看護計画 NANDA-Iに基づく記載例 領域13

【NANDA-I看護診断】領域13「成長/発達」の看護計画の記載例まとめ【コピペ可】

【最新版:2024-2026】

この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。

今回は領域13「成長/発達」です。

看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

トコル
トコル

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!

【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】

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新人看護師
新人看護師

他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!

*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。

【NANDA-I看護診断】領域13「成長/発達」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】

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NANDA-I領域13「成長/発達」の看護診断名一覧

NANDA-I領域13「成長/発達」は、類①〜②に分けられます。

それぞれの診断名一覧は以下の通りです。

類① 成長
・小児成長遅延
・小児成長遅延リスク状態

類② 発達
・小児発達遅延
・小児発達遅延リスク状態
・乳児運動発達遅延
・乳児運動発達遅延リスク状態
・乳児神経発達結合障害
・乳児神経発達結合障害リスク状態
・乳児神経発達結合促進準備状態
・乳児吸啜嚥下反応不良

類①-小児成長遅延

コード:00348

定義
18歳以下の子どもの身長、体長、体格指数、頭囲、身長発育速度(cm/年)が、性別、年齢、民族的に不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 小児成長遅延
長期目標年齢に応じた発達段階に近づくよう、適切な支援と環境の中で成長が促進される
短期目標1日1回以上、年齢相応の発達を促す活動(遊び、運動、発語など)に関心を示し、関わることができる
観察計画
(O-P)
身体発育の指標(身長、体重、頭囲)と成長曲線との比較
運動発達の状態(寝返り、はいはい、歩行、手指の操作など)
言語発達の程度(発語、理解力、模倣など)
情緒的反応(愛着行動、不安、怒りなど)
社会的スキル(他児との関わり、遊び方、模倣行動など)
食事摂取量と栄養状態(偏食、食欲不振など)
睡眠パターンと休息の質
家族の育児状況(関わり方、愛着形成、虐待リスクの有無など)
発達検査や医師の所見(小児科、療育医など)
保育園・学校・地域支援との連携状況
援助計画
(T-P)
年齢・発達段階に合わせた遊びや刺激を提供
保護者と一緒に遊びや関わりを実施し、関係性の促進を援助
日常生活動作(食事、排泄、着替えなど)を自分で行う機会を支援
栄養バランスを考慮した食事内容の工夫を援助
睡眠・生活リズムの安定を図るよう支援
肢体不自由・認知発達の遅れがあれば専門職(PT、OT、ST)と連携
肯定的な声かけを通じて成功体験を重ねられるようにする
集団活動への参加を段階的に促す(託児、保育、療育など)
保護者の不安・ストレスに対して心理的サポートを行う
必要に応じて福祉サービス(療育手帳、医療型児童発達支援等)の導入支援
教育計画
(E-P)
発達には個人差があること、焦らず見守る姿勢が大切であることを説明
保護者に対して家庭でできる遊びや関わり方を具体的に提案
適切な刺激と安心できる環境が発達を促すことを説明
医師や専門職による定期的な発達評価の必要性を説明
運動・言語・社会性など各発達領域の特徴と支援方法を伝える
日々の生活の中で子どもが達成できたことに注目し、承認することの重要性を説明
発達遅延があっても、その子らしい成長ができることを希望をもって伝える
医療・福祉・教育機関との連携の大切さを説明
発達支援に関する地域の相談窓口(市町村、保健センターなど)を紹介
保護者自身の休息やサポートの重要性を説明(レスパイトケア、家族支援など)

類①-小児成長遅延リスク状態

コード:00478

定義
18歳以下の子どもの身長、体長、体格指数、頭囲、身長発育速度(cm/年)が、性別、年齢、民族的に不十分になりやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 小児成長遅延リスク状態
長期目標年齢に応じた発達を維持し、健やかに成長できる環境が整う
短期目標1日1回以上、発達を促す関わり(遊び、運動、コミュニケーションなど)に対して興味や反応を示すことができる
観察計画
(O-P)
身体発育(身長・体重・頭囲)と発育曲線の確認
運動機能の発達状況(寝返り、歩行、手指の操作など)
言語発達の様子(発語、理解、模倣の有無)
情緒的な反応(不安、喜び、恐怖への反応など)
社会的な関わりの傾向(他者との関係、模倣行動など)
栄養状態と摂食状況(哺乳・離乳・偏食・食欲)
睡眠・排泄・活動などの生活リズム
家族との関係性・愛着形成の様子
養育環境(家庭の安定性、養育者の関わり方)
保育・医療・地域支援との連携の有無
援助計画
(T-P)
適切な発達刺激となる遊びや活動を提供(年齢に応じたおもちゃ・運動)
保護者の育児行動を肯定的に支援し、関わり方を援助
子どもの反応に合わせた声かけ・スキンシップを促進
安定した生活リズムの確立(食事・睡眠・遊びのバランス)を支援
乳幼児健診の受診を促し、発達の経過観察を実施
発育・発達を妨げる因子(栄養不足、病気など)への介入
保育士やリハビリ専門職(PT、OT、ST)との連携支援
栄養指導の実施(栄養士と連携)
家庭での遊び方や発達を促す接し方を実演・助言
必要に応じて地域の療育・相談機関を紹介
教育計画
(E-P)
発達には個人差があることを保護者に伝え、不安を和らげる
発達を促す関わり方(遊び・語りかけ・見守りなど)を具体的に説明
日常生活の中での成長支援の重要性を説明
食事・睡眠・運動のバランスが発達に与える影響を伝える
適切な時期に発達相談・支援につなぐことの意義を説明
保護者が孤立しないよう、相談機関や支援制度の活用を勧める
地域で利用できる子育て支援サービス(育児教室、保健センターなど)を紹介
子どもを否定せず、できたことを一緒に喜ぶことの大切さを説明
発達の記録をつけることのメリットを説明(変化に気づきやすい)
保護者自身の休息・気分転換の大切さと支援方法を伝える

類②-小児発達遅延

コード:00314

定義
1歳から9歳の子どもで、期待される期間内に発達のマイルストーンを達成できない状態が続いていること

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 小児発達遅延
長期目標年齢相応の発達段階に近づき、日常生活で適切に機能できる
短期目標発達における遅延が軽減し、適切な成長と発達が促進できる
観察計画
(O-P)
小児の発達段階(運動、言語、認知、社会性)を年齢基準に照らして評価し、遅れの程度を把握
成長に伴う発達の進展を定期的に観察し、改善や遅延の進行を確認
食事摂取状況や栄養状態を観察し、発達に影響を与える栄養不足の有無を確認
保護者との関係や養育環境(愛着形成、社会的刺激の有無など)を観察
言語発達の遅れを確認するため、発語や反応行動を観察
小児が集団活動や個別遊びをどのように行っているか、社会的行動や模倣の有無を観察
小児の身体的発育(身長、体重、筋力など)を観察し、発育遅延の可能性がないか確認
発達に関連する家族歴や遺伝的要因の有無を確認
発達遅延に関連する医学的状態(出生時の問題、神経学的異常など)の有無を確認
保護者が発達の遅れについてどのように感じているか、支援を必要としているかを観察
援助計画
(T-P)
発達を促進するために、日常生活でできる遊びや活動を提案し、運動や言語の発達をサポート
必要に応じて、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士との連携を行い、専門的な介入を実施
適切な栄養管理を行い、発達に必要なエネルギーと栄養素を確保するための食事指導を行う
小児の発達に合わせた遊具や教材を提供し、運動や認知能力を刺激する環境を整える
保護者に対して、小児との積極的な交流やコミュニケーションを推奨し、発達をサポート
集団活動や保育園・幼稚園などの社会的な場での参加を促し、社会性の発達をサポート
適切な成長発達を促進するために、定期的な健康診断や発達評価を計画
発達に遅れが見られる場合、適切な介入プランを作成し、専門家とともに継続的なサポートを提供
小児が発達遅延に対する過度なストレスを感じないよう、家族との安定した環境を提供
保護者と協力して、小児が安心して成長できる環境を整え、日常生活でのケアを強化
教育計画
(E-P)
小児の発達段階や発達遅延の影響について、保護者に分かりやすく説明し、理解を深める
小児に適した遊びや活動を通じて、発達を促す方法を保護者に指導
言語や運動の発達を促す家庭でのケア方法や、適切な刺激の与え方を指導
発達遅延に関連する要因(栄養、生活習慣、環境)について説明し、改善策を提案
保護者に対して、小児の発達を支えるために、どのような支援が利用できるかを説明し、専門家やサービスへのアクセス方法を教える
発達遅延に対する不安を感じている保護者に対して、サポートの重要性を説明し、継続的なケアの必要性を伝える
小児が集団活動や社会的場面で適応できるように、家庭での社会的スキルの育成方法を指導
小児が必要な栄養を取るための食事の工夫やバランスの取れた食生活の指導を行う
発達に関連するサポート機関や医療機関の情報を提供し、保護者が積極的にサポートを受けられるように促す
発達の過程で保護者がどのように小児を支援できるか具体的なアドバイスを提供し、実践できるように指導

類②-小児発達遅延リスク状態

コード:00305

定義
1歳から9歳の子どもで、期待される期間内に発達のマイルストーンを達成できない状態が続きやすいこと

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 小児発達遅延リスク状態
長期目標発達のリスク要因が軽減され、年齢相応の発達が促進できる
短期目標発達遅延のリスクが早期に認識され、適切な介入が行われる
観察計画
(O-P)
小児の成長・発達(運動、言語、認知、社会性)の進行状況を年齢基準に基づいて評価
栄養状態、食事摂取量、食事内容を観察し、発達に影響を与える栄養不足がないか確認
家庭環境(愛着形成、家庭内のストレス、養育者の関わり方など)を観察し、発達遅延のリスク要因を把握
小児の運動能力(寝返り、はいはい、歩行など)を観察し、運動発達の遅れを確認
言語発達の進展を観察し、発語や反応行動に遅れがないか確認
親子関係の質を観察し、親が子どもの発達に適切に関わっているか確認
社会的刺激や遊びの機会が適切に与えられているか確認し、社会性発達に影響を与えるリスクを評価
発達遅延に関連する家族歴、妊娠・出産時のリスク要因(早産、低出生体重など)を確認
発達遅延のリスクが高まる疾患や障害(低酸素症、脳性麻痺など)の有無を確認
小児の睡眠パターンを観察し、成長や発達に影響を与える睡眠不足がないか確認
援助計画
(T-P)
発達遅延のリスクが軽減できるように、家庭内での遊びや運動を促進する活動プランを提案
小児の発達を促すために、家庭でできる運動や言語の刺激を与える方法を保護者に指導
必要に応じて、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士との連携を行い、早期に専門的な介入を実施
栄養バランスの取れた食事を提供できるよう、保護者に食事内容や食事のタイミングを指導
小児の発達を促すため、適切な発達段階に応じた遊具や教材を提供し、環境を整える
発達遅延のリスク要因を軽減するために、適切な健康管理(定期検診、予防接種など)を実施
小児が安心して発達できるよう、安定した日常生活のリズムを提供し、ストレスを最小限に抑える
小児の社会性発達を促進するため、他の子どもたちとの交流機会(保育園や児童館など)を増やす
小児が成長・発達において成功体験を得られるよう、肯定的なフィードバックや褒める言葉を多くかける
保護者が発達遅延のリスクを理解し、適切な育児方法を学べるよう、育児支援プログラムやカウンセリングを提案
教育計画
(E-P)
発達遅延のリスク要因について保護者に説明し、予防策や早期介入の重要性を強調
小児の発達を促進するため、日常生活で行える遊びや活動方法を保護者に指導
小児の発達に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)について説明し、バランスの取れた食事の提供を推奨
小児との日常的な関わり方や遊びを通じて、運動や言語の発達をサポートする方法を指導
発達遅延の早期兆候を認識できるよう、発達段階に応じた目標や進展を保護者と共有
発達の進行状況を継続的に観察し、必要に応じて専門家のアドバイスや支援を受けるよう、保護者に促す
社会的交流が発達に与える影響について説明し、保護者に子どもの友人や同年代の子どもたちとの交流の重要性を理解させる
家族内での適切な役割分担や、ストレスの少ない養育環境を作るためのアドバイスを提供
保護者が過度に不安を感じず、適切なサポートを受けられるように、育児支援グループや地域リソースを紹介
保護者に発達遅延に対する知識を深めてもらい、積極的に発達支援に関与できるよう支援

類②-乳児運動発達遅延

コード:00315

定義
生後29日から1歳までの子どもで、骨や筋肉の強化や、動いて周囲に触れる能力の向上に関する発達のマイルストーンを、達成できない状態が続いていること

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児運動発達遅延
長期目標年齢相応の運動機能を発達させ、日常生活において適切に機能できる
短期目標運動発達の遅れが軽減し、基本的な運動機能を獲得できる
観察計画
(O-P)
乳児の運動発達(寝返り、座る、はいはい、歩行など)を年齢基準に照らして評価
筋力や筋緊張の異常(筋力低下や過緊張)の有無を観察し、運動発達に影響を与えているか確認
発育における運動機能の進行を定期的に観察し、発達の進展や遅れを把握
乳児の遊びの様子を観察し、手足の使い方や動きのバランス、協調性の発達を評価
乳児が動こうとする意欲や、運動に対する反応を観察し、発達を促す要因・障害を把握
授乳時や離乳食時の姿勢保持、身体の使い方を観察し、運動発達との関連を確認
家族や養育者がどのように乳児と関わっているかを観察し、運動発達を促進する要因を評価
栄養状態や成長(身長、体重など)を観察し、発達に影響を与える栄養不足の有無を確認
乳児の運動発達に影響を与える既往歴(出生時の問題、遺伝的要因、神経系の問題)を確認
発達に影響を与えるリスク要因(早産、低出生体重など)がないか確認し、適切な介入を検討
援助計画
(T-P)
乳児の運動機能を刺激する遊び(寝返りの補助、手足を使った遊び、バランスを取る運動など)を提案
理学療法士や作業療法士と連携し、運動発達を促進する専門的な介入を提供
保護者に対し、日常生活でできる運動発達を促進するケア方法(遊びや姿勢の工夫など)を指導
乳児が適切に身体を動かせるように、安心して遊べる環境(柔らかい床や支えになる家具など)を整備
乳児が自然な運動発達を促せるように、適切な寝具や衣服を提案し、動きやすい環境を提供
発達遅延が見られる場合は、早期介入として個別のリハビリプランを作成し、継続的に実施
運動発達を促進するために、乳児と保護者の絆を深め、保護者が積極的に関わるようサポート
適切な栄養管理を行い、発育に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミンなど)を確保できるよう食事指導
母親や家族が乳児の発達に積極的に関与できるように、定期的なフォローアップを行い、進展を評価
発達遅延がストレスや不安を引き起こしている場合、保護者とともにストレス管理や心理サポートを提供
教育計画
(E-P)
運動発達の基準と、その重要性について保護者に説明し、乳児の成長を見守る方法を理解させる
日常生活で行える運動発達を促進するための遊びや活動(寝返りの練習、手足を動かす遊びなど)を指導
運動発達の遅れが見られた場合、早期介入の重要性を説明し、専門家との連携を推奨
栄養が運動発達に与える影響について説明し、バランスの取れた離乳食や食事の提供を指導
乳児の発達に影響を与える環境(家庭内の安全性、遊び場の整備)についてアドバイス
保護者に対し、発達に対する不安やストレスを軽減するための情報提供やカウンセリングを案内
乳児が日常生活で運動機能を使う場面を増やすため、家庭内での工夫や遊びのアイデアを提案
乳児が運動を通して成功体験を得られるよう、保護者にポジティブなフィードバックの方法を指導
乳児の発達に関連する他の保護者や育児サポートグループへの参加を提案し、情報共有の場を提供
発達の進展に合わせて、適切なケア方法やサポートのタイミングを定期的に保護者と共有し、実践を支援

類②-乳児運動発達遅延リスク状態

コード:00316

定義
生後29日から1歳までの子どもで、骨や筋肉の強化や、動いて周囲に触れる能力の向上に関する発達のマイルストーンを、達成できない状態が続きやすいこと

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児運動発達遅延リスク状態
長期目標運動発達のリスク要因が軽減され、年齢相応の運動機能を獲得する
短期目標運動発達のリスクが早期に認識され、適切なサポートが提供される
観察計画
(O-P)
乳児の運動発達(寝返り、座位保持、はいはい、歩行など)の進行を観察し、年齢基準と照らして評価
乳児の筋力や筋緊張、筋の柔軟性に異常がないかを確認
栄養状態や成長(身長、体重)を定期的に観察し、運動発達に影響を与える栄養不足や成長遅延を把握
乳児がどの程度の頻度で手足を動かしているか、運動に対する意欲や興味を観察
乳児の反射反応(モロー反射、把握反射など)が正常かどうかを確認
家庭環境を観察し、乳児が運動発達を促進する遊びや活動を行える環境が整っているかを確認
保護者の育児方針や対応を確認し、乳児の運動発達を支援するための積極的な関わりがあるかを評価
運動発達に影響を与える医学的リスク(早産、低出生体重、遺伝的疾患など)の有無を確認
乳児が社会的に他の子どもと交流できているかを観察し、運動発達の刺激が得られる機会を確認
発達に影響を与える生活リズム(睡眠、活動時間など)が適切に保たれているか観察
援助計画
(T-P)
乳児の運動発達を促進するため、日常生活でできる遊び(寝返りの補助、手足を使った活動など)を提案
乳児が安心して運動できる安全な環境を整備し、転倒や怪我のリスクを軽減
必要に応じて、理学療法士や作業療法士との連携を行い、早期に専門的な介入を提供
保護者に対し、乳児との積極的な関わり方や運動発達を促すための具体的な方法を指導
乳児の栄養状態を整えるため、バランスの取れた離乳食の提供方法や適切な栄養管理を指導
乳児が日常的に身体を動かす機会を増やすため、遊具や活動プランを保護者とともに計画
乳児が適切な姿勢を保持できるよう、サポート具(バウンサー、クッションなど)の使用を提案
保護者に対して、運動発達のリスクに対応するための早期介入の重要性を説明し、定期的な観察とサポートを推奨
他の乳児や子どもとの交流機会を提供し、社会的刺激とともに運動発達を促進
発達の進行に合わせて定期的なフォローアップを行い、リスクが低減されるように介入を調整
教育計画
(E-P)
乳児の運動発達の正常な段階とリスク要因について保護者に説明し、理解を深める
日常的にできる運動を促進する遊びや姿勢保持の方法を保護者に指導
発達に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)について説明し、バランスの取れた食事を推奨
運動発達を促すために、乳児の遊びや活動を増やす工夫(おもちゃの使い方、日常の刺激の与え方)を指導
発達遅延の早期兆候を保護者が理解できるように、具体的な目標や進展を共有し、継続的な観察を促す
リスクが高まる要因(過度の寝かしつけや運動不足など)を避ける方法を保護者に指導
乳児が無理なく運動を楽しめる環境づくりについてアドバイスし、成長に合わせた対応を教える
発達に影響を与える医学的リスクや健康問題がある場合、早期に医療機関へ相談するよう促す
他の保護者や育児支援グループと情報を共有し、支援ネットワークの活用を提案
乳児が運動発達に自信を持てるよう、ポジティブなフィードバックの方法を教え、保護者が積極的に関与できるようサポート

類②-乳児神経発達結合障害

コード:00451

定義
1歳未満の子どもで、認知、運動、感覚スキルの協調が低下し、発達のマイルストーンの達成に遅れが生じることがある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児神経発達結合障害
長期目標乳児が周囲の環境やケア提供者との健全な結びつきを形成し、安定した情緒発達が促進される
短期目標乳児の行動結合に関連する問題を早期に発見し、適切な介入を行い、安定した行動パターンを確立する
観察計画
(O-P)
乳児がケア提供者に対してどのように反応しているかを観察(目線合わせ、笑顔、泣くなどの反応)
乳児が適切に母親やケア提供者に対する愛着行動を示しているか確認
乳児の不安定な行動(過剰な泣き、不安定な睡眠パターン)を観察
乳児の発達段階に応じた行動パターン(おもちゃに興味を示す、周囲を探索するなど)の確認
環境やケア提供者の変化に対して、乳児がどのように反応しているかを観察
乳児の情緒的な安定性(情緒の急激な変化、自己慰撫行動)を確認
乳児の睡眠パターンや食欲の変化を観察
ケア提供者との絆形成が順調かどうかを評価(身体接触、抱っこへの反応)
乳児が新しい環境や状況に対して過剰な恐怖や不安を示していないか確認
乳児が他の人々に対して適切な社交的行動を取っているか確認
援助計画
(T-P)
ケア提供者と乳児の間に良好な愛着関係が形成されるよう、適切な接触や対話を促す
乳児が安心感を持てる環境を整え、定期的なスキンシップ(抱っこ、優しく撫でるなど)を推奨
母親やケア提供者に乳児の感情的なニーズに迅速に対応する方法を指導
安定した食事や睡眠のリズムを確立するため、乳児のスケジュール管理を支援
乳児が適切に周囲の環境に反応できるよう、感覚的刺激(音、光、触覚)を適度に提供
乳児の不安定な行動を軽減するため、ルーチンを守り、予測可能な環境を提供
乳児が過度に不安や恐怖を感じている場合、適切な安心感を与える行動(抱っこ、落ち着いた声かけ)を推奨
家族やケア提供者に乳児の行動結合に対する理解を深めてもらうため、専門家との相談を提案
乳児が外部の環境や他者と健全に結びつけるよう、社会的刺激を徐々に増やす
ケア提供者との愛着がしっかりと形成されるよう、愛着形成の促進方法(目を合わせる、名前を呼ぶなど)を支援
教育計画
(E-P)
乳児行動結合障害のメカニズムについて、家族やケア提供者に説明し、理解を深める
乳児が安心感を感じ、信頼関係を築けるように、適切なケアの方法(スキンシップ、笑顔での接触など)を指導
乳児の感情や行動に対する敏感な反応の重要性を説明し、早期介入のメリットを強調
乳児の行動や感情的な変化に対する対応方法を家族に指導し、乳児との健全な結びつきを促進
乳児の情緒的ニーズに迅速に対応することで、健全な愛着形成を支援する方法を教える
乳児の成長に伴う発達段階と、それに対する適切な支援方法を家族に説明
安定した睡眠や食事のリズムが乳児の情緒的安定に重要であることを説明し、スケジュール管理を指導
乳児が新しい環境や刺激に適応するためのサポート方法を説明
家族やケア提供者が、乳児の健全な発達に寄与するための行動を理解し、実践できるよう指導
乳児の行動結合に対する介入やサポートが、長期的な情緒発達に重要であることを家族に説明し、継続的なサポートの重要性を教える

類②-乳児神経発達結合障害リスク状態

コード:00452

定義
1歳未満の子どもで、認知、運動、感覚スキルの協調が低下し、発達のマイルストーンの達成に遅れが生じやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児神経発達結合障害リスク状態
長期目標乳児が適切な愛着関係を形成し、情緒的に安定し、健全な発達を遂げられる
短期目標乳児の愛着形成に影響を与えるリスク要因を早期に発見し、愛着形成を支援する環境を整える
観察計画
(O-P)
乳児がケア提供者に対してどのような反応を示しているか(視線、微笑み、泣き声など)を観察
乳児の情緒や行動における不安定さ(過剰な泣き、不眠、過敏な反応など)を観察
乳児がケア提供者との接触や交流にどの程度の興味や反応を示すか確認
乳児が発達段階に応じた行動を示しているか(社会的微笑、母親への反応)を観察
乳児が周囲の環境に対して過度な不安や恐怖を感じていないか確認
乳児の体重や成長パターン、食事状況を観察し、健康状態を確認
乳児の睡眠パターンや食欲に変化があるかを確認
ケア提供者との愛着形成が遅れている兆候がないか(接触を避ける、興味を示さないなど)を確認
乳児の行動や感情に対してケア提供者が敏感に反応しているか確認
乳児の反応が予測不能であったり、一定のルーチンが守られていないか確認
援助計画
(T-P)
ケア提供者と乳児の間に強い愛着関係を形成するため、適切なスキンシップや抱っこを促進
乳児が安心感を得られる環境を提供し、ストレスを感じにくい安定した環境を整える
乳児が必要な感情的ニーズを満たせるよう、ケア提供者に早期対応の重要性を指導
乳児が情緒的に安定するよう、規則正しい睡眠や食事のリズムを確立する支援
ケア提供者が乳児の微細なサイン(泣き声、顔の表情、身体動作)に敏感に反応できるよう指導
乳児の感情や行動に対する適切な反応方法を提供し、ケア提供者に具体的な行動計画を提示
必要に応じて専門的な支援(小児科医、心理士など)を提案し、愛着形成を強化
家族やケア提供者が乳児に対して一貫性のある対応を行い、安心感を育むようサポート
ケア提供者と乳児の相互作用を促進する遊びや活動を提案し、情緒的な結びつきを強化
ケア提供者が乳児に対して前向きで愛情深い対応を継続できるようフィードバックを行う
教育計画
(E-P)
乳児行動結合障害リスク状態のメカニズムとリスク要因を家族やケア提供者に説明し、理解を深める
乳児が愛着関係を形成するための適切なケアの方法(スキンシップ、安定した環境づくり)を指導
乳児の情緒的サインに対する敏感な対応が愛着形成に役立つことを説明
ケア提供者が乳児の行動や感情を観察し、異常があれば早期に対応する重要性を強調
規則正しい生活リズムが乳児の情緒的安定を促進することを家族に説明し、生活スケジュールを指導
ケア提供者と乳児の健全な愛着形成を支援するための活動(遊び、対話、接触)を紹介
愛着形成を助けるための支援体制や専門家との連携の必要性を説明
家族やケア提供者が乳児の情緒的ニーズに迅速に対応することの重要性を指導
乳児が安心して発達できる環境づくりのため、家族全体で協力する方法を教える
愛着形成の促進が長期的な情緒発達に与える重要な影響を説明し、継続的なサポートの必要性を強調

類②-乳児神経発達結合促進準備状態

コード:00453

定義
1歳未満の子どもで、発達のマイルストーン達成に不可欠な、認知、運動、感覚スキルの協調パターンが強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児神経発達結合促進準備状態
長期目標乳児がケア提供者との健全な愛着関係を形成し、情緒的に安定した発達を遂げられる
短期目標乳児の行動結合に対する準備が整い、適切なサポートを受けながら健全な愛着を促進する
観察計画
(O-P)
乳児がケア提供者に対して示す反応(微笑み、視線、泣くなど)を観察
乳児がケア提供者との接触や交流を求めているかを確認
乳児の発達段階に応じた情緒的および社会的な反応を観察
乳児の睡眠や食事のパターンが安定しているか確認
乳児が適切な愛着行動(母親やケア提供者への依存や求める行動)を示しているか確認
乳児が新しい刺激に対してどのように反応するか(安心、不安、興味)を観察
乳児の情緒的な安定性(泣き止む、安心感を感じるかなど)を確認
乳児がケア提供者と一緒に過ごす際の落ち着きや安心感を観察
乳児がケア提供者に対して信頼感を示しているかを確認
乳児の成長や発達が順調であるか(身体的および情緒的な発達指標)を確認
援助計画
(T-P)
乳児が安心感を感じられるよう、ケア提供者とのスキンシップや抱っこを促進
乳児が快適に過ごせる環境(静かで安定した環境、予測可能な日課)を整える
ケア提供者が乳児の感情や行動に敏感に反応し、適切な対応をできるように支援
乳児が安心して発達できるよう、定期的なスケジュール(食事、睡眠、遊び)を確立
ケア提供者が乳児との愛着形成を強化するためのアクティビティ(遊び、対話)を提案
乳児が新しい環境や状況に対して安心感を感じられるよう、ケア提供者がそばにいることを確保
乳児の発達に適した刺激を提供し、適切な反応を促進
ケア提供者との感情的なつながりを深めるため、優しく声をかけたり、抱きしめたりすることを推奨
乳児が安定して成長できるよう、栄養状態や健康状態を継続的に確認
ケア提供者に対し、乳児の感情や行動に対する積極的な対応の重要性を伝え、サポートを提供
教育計画
(E-P)
乳児が健全な愛着関係を形成するための基本的な行動(スキンシップ、声かけ、微笑みかけ)をケア提供者に指導
愛着形成において、乳児の感情的ニーズに応えることが重要であることを説明
乳児の成長段階に応じた適切な刺激やケア方法を指導し、愛着を促進する方法を教える
ケア提供者が乳児に対して一貫性のある対応を行うことで、乳児の情緒的安定が促進されることを説明
乳児が不安を感じた際、適切に対処するための具体的な方法(抱っこ、優しい声かけ)を指導
愛着関係を強化するための活動(目を合わせる、名前を呼ぶなど)をケア提供者に説明
乳児の行動結合が長期的な情緒発達にどのように影響するかを説明し、早期介入の重要性を伝える
ケア提供者が乳児のサイン(泣き、笑い、興味)に敏感に反応することの大切さを説明
乳児の健全な成長と発達を促進するため、定期的な健康チェックや発達のモニタリングの重要性を説明
ケア提供者が乳児の情緒的ニーズに対して積極的に対応することが、信頼関係の形成に役立つことを教える

類②-乳児吸啜嚥下反応不良

コード:00295

定義
1歳以下の子どもで、経口栄養を安全に摂取しながら呼吸する能力が低下した状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 乳児吸啜嚥下反応不良
長期目標乳児が効果的な吸啜・嚥下を獲得し、母乳またはフォーミュラから十分な栄養を摂取できる
短期目標1週間以内に、保護者が乳児の効果的な授乳姿勢やケア方法を習得する
2週間以内に、乳児がよりスムーズに吸啜と嚥下を行い、体重が増加傾向を示す
観察計画
(O-P)
乳児の吸啜反射と嚥下の様子を観察し、適切に母乳またはフォーミュラを摂取できているか確認
乳児の体重増加、排尿・排便の回数を定期的に観察し、栄養摂取の十分さを評価
授乳時に乳児が疲れていないか、吸啜を途中で止めるかを確認
吸啜時に乳児の呼吸や表情、飲み込み時の窒息の有無を確認
授乳時に乳児が吐き戻しをしていないか、吐乳の頻度を記録
乳房の状態や、母乳分泌が十分かどうかを観察
授乳やフォーミュラを与える際の保護者のケア方法や姿勢を観察
乳児の口腔内の状態(舌の形、口蓋の発達など)や異常の有無を確認
乳児の授乳に関する保護者の不安や困難感を観察
吸啜や嚥下に関連する既往歴(早産、口腔の異常など)があるかを確認
援助計画
(T-P)
効果的な授乳姿勢や抱っこの仕方を保護者に指導し、乳児が吸啜しやすい体位を保つ
乳児が疲れないように、授乳中にこまめに休憩を取り、必要に応じて短時間の授乳を繰り返す
授乳前に乳児の口腔周辺を軽く刺激し、吸啜反射を促進
吸啜や嚥下が弱い場合、哺乳瓶や乳首を適切な形状・サイズに調整し、吸啜をサポート
乳児が吸啜しやすくするために、授乳前に母乳を搾乳して少し柔らかくし、飲みやすい状態にする
乳児が吐乳しやすい場合、授乳後はしっかりとゲップを出させ、体位を調整
専門医(小児科医、言語聴覚士)と連携し、嚥下機能に問題がある場合の治療・訓練をサポート
必要に応じて、栄養士と連携し、乳児に最適な栄養プラン(フォーミュラや母乳の選択)を提供
保護者が不安やストレスを感じている場合、授乳中のメンタルサポートを行い、安心して授乳できる環境を整える
乳児の成長に合わせて、フォーミュラや固形食への移行がスムーズに行えるよう準備
教育計画
(E-P)
吸啜反射と嚥下反射のメカニズムを保護者に説明し、乳児の自然な反応を理解してもらう
効果的な授乳姿勢や哺乳瓶の使用方法を説明し、吸啜がスムーズに行えるようサポート
乳児が疲れやすい場合の対応策(授乳回数を増やし、1回あたりの授乳時間を短縮する方法)を指導
授乳中に注意すべきサイン(窒息、顔色の変化、呼吸の異常など)を説明し、迅速な対応方法を指導
吸啜が弱い場合の対処法(乳首の形状変更、搾乳器の使用など)を説明し、適切なケアをサポート
吸啜・嚥下に関連する問題がある場合、専門医や言語聴覚士への相談の必要性を説明
授乳後の吐乳や窒息を防ぐためのゲップの出し方や授乳後の体位の取り方を説明
母乳やフォーミュラの選択について、乳児の成長に合ったものを選ぶための情報を提供
保護者のストレスを軽減するために、授乳中のリラックス法や不安への対処法を提案
授乳がうまくいかないときに焦らず、専門家に早期に相談する重要性を説明

NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。

ぜひ、日々の業務のご活用ください!

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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026.医学書院.

-看護計画, NANDA-Iに基づく記載例, 領域13