専門的な支援を提供し、育児の質を向上させる 患者が自分のペースで育児に取り組めるよう、現実的な目標設定を支援 子どもの成長を支えるための親子の絆を強化する活動や遊びを提案 育児に関する正しい知識を提供し、誤解を解消するための教育を行う |
教育計画 (E-P) | 子どもの成長や発達段階に応じた育児スキルの重要性を説明 育児に対する自信を持てるよう、自己肯定感を高めるための方法(成功体験の共有など)を指導 ストレスを感じた際の対処法やセルフケアの実践方法を指導 親子のコミュニケーションを促進するため、聞き方や話し方のテクニックを指導 子どもの発達をサポートするために、適切な環境整備や育児リソースの活用を提案 家族や周囲からのサポートを受けながら、育児を進めることの重要性を説明 育児に関する正しい知識や、最新の育児情報を提供し、適切な育児を促進 育児に関する不安や疑問があれば、専門家に相談することの重要性を説明 育児の負担を減らすための育児グッズやリソースの活用法を説明 継続的に育児スキルを向上させるためのリソースや支援制度を紹介し、長期的な育児支援を提供 |
類①-親役割葛藤過剰
コード:00387
- 定義
- 主たるケア提供者が、子どものニーズを満たすために、一貫性のない、競合する、矛盾する期待や責任を経験している状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 親役割葛藤過剰 |
長期目標 | 親としての役割に自信を持ち、家庭内での育児や生活において安定した役割を果たせる |
短期目標 | 親役割に対する不安や葛藤を解消し、家庭内で適切な育児や役割分担ができる |
観察計画 (O-P) | 親役割に対する不安や葛藤の内容を観察 育児や家庭内での役割に対して、親としての自己評価や自信がどの程度あるか確認 役割分担が家庭内で明確かどうか、混乱がないか観察 育児や家事に対するストレスや疲労感の有無を確認 パートナーや家族とのコミュニケーションがスムーズに行われているかを観察 育児や家庭内での意思決定が公平に行われているか確認 親役割に対する外部からの期待やプレッシャーがどの程度あるか観察 子どものニーズに対して親としてどの程度対応できているか確認 家族からのサポートや協力が十分に得られているかを確認 親としての役割に対して自己矛盾や負担を感じていないかを観察 |
援助計画 (T-P) | 親役割に対する不安や葛藤について、親としての感情や考えを話し合う時間を設ける 家庭内での役割を明確にし、育児や家事の負担を公平に分担できるようサポート 育児や家事における具体的なスキルや方法を指導し、親としての自信を高める 親としての役割に対するストレスや疲労感を軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアを導入 パートナーや家族とのコミュニケーションを促進し、家庭内での意思決定を円滑に行うためのサポートを提供 必要に応じて、カウンセリングや育児支援サービスを提案し、親役割に対する不安を軽減する 親としての役割に対する期待やプレッシャーを再評価し、現実的な目標を設定する 育児に対する負担感を軽減するため、家族や外部の支援を受けやすい環境を整える 親役割に対する自信を高めるため、成功体験を積み重ねる機会を提供 親としての役割に対する矛盾や負担感を減らすため、定期的に状況を確認しサポートを継続 |
教育計画 (E-P) | 親役割に対する不安や葛藤は正常であり、適切なサポートを受けることが重要であることを説明 育児や家事を分担するための具体的な方法や役割分担の重要性を説明 ストレスや疲労感を軽減するためのリラクゼーション法やセルフケア方法を指導 パートナーや家族とのコミュニケーションの改善が、親役割葛藤の解消に役立つことを説明 親としての役割に対する現実的な目標設定の重要性を説明し、無理のない育児や家庭管理を推奨 家族や外部のサポートを積極的に利用することが、親役割葛藤の軽減に役立つことを説明 子どものニーズに応じた育児のスキルや知識を提供し、自信を持って親役割を果たせるよう支援 育児における自己矛盾や負担感が少なくなるよう、効果的な時間管理とストレス管理法を指導 家族との連携や協力が、親役割の負担を軽減するために重要であることを説明 定期的に親としての役割を振り返り、改善点を見つけながら成長するための方法を説明 |
類②-家族相互作用パターン混乱
コード:00389
- 定義
- 家族の組織や構造が乱れ、メンバーのウェルビーイングを支えることができない状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族相互作用パターン混乱 |
長期目標 | 家族全員が適切な役割を果たし、協力して日常生活を維持できる |
短期目標 | 家族間のコミュニケーションを改善し、役割分担を明確にして家族機能を回復できる |
観察計画 (O-P) | 家族メンバー間のコミュニケーションの質や頻度を観察 家族内での役割や責任分担が明確か、混乱していないかを確認 家族全員がストレスや不安を感じているかを観察 家族内での価値観や信念の相違が問題を引き起こしていないか確認 家族メンバー間でサポートや協力が欠如していないかを確認 家族の生活リズムや日常活動が中断されていないかを確認 家族内での意思決定プロセスに問題がないかを観察 家族メンバーが個別に抱えている負担やプレッシャーを確認 外部からの支援(医療、社会的サポート)が得られているか確認 家族全体の一体感や結束が低下していないかを観察 |
援助計画 (T-P) | 家族メンバーが感情や考えを共有し、問題に向き合うための対話の機会を提供 家族内の役割分担を明確にし、無理なく責任を果たせるように調整する 家族メンバー全員が協力して問題解決に取り組むためのアプローチを提案 家族内のコミュニケーションを促進し、誤解や対立を防ぐサポートを行う 家族全体でリラクゼーション法やストレス管理の方法を導入し、家族の負担を軽減する 家族カウンセリングを提案し、家族関係の修復や改善を支援する 家族メンバーが互いの価値観や信念を理解し、尊重し合う環境を整える 外部の支援サービス(訪問介護、地域サポート)を活用し、家族の負担を軽減する 家族全員が協力して日常生活を回復できるよう、現実的な目標を設定する 家族内のストレスや不安を軽減するために、定期的に家族会議を実施し、問題解決の進捗を確認 |
教育計画 (E-P) | 家族機能が中断している原因とその解決方法について説明し、家族間での役割分担の重要性を指導 家族全員が互いに感情や意見を共有できるよう、効果的なコミュニケーションスキルを教える 問題解決型の話し合いの進め方や、対立を避けるための方法を指導 家族メンバーがストレスを軽減できるよう、ストレス管理法やリラクゼーション法を指導 家族メンバーが協力し合い、サポートを提供し合う重要性を説明し、具体的な方法を教える 家族カウンセリングや専門家による支援が必要な場合、その効果を説明し、利用を勧める 家族メンバーが役割に過度な負担を感じないよう、バランスを取るための方法を説明 外部の支援制度や社会的リソースを活用する方法を指導し、家族の負担を軽減する 家族全員が協力して目標を達成し、生活の質を向上させるための計画を共有 家族全体での一体感や結束を強化するためのコミュニケーションや対話の重要性を説明 |
類②-家族相互作用パターン混乱リスク状態
コード:00440
- 定義
- 家族の組織や構造が乱れ、メンバーのウェルビーイングを支えることができないおそれのある状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族相互作用パターン混乱リスク状態 |
長期目標 | 家族が互いの役割と立場を尊重しながら、協力して健康問題に対応できる |
短期目標 | 1日1回、家族内での協力的な対話や関わりが見られるようになる |
観察計画 (O-P) | 家族内の会話内容と頻度 家族間の役割分担の明確さ 家族間での意思疎通の状況(意見交換、衝突、沈黙など) 疾患・入院・治療による家族の心理的負担の有無 キーパーソンの有無とその影響力・関係性 既往の家族内問題(介護疲れ、虐待、疎外など)の有無 家族の支援意欲や協力度の程度 家族構成・生活背景(同居・別居、育児・仕事との両立など) 家族の疾病理解度・情報共有の程度 医療スタッフとの面会・相談機会の有無と反応 |
援助計画 (T-P) | 家族の不安や葛藤に対し傾聴し、感情表出の機会を設ける 家族間での役割・期待のすり合わせを支援 家族構成員ごとの強みや関わりやすさを見極め、活用を促す 家族カンファレンスの場を設定し、共通理解を図る 面会や電話など、接触機会を増やす調整を行う 家族関係の悪化を防ぐため、個別面談でのフォローを実施 必要時、地域包括支援センターやソーシャルワーカーと連携 介護者支援やレスパイトサービス等の提案 家族同士のコミュニケーションを促進するための環境整備 医療者間で家族支援に関する情報を共有し、支援方針を統一 |
教育計画 (E-P) | 疾患や治療の内容を家族全体にわかりやすく説明 家族内での負担を偏らせないよう、役割分担の必要性を説明 ストレスが家族関係に与える影響を説明し、早期対応の重要性を伝える 家族が自分の健康や生活も大切にすることの必要性を説明 サポート体制(介護保険・相談窓口・地域資源)を紹介 家族内での「話し合いの方法」や「伝え方の工夫」を提案 医療スタッフとの情報共有・協力が患者支援に有効であることを説明 「支える側」も支援が必要であることを家族に説明 他者との比較ではなく「自分たちのペース」で良いことを伝える 家族関係の維持は「完璧」より「継続」が大切であることを伝え、安心感を与える |
類②-家族機能障害
コード:00388
- 定義
- 家族関係がメンバーのウェルビーイングを支えることができない状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族機能障害 |
長期目標 | 家族全員が適切な役割を果たし、支え合いながら安定した家族機能を回復できる |
短期目標 | 家族間のコミュニケーションを改善し、役割や責任を明確にして協力体制を築ける |
観察計画 (O-P) | 家族メンバー間のコミュニケーションの質や頻度を観察 家族内での役割や責任分担が明確か、混乱しているかを確認 家族全員がストレスや不安を抱えていないかを確認 家族メンバーの間で価値観や信念に対立がないか観察 家族メンバー間でのサポートや協力が不足していないかを確認 家族内での問題解決の能力や意思決定プロセスを観察 家族全体における生活リズムや日常活動のバランスを確認 家族メンバーが個々に感じているプレッシャーや負担感を観察 外部の支援やサポート(医療、社会的支援)の有無を確認 家族の一体感や結束力が低下していないかを確認 |
援助計画 (T-P) | 家族全員が感情や考えを共有できる時間を設け、互いの気持ちを理解し合う機会を提供 家族内で役割を明確にし、無理なく負担を分担できるように支援する 家族間で対立が生じた場合、問題解決のための話し合いの方法を指導 家族メンバーが互いにサポートし合える協力体制を整えるため、コミュニケーションを改善 家族全員がストレスを軽減できるよう、リラクゼーション法やセルフケアを促進する 必要に応じて、家族カウンセリングを導入し、家族関係の修復を支援する 家族の価値観や信念に対する理解を深め、対立を避けるための対話の場を提供 外部のサポートを活用し、家族の負担を軽減するためのリソースを紹介 家族全員が協力して日常生活を維持できるよう、現実的な目標を設定 家族内のストレスや不安を軽減するため、定期的な家族ミーティングを実施 |
教育計画 (E-P) | 家族機能の重要性について説明し、適切な役割分担と協力が必要であることを指導 家族メンバーが互いに尊重し合い、感情や意見を共有するためのコミュニケーション方法を説明 問題解決型の話し合いの進め方や、対立を避けるための方法を指導 ストレス管理法やリラクゼーション法を教え、家族全員が健康的に過ごせるようサポート 家族が互いに支え合い、サポートし合う重要性を説明し、その方法を具体的に教える 家族カウンセリングやサポートグループの利用が必要な場合、その効果を説明し、利用を勧める 家族メンバーが役割に過度な負担を感じないよう、バランスの取れた生活を送る方法を説明 外部の支援制度や社会的リソースを活用する方法を指導し、家族の負担を軽減する 家族全員が協力して目標を達成し、生活の質を向上させるための計画を共有 家族の価値観や目標を共有し、家族全体の結束を強化するための対話を促進 |
類②-家族機能促進準備状態
コード:00159
- 定義
- 家族関係のパターンが、メンバーのウェルビーイングを支えるために強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族機能促進準備状態 |
長期目標 | 家族全員が互いに協力し、健康的で安定した家族機能を維持できる |
短期目標 | 家族間のコミュニケーションを改善し、役割分担や協力体制を整える |
観察計画 (O-P) | 家族メンバー間のコミュニケーションの頻度や質を観察 家族全員が適切な役割を果たしているか、役割分担が明確かを確認 家族内でのストレスや不安の程度を観察 家族が互いに感情や意見を共有できているか確認 家族メンバーの協力体制が整っているかを確認 家族全員が生活のリズムを維持できているか、日常活動の状態を確認 家族内で発生する問題が適切に解決されているかを観察 家族メンバーがそれぞれの役割に対して負担を感じていないか確認 家族の一体感や結束力が高まっているかの確認 外部のサポートやリソースを活用しているかを確認 |
援助計画 (T-P) | 家族メンバーが感情や意見を自由に表現できる対話の機会を提供 家族内で役割を明確にし、各メンバーが無理なく責任を果たせるように調整する 家族全体で問題を共有し、協力して解決するための具体的なアプローチを提案 ストレス管理やリラクゼーション法を導入し、家族全体の心身の健康をサポート 家族メンバー全員が一緒に活動できる時間を確保し、結束を高める 必要に応じて、家族カウンセリングやサポートグループを導入し、家族関係を強化する 家族全員が協力して日常生活を維持できるよう、現実的な目標設定をサポート 外部の支援サービス(地域サポート、訪問介護など)を活用し、家族の負担を軽減する 家族メンバーが互いの価値観を理解し、協力しやすい環境を整える 家族のストレスや問題が蓄積しないよう、定期的な家族ミーティングを行い、問題解決を支援 |
教育計画 (E-P) | 家族機能を促進するための基本的なコミュニケーションスキルを指導 家族メンバーが役割分担を明確にし、負担を分散する方法を説明 問題解決のために、家族全員で協力し合う重要性を説明し、その具体的な方法を教える ストレスを軽減し、家族全体の健康を保つためのリラクゼーション法を指導 家族メンバーが互いに支え合い、サポートし合うことの重要性を強調し、その方法を指導 家族カウンセリングや専門的な支援を受けることの効果を説明し、必要時の利用を促す 外部の支援制度や社会的リソースの活用方法を指導し、家族の負担を軽減する 家族全員が協力して生活の質を向上させるための具体的な目標設定を提案 家族全体の一体感を高めるための対話の重要性と、その方法を説明 家族が共に成長し、健康的な家庭を維持するために、継続的なサポートを提供 |
類②-愛着行動混乱リスク状態
コード:00439
- 定義
- 主たるケア提供者と乳児の間の、保護的で養育的な相互関係を促進する活動を育む相互作用プロセスが乱れやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 愛着行動混乱リスク状態 |
長期目標 | 安全で信頼できる対人関係を築き、安定した情緒的な結びつきを形成できる |
短期目標 | 養育者や周囲の人との信頼関係を深め、安心感や安定感を感じられる |
観察計画 (O-P) | 養育者との情緒的な交流やコミュニケーションの質を観察 養育者が一貫した対応をしているか確認 子どもが示す情緒的反応や、不安・ストレスの兆候を観察 子どもの発達状況に応じた養育者の対応が適切かどうかの確認 子どもの安心感や信頼感の有無を確認 養育者からの愛情や支援の質を観察 社会的な孤立感や不安が見られるか確認 子どもが他者との交流で感じる不安や緊張感を観察 子どもの基本的なニーズ(食事、睡眠、安心感)が満たされているか確認 児童におけるストレスの原因となる環境要因の確認(家庭環境、学校での状況など) |
援助計画 (T-P) | 子どもが安心して感情を表現できる安全な環境を提供 養育者が一貫した支援や愛情を提供できるよう、親子関係をサポート 子どもと養育者の間に信頼関係を築けるよう、親子での時間を増やす 子どもの情緒的なニーズを理解し、適切に対応する方法を養育者に指導 子どもの不安やストレスを軽減するため、安定した生活リズムを整える 養育者が子どもの感情や行動に対して共感的に対応するよう指導 必要に応じて、カウンセリングや児童心理支援を提供し、子どもの情緒をサポート 子どもの感情的な反応や行動に対して、無理のないペースで対応できるよう支援 子どもが他者との交流で安心感を持てるよう、グループ活動や遊びを促進 養育者と定期的な面談を行い、子どもの情緒的な発達状況を確認し、適切な支援を続ける |
教育計画 (E-P) | 養育者に、安定した愛着形成の重要性とその方法を説明 養育者に対して、一貫した対応と共感的なコミュニケーションの重要性を指導 子どもの感情や行動に敏感に反応することが信頼関係構築に役立つことを説明 子どもの情緒的ニーズを理解し、適切に対応するための具体的な方法を指導 養育者に、子どもの自己表現を奨励し、感情を受け入れる姿勢を指導 家族に対し、愛情を持って一貫したサポートを行うことの重要性を説明 子どもの不安やストレスを軽減するために、規則正しい生活リズムを整える方法を説明 養育者が自身のストレス管理を行うためのセルフケア法を指導 愛着形成がうまくいかない場合、早期に専門家に相談することの重要性を説明 家族全体で子どもの愛着形成を支援し、安定した環境を提供する方法を指導 |
類③-役割遂行不良
コード:00055
- 定義
- 行動と自己表現のパターンが、周囲の状況、規範、期待に合わない状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 役割遂行不良 |
長期目標 | 家庭や職場での役割を適切に遂行し、バランスの取れた生活を送れる |
短期目標 | 役割遂行に対する混乱や不安を解消し、日常生活における役割を明確にして適切に対応できる |
観察計画 (O-P) | 役割遂行に対する患者の自己評価や自信の有無を観察 役割に対してストレスや不安を感じているか確認 家庭や職場での役割分担が明確であるか、混乱が生じていないかを観察 役割を果たす上での身体的・精神的疲労の有無を確認 役割遂行が適切に行われているか、周囲の期待に応えているかを観察 役割の遂行に伴う対立や誤解が発生していないかを確認 家族や職場での支援体制が十分に整っているかを観察 役割に対する患者の負担感やプレッシャーが強すぎないか確認 役割を果たす上で、他者との協力やコミュニケーションがスムーズに行われているかを確認 役割遂行に影響を与える外部の要因(社会的圧力、経済的問題など)がないか確認 |
援助計画 (T-P) | 患者が役割遂行に対する不安や負担を表現できる環境を提供し、共感的に対応 家庭や職場での役割分担を明確にし、適切に負担を分散できるようサポート 役割遂行におけるストレスを軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアを導入 患者が自信を持って役割を果たせるよう、必要なスキルや知識を指導 役割遂行における対立や誤解を解消するためのコミュニケーション方法を指導 必要に応じて、家族や職場の支援体制を整え、役割遂行をサポートする環境を整備 患者の役割に対する期待を現実的なものにし、過度なプレッシャーを軽減するための対策を提案 他者との協力を促進し、役割遂行においてチームワークが発揮できるよう支援 役割を適切に果たせた際には、達成感を感じられるようフィードバックを提供 役割遂行に影響を与える外部の問題(社会的、経済的要因など)に対するサポートを検討 |
教育計画 (E-P) | 役割遂行の重要性と、適切な役割分担が生活の質向上に役立つことを説明 役割に対するストレス管理やセルフケアの方法を指導し、心身の健康を保つ方法を教える 家庭や職場での役割分担を明確にし、他者との協力を促進する重要性を説明 役割を果たす上で必要なスキルや知識を習得するための具体的な方法を指導 コミュニケーションスキルの向上が、役割遂行における対立や誤解の解消に役立つことを説明 ストレスや負担感が強すぎる場合は、支援を求めることの重要性を指導 役割遂行における成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高める方法を教える 家族や職場の協力体制を強化するための対策を指導し、役割分担をより効果的に行う方法を説明 外部からの影響(社会的・経済的問題)に対処するための具体的なリソースや支援制度を紹介 長期的に安定した役割遂行を維持するため、継続的なサポートと成長の機会を提供する重要性を説明 |
類③-親密パートナー関係不良
コード:00449
- 定義
- パートナーの一方または両方の健康状態の経過・予後・治療に影響する相互関係パターンが不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 親密パートナー関係不良 |
長期目標 | パートナー間で互いに協力し、効果的なコミュニケーションと問題解決ができる関係を築く |
短期目標 | パートナー間のコミュニケーションを改善し、互いの役割や責任を明確にする |
観察計画 (O-P) | パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察 互いの意見や感情が共有されているか、理解されているかを確認 パートナーが互いの役割や責任に対して混乱や不満を感じていないか観察 対立や誤解がどのように解決されているかを確認 パートナーシップにおけるストレスや不安の兆候を観察 互いの期待や役割が一致しているか、または異なっているかの確認 家庭内の協力体制が十分に機能しているかを観察 互いに対するサポートや共感が不足していないか確認 パートナー間での意思決定が一方的でないか、共同で行われているかを確認 パートナーの関係が外部のストレス要因(仕事、家庭外の問題など)によって影響されていないか確認 |
援助計画 (T-P) | パートナー間で感情や意見を自由に表現し、理解し合える時間を設ける 互いの役割や期待を明確にし、協力して家庭内の責任を果たせるようサポートする 問題解決において、双方が積極的に参加できるような協力体制を整える パートナー間での誤解や対立を解消するため、効果的なコミュニケーション方法を指導 ストレスや不安を軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理の方法を導入 互いの期待や価値観を再確認し、共通の目標を設定してパートナーシップを強化する 必要に応じて、カップルカウンセリングを提案し、パートナー間の関係を修復する支援を提供 互いに対するサポートや共感を増やし、安心してコミュニケーションが取れる環境を整える 外部の影響を最小限にし、パートナーシップが健全に機能するように支援 定期的にパートナーシップの進捗を確認し、関係改善のためのサポートを継続 |
教育計画 (E-P) | 効果的なコミュニケーションスキルの重要性と、その方法を指導 パートナー間での役割分担や期待の明確化が関係改善に役立つことを説明 問題解決や意思決定において、双方が積極的に関与することの重要性を教える ストレスや対立がパートナーシップに与える影響を説明し、それに対処する方法を指導 パートナーシップを強化するため、共通の目標や価値観を共有することの重要性を説明 リラクゼーション法やストレス管理の技術を教え、互いの健康をサポート 互いの感情や考えを尊重し、共感を深めるための対話方法を説明 必要に応じて、カップルカウンセリングや外部の支援を受けることの重要性を説明 パートナーシップが外部のストレス要因によって影響されないよう、適切な対処法を教える 互いに支え合い、協力して生活の質を向上させるための継続的なサポートを提供 |
類③-親密パートナー関係不良リスク状態
コード:00445
- 定義
- パートナーの一方または両方の健康状態の経過・予後・治療に影響する相互関係パターンが不十分なになりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 親密パートナー関係不良リスク状態 |
長期目標 | パートナー間で互いの役割や期待を理解し、効果的なコミュニケーションを通じて健全な関係を維持できる |
短期目標 | パートナー間のコミュニケーションを改善し、対話を通じて協力的な関係を築ける |
観察計画 (O-P) | パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察 互いの感情や意見が十分に共有されているかを確認 パートナー間での役割や責任の混乱や不明確さがないかを観察 対立や誤解が発生する兆候を確認し、その対応方法を観察 パートナーシップにおけるストレスや不安感の有無を確認 パートナー間での期待の違いが問題を引き起こしていないかを確認 家庭内での協力体制が整っているか、負担が一方に偏っていないかを観察 意思決定における公平性や共同作業が維持されているかを確認 外部のストレス要因(仕事や家庭外の問題など)がパートナーシップに影響を与えていないかを観察 パートナー間の関係が長期的に悪化するリスクがないかを確認 |
援助計画 (T-P) | パートナー間で定期的に感情や意見を共有できる時間を確保する 互いの役割や期待を明確にし、協力して家庭内の責任を果たせるようにサポート パートナーシップにおける対立や誤解が解消できるよう、効果的な対話の方法を指導 共同で問題解決に取り組むための協力体制を強化する ストレスや不安を軽減するために、リラクゼーション法やストレス管理の方法を導入 必要に応じて、カップルカウンセリングや専門家の支援を提案し、パートナー間の関係を強化する パートナー間で共通の目標を設定し、協力して達成できるよう支援 互いに対するサポートや共感を増やし、安心してコミュニケーションが取れる環境を整える 外部のストレス要因をパートナーシップに影響させないよう、適切な対応策を検討 定期的にパートナーシップの状況を確認し、早期にリスクを認識して対処する |
教育計画 (E-P) | 効果的なコミュニケーションスキルの重要性を説明し、その方法を指導 パートナー間で役割分担や期待を明確にすることが関係の安定につながることを説明 パートナーシップにおける公平な問題解決や意思決定の重要性を教える ストレスがパートナーシップに与える影響を説明し、その対処法を指導 パートナー間で共通の目標を共有し、協力して達成する方法を説明 リラクゼーション法やストレス管理技術を教え、互いの健康をサポート パートナー間で感情や考えを尊重し合い、共感を深めるための対話の仕方を説明 必要に応じてカップルカウンセリングや外部のサポートを受けることの重要性を説明 パートナーシップが外部のストレス要因によって影響を受けないようにする方法を指導 パートナーシップの安定を長期的に維持するための自己管理と支援体制の重要性を説明 |
類③-親密パートナー関係促進準備状態
コード:00446
- 定義
- パートナーの一方または両方の健康状態の経過・予後・治療をサポートする相互関係パターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 親密パートナー関係促進準備状態 |
長期目標 | パートナー間で互いに協力し、健全で効果的なコミュニケーションを通じて強固な関係を築ける |
短期目標 | 互いの役割や期待を共有し、パートナーシップを強化するためのコミュニケーションを改善する |
観察計画 (O-P) | パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察 互いの意見や感情がどの程度共有され、理解されているか確認 パートナーが互いの役割や期待に対して理解と納得をしているかを確認 パートナー間での協力やサポートがスムーズに行われているか観察 家庭内の問題解決や意思決定のプロセスを観察し、共同作業が行われているか確認 パートナー間にストレスや不安がないかを観察 パートナーシップが外部の影響(仕事、家族、社会的圧力など)を受けていないか確認 お互いに共感やサポートを感じているか観察 パートナー間の関係において、役割や責任が均等に分配されているか確認 長期的な目標に向けた協力体制が築かれているかを確認 |
援助計画 (T-P) | パートナー間で感情や意見を率直に共有する時間を定期的に設ける 互いの役割や期待を明確にし、日常生活における協力をスムーズにするためのサポートを行う 問題解決や意思決定の際、両者が積極的に参加できる環境を整える パートナー間での共感を深めるため、相手の立場に立って話を聞く方法を指導 パートナーシップの強化を図るため、共通の目標を設定し、協力して達成できるよう支援する ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法やストレス管理法を提供 必要に応じて、カップルカウンセリングや専門家の支援を提案し、パートナー間の関係を改善する パートナーが家庭外の問題(仕事、家族など)に対応しつつも、関係を維持できるようサポートする パートナーシップを強化するためのコミュニケーションスキルを強化する支援を行う 定期的にパートナー間での進捗や改善状況を確認し、サポートを続ける |
教育計画 (E-P) | 健全なパートナーシップに必要な効果的なコミュニケーション方法を指導 互いの役割や期待を共有し、役割分担を明確にすることで協力が促進されることを説明 パートナーシップの強化には、両者が協力し、問題解決に積極的に関与することが重要であることを説明 ストレスや対立が関係に与える影響を軽減するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 共通の目標を設定し、協力してそれを達成することでパートナーシップが強化されることを説明 互いの感情や考えを尊重し、共感を深めるための具体的な対話方法を指導 必要に応じて、カップルカウンセリングや外部のサポートを活用することの重要性を説明 パートナーシップに外部からのストレスが影響を与えないようにする方法を指導 日常生活において、役割分担や共同作業が円滑に進むようにするための方法を説明 長期的なパートナーシップの維持と成長のために、定期的に対話を行うことの重要性を説明 |
類③-社会的相互作用障害
コード:00052
- 定義
- 社会的交換が量的に不足か過剰、あるいは質的に不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 社会的相互作用障害 |
長期目標 | 効果的なコミュニケーション能力を向上させ、健全な社会的関係を築ける |
短期目標 | 日常生活において円滑な社会的相互作用を実現できるよう、基本的な対話や関係構築のスキルが向上できる |
観察計画 (O-P) | 社会的相互作用に対する不安や緊張の有無を観察 他者とのコミュニケーションにおける問題点(誤解、回避、対立など)の確認 対人関係や社会的な場での発言や行動パターンを観察 患者が他者との関わりを避けたり、孤立したりしていないか確認 社会的な関係の維持が困難になっていないかを確認 友人や家族との交流頻度や質を観察 コミュニケーションに対する患者の自己評価(自信の有無)を確認 社会的スキルの欠如により、対人関係が悪化しているか確認 社会的な場面におけるストレスや不安の程度を確認 他者との相互作用において非言語的なコミュニケーション(表情、姿勢、視線)に問題がないか確認 |
援助計画 (T-P) | 患者が安心して他者とコミュニケーションできる環境を提供し、対話の機会を増やす 基本的なコミュニケーションスキル(挨拶、質問の仕方、傾聴)の指導を行う 社会的な場での行動パターンや対話の方法を練習し、具体的なフィードバックを提供 他者との関わりを増やすため、少人数のグループ活動や交流の場を提案 社会的な場でのストレスを軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を導入 患者の対人関係に対する自信を高めるため、小さな成功体験を共有 非言語的なコミュニケーションスキル(アイコンタクト、表情、姿勢)を強化するための訓練を提供 家族や友人との関係を強化し、社会的サポートを増やすための活動を支援 必要に応じて、カウンセリングやソーシャルスキルトレーニングを提供し、対人関係の改善を図る 社会的な場での相互作用に対する不安や緊張を軽減するため、段階的な露出訓練を実施 |
教育計画 (E-P) | 社会的相互作用が生活の質にどのように影響するかを説明し、改善のための方法を指導 基本的なコミュニケーションスキルの重要性を説明し、実践的な練習方法を提案 ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法や対処法を指導 他者との対話において、誤解を避けるための明確なコミュニケーション方法を教える 社会的な場面で自信を持って行動できるよう、自己肯定感を高める方法を説明 家族や友人との関係強化が社会的相互作用の改善に役立つことを説明 非言語的なコミュニケーション(アイコンタクト、姿勢、表情)の重要性を指導 対人関係の中で直面する困難に対処するためのソーシャルスキルを教える 社会的な場でのストレスや不安が減少するまで、段階的に露出する方法を説明 社会的相互作用の改善に必要なリソースやサポートグループの利用を提案 |
類③-出産育児行動不良
コード:00221
- 定義
- ウェルビーイングを確保するための健康的な妊娠・出産・新生児ケアを準備や維持することが困難な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 出産育児行動不良 |
長期目標 | 効果的な出産および育児行動を確立し、母子ともに健康で健やかな生活を維持できる |
短期目標 | 出産や育児に対する不安や誤解を解消し、適切な育児行動が取れる |
観察計画 (O-P) | 出産や育児に対する不安やストレスの程度を観察 育児に関する知識やスキルの不足が見られるか確認 母親の体調や心身の健康状態を定期的に観察 赤ちゃんへの適切なケア(授乳、睡眠管理、衛生管理など)ができているかを確認 母親と家族、パートナーとのコミュニケーションの質やサポート体制を観察 母親の自己評価や育児に対する自信の有無を確認 出産後の身体的回復状況や、産後うつの兆候がないか観察 育児の負担感が強すぎないか、家族やパートナーからの支援が得られているかを確認 母親が育児において自己矛盾や罪悪感を抱えていないか観察 育児に対する母親の期待と現実のギャップが、ストレスや不安の原因となっていないか確認 |
援助計画 (T-P) | 母親が出産や育児に対する不安や疑問を表現できる時間を設け、共感的に対応 出産や育児に関する基本的な知識やスキルを提供し、実践をサポート 母親の体調や心身の健康を回復するため、十分な休息と適切な栄養摂取を指導 赤ちゃんへのケア(授乳、オムツ替え、沐浴など)の具体的な方法を指導し、育児スキルを向上させる 育児に関する家族やパートナーとの協力を促進し、サポート体制を強化する 母親の育児に対する自己肯定感を高めるため、小さな成功体験を共有し、ポジティブなフィードバックを提供 産後うつや心身の不調が見られる場合、必要に応じて専門家との連携を行い、早期介入を図る 育児における負担感を軽減するため、外部サポート(育児支援サービスや家族サポート)を提案 母親が自己矛盾や罪悪感を抱かないよう、育児における現実的な目標設定を支援 母親の期待と現実のギャップを埋めるため、適切な情報提供とアドバイスを行い、ストレスを軽減する |
教育計画 (E-P) | 出産や育児に関する正しい知識を提供し、誤解や不安を解消するための教育を行う 効果的な育児スキル(授乳、睡眠管理、衛生管理など)を具体的に説明し、実践的なサポートを提供 母親の身体的および心理的な回復に必要な栄養と休息の重要性を説明 育児に関して家族やパートナーとの協力が重要であることを説明し、協力体制を築くための方法を提案 母親が育児に自信を持ち、自己肯定感を高められるようなフィードバックと支援の提供を説明 産後うつの兆候や心身の不調に対する早期介入の重要性を説明し、専門家のサポートを提案 育児に関する負担を軽減するための外部支援やサービスの利用を推奨し、情報を提供 育児における現実的な目標設定の重要性を説明し、ストレスやプレッシャーを軽減する方法を指導 出産後の体調管理と育児の両立を図るための時間管理やセルフケア方法を教える 母親の期待と現実のギャップを埋めるため、適切な情報提供や育児サポートの重要性を説明 |
類③-出産育児行動不良リスク状態
コード:00227
- 定義
- ウェルビーイングを確保するための健康的な妊娠・出産・新生児ケアを準備や維持することが困難になりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 出産育児行動不良リスク状態 |
長期目標 | 適切な出産・育児スキルを習得し、母子ともに健康で安心して育児に取り組める |
短期目標 | 育児に対する不安や負担感を軽減し、育児に必要な基本的な知識やスキルを身につける |
観察計画 (O-P) | 出産や育児に対する不安や緊張の有無を観察 育児に関する知識やスキルの不足が見られるかを確認 母親の体調や心身の健康状態を定期的に観察 育児に対する自己評価や育児に対する自信の有無を確認 家族やパートナーからのサポートや協力体制の有無を確認 母親が育児に過度なストレスや負担感を感じていないか観察 出産後の母親の身体的回復状況や産後うつの兆候がないか確認 育児において適切なケア(授乳、オムツ替え、睡眠管理など)が行われているかを確認 母親が育児において自己矛盾や罪悪感を抱いていないかを観察 育児に関する誤解や不安が母子の健康に影響を与えていないかを確認 |
援助計画 (T-P) | 母親が育児に対する不安や疑問を表現できる場を提供し、共感的に対応 出産や育児に必要な基本的な知識やスキルを提供し、実践をサポート 母親が十分な休息と栄養を摂取できるよう、身体的回復を促進する支援を行う 育児における負担感を軽減するため、家族やパートナーの協力を促進し、役割分担を整える 育児に関する成功体験を共有し、母親の育児に対する自信を高めるサポートを行う 育児に対する不安が強い場合、必要に応じて心理カウンセリングや専門家の支援を提案 母親が育児において自己矛盾や罪悪感を抱かないよう、現実的な育児目標を設定し支援 外部支援(育児サポートサービスや地域の育児支援)の利用を提案し、負担軽減を図る 母親の体調や産後の心身の回復を確認し、産後うつの早期発見と対応を行う 母親の育児に対する期待と現実のギャップを埋めるため、適切な情報とアドバイスを提供 |
教育計画 (E-P) | 出産や育児に関する正しい知識を提供し、誤解や不安を解消するための教育を行う 育児に関する基本的なスキル(授乳、オムツ替え、睡眠管理など)の実践方法を指導 母親の身体的・精神的な回復に必要な栄養と休息の重要性を説明 育児に対する家族やパートナーとの協力の重要性を説明し、サポート体制の整え方を指導 育児に対する自信を持てるよう、成功体験の積み重ねが大切であることを説明 産後うつや心身の不調に対する早期介入の必要性を説明し、専門的な支援の利用を促す 育児の負担を軽減するため、外部支援や育児サービスの利用が有益であることを説明 育児における現実的な目標設定が、ストレスや不安を軽減するのに有効であることを説明 母親が安心して育児に取り組めるよう、リラクゼーション法やストレス管理法を指導 出産後の体調管理と育児の両立に向けた適切なサポートと情報提供を行い、持続的な支援を提供 |
類③-出産育児行動促進準備状態
コード:00208
- 定義
- ウェルビーイングを確保するための健康的な妊娠・出産・新生児ケアを準備や維持するパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 出産育児行動促進準備状態 |
長期目標 | 適切な出産および育児スキルを習得し、母子ともに健康で安心して育児に取り組める |
短期目標 | 出産や育児に必要な基本的な知識を身につけ、家族やパートナーと協力して育児が行える |
観察計画 (O-P) | 母親の出産や育児に対する意欲や準備の度合いを観察 出産や育児に関する知識の習得状況を確認 母親が抱えている不安や疑問の有無を観察 家族やパートナーとのコミュニケーションが円滑に行われているか確認 出産後の身体的・精神的回復状況を観察 育児に対する母親の自己評価や自信の有無を確認 母親のストレスや不安の程度を観察し、サポートが必要かどうかを確認 家族やパートナーからの協力体制の有無を確認 育児における具体的な準備が整っているか(ベビーベッド、授乳、オムツ替えなど)を確認 育児に関する外部支援(育児サービス、地域支援など)を活用しているか確認 |
援助計画 (T-P) | 出産や育児に対する不安や疑問を聞き取り、安心できる環境を提供 出産や育児に必要な具体的なスキル(授乳、沐浴、オムツ替えなど)を実践的に指導 出産後の母親の身体的・精神的回復を促進するため、休息や栄養管理をサポート 家族やパートナーとのコミュニケーションを促進し、育児に関する協力体制を強化 育児に必要な準備(育児用品、住環境整備など)が整うよう支援 母親が育児に対して自信を持てるよう、小さな成功体験を共有し、肯定的なフィードバックを提供 育児に対するストレスや不安を軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を導入 母親の精神的なサポートが必要な場合、専門家やカウンセリングを提案 育児において困難が生じた場合、外部支援サービス(地域の育児支援やヘルプラインなど)を紹介 定期的に母親の体調や心の健康を確認し、育児への取り組みが順調に進んでいるか確認 |
教育計画 (E-P) | 出産や育児に関する基本的な知識を提供し、母親が安心して育児に取り組めるように指導 効果的な育児スキル(授乳、オムツ替え、睡眠管理など)の実践方法を説明 母親の身体的・精神的な回復をサポートするための栄養管理や休息の重要性を説明 家族やパートナーとの協力の重要性を説明し、協力して育児を進める方法を提案 育児に対するストレスや不安を軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を指導 育児に必要な物品や準備を整える方法を説明し、母親が安心して育児に取り組めるようにサポート 母親が育児に対して自信を持てるよう、成功体験を積み重ねることの重要性を説明 育児に関する疑問や不安が生じた場合、適切なサポートや専門家に相談することの重要性を説明 外部の育児支援サービスや地域の育児リソースを利用する方法を説明し、支援を活用する重要性を説明 出産後の母親の体調管理と育児のバランスを保つための方法を説明し、持続的なサポートを提供 |
NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。
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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026.医学書院.