領域1 看護計画 NANDA-Iに基づく記載例

【NANDA-I看護診断】領域1「ヘルスプロモーション」の看護計画の記載例まとめ【コピペ可】

この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。

今回は領域1「ヘルスプロモーション」です。

看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

トコル
トコル

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!

【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】

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新人看護師
新人看護師

他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!

*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。

【NANDA-I看護診断】領域1「ヘルスプロモーション」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】

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NANDA-I領域1「ヘルスプロモーション」の看護診断名一覧

NANDA-I領域1「ヘルスプロモーション」は、類①〜②に分けられます。

それぞれの看護診断名一覧は以下の通りです。

類① 健康自覚
・気分転換活動参加減少
・ヘルスリテラシー促進準備状態
・座位中心ライフスタイル

類② 健康管理
・逃走企図リスク状態
・高齢者虚弱シンドローム
・高齢者虚弱シンドロームリスク状態
・運動習慣促進準備状態
・コミュニティヘルス不足
・リスク傾斜健康行動
・非効果的健康維持行動
・非効果的健康自主管理
・健康自主管理促進準備状態
・非効果的家族健康自主管理
・非効果的家事家政行動
・非効果的家事家政行動リスク状態
・家事家政行動促進準備状態
・非効果的防御力

類①-気分転換活動参加減少

コード:00097

定義
レクリエーションやレジャー活動からの刺激、またそのような活動への関心や参加が減少した状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 気分転換活動参加減少
長期目標定期的に気分転換活動に参加し、精神的・身体的健康を維持できる
短期目標2週間以内に、少なくとも1回は気分転換活動(趣味やレクリエーション)に参加する
1週間以内に、気分転換活動に対して興味や意欲を少しでも示すことができる
観察計画
(O-P)
気分転換活動への興味や関心の有無の観察
気分や感情の変化(不安、抑うつ、無気力感など)の観察
活動に対するエネルギーレベルや疲労感の評価
社会的交流の頻度や人間関係の状態の観察
患者の生活リズム(食事、睡眠、活動)の観察
患者の自己評価(活動に対する自信や成功体験)の観察
医師からの処方薬の影響(鎮静作用や意欲低下の有無)の確認
患者の日常生活での関心事や好きな活動に関する聴取
活動に参加しない理由(身体的制限、心理的抵抗感など)の確認
精神状態に関連する身体的症状(食欲低下、睡眠障害など)の観察
援助計画
(T-P)
小さな活動から始めるよう、簡単なレクリエーションや趣味を提案
患者の好みに合わせた気分転換活動(読書、音楽、散歩など)を提供
可能な範囲で、グループ活動への参加を促し、社会的交流をサポート
患者の体力や気分に応じた活動の頻度や内容を調整
成功体験を積み重ねるために、小さな目標を設定し達成感を与える
活動前後の休息時間を確保し、無理なく参加できる環境を整える
活動に参加する際に心理的支援を行い、安心感を提供
友人や家族との交流機会を増やすための調整を行う(電話、訪問など)
精神的なリラクゼーションやリフレッシュを促す環境(静かな場所やリラックスできる空間)を整備
気分転換活動の選択肢を増やすため、患者に多様な活動を紹介
教育計画
(E-P)
気分転換活動の重要性と精神的・身体的健康への効果について説明
活動に参加することで得られるリフレッシュ効果やストレス解消について説明
無理なく活動に取り組むための方法(小さなステップから始める)の指導
活動に参加できないときでも、心をリフレッシュする方法(深呼吸や短時間のリラクゼーション)について指導
家族に対し、患者の興味や関心に基づいた活動への協力と支援の重要性について説明
活動の成功体験を通じて自信を取り戻す方法を指導
気分が沈んでいるときの活動や休息のバランスについて指導
医療チームとの協力体制を強調し、活動参加のモチベーション向上策について説明
活動中に生じる不安やストレスの対処法(カウンセリングや話し合い)の指導
活動を通じた社会的交流の意義について説明し、参加を促す方法を提案

類①-ヘルスリテラシー促進準備状態

コード:00262

定義
健康の促進・維持、健康リスクの軽減、全般的なQOLの向上に向け、日々の健康関連の決断に必要な概念を、発見・理解・評価・使用する、一連のスキルや能力(識学、知識、モチベーション、文化、言語)を使い高めるパターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 ヘルスリテラシー促進準備状態
長期目標健康に関する情報を効果的に理解し、意思決定に活用できる
短期目標2週間以内に、健康に関する基本的な情報を理解し、自分の健康状態に対する認識を深めることができる
1か月以内に、自分の健康管理に必要な情報を自発的に収集し、質問することができる
観察計画
(O-P)
患者の現在のヘルスリテラシーレベルの評価(健康に関する知識、理解力)
医療用語や健康情報に対する理解度の確認
健康に関する意思決定に対する患者の自信や自己効力感の観察
健康情報をどのように収集しているかの確認(インターネット、書籍、医療従事者からの情報など)
患者が抱えている健康問題やその治療法に対する理解度の観察
情報をどの程度正確に実生活に取り入れているかの評価
患者の生活習慣(食事、運動、薬の服用状況)の観察
患者が家族やサポートネットワークからどのような支援を受けているかの確認
健康に関する誤解や偏った知識の有無の確認
患者が医療者に対して質問する頻度や内容の観察
援助計画
(T-P)
患者に分かりやすい言葉で健康に関する情報を提供し、理解度を確認する
患者が自分の健康状態について質問しやすい環境を整える
簡単な健康教育資料(イラストやグラフを使用)を提供し、理解をサポートする
患者の興味に応じた健康に関する情報を紹介(食事、運動、予防医学など)
患者が自分の健康に関して自信を持てるよう、小さな成功体験を提供する
定期的に患者と健康状態について話し合い、知識を深める機会を作る
インターネットやアプリを活用し、信頼できる情報源を教える
健康に関する重要な決定を行う際、患者が自分の考えを表明できるよう支援する
健康管理に必要なツールやリソース(血圧計、血糖測定器など)の使用方法を指導
健康関連イベントや地域の健康プログラムへの参加を勧め、患者が他者と情報を共有できる場を提供
教育計画
(E-P)
基本的な健康情報(病気の予防法、食事、運動)の重要性について説明
患者の健康状態に関する重要な情報を簡潔かつ具体的に説明
健康情報の信頼できる入手先(医療機関のウェブサイト、医療従事者)について指導
健康診断の結果や薬剤についての説明を行い、患者の理解を深める
健康管理に関する具体的な目標設定方法を指導(SMART目標を使用)
患者が日常生活で実践できる健康習慣について具体的に説明
健康に関する自己管理能力を高めるため、セルフモニタリングの方法を指導
医療者とのコミュニケーションスキルを向上させるための質問方法を指導
健康情報を正しく解釈し、適切な意思決定を行うための思考プロセスを指導
家族にも、患者をサポートするために必要な基本的な健康情報を共有し、協力を依頼

類①-座位中心ライフスタイル

コード:00168

定義
覚醒時間の活動が、低エネルギー消費量を特徴とする後天的行動様式

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 座位中心ライフスタイル
長期目標日常生活の中で適度な運動を取り入れ、健康リスクを減少できる
短期目標1週間以内に、1日10分の軽い運動を始める
2週間以内に、座っている時間を1日30分減らす
観察計画
(O-P)
座位で過ごす時間の記録と評価(1日の総座位時間)
座位中心の生活が身体機能に与えている影響(筋力低下、関節の硬さなど)の観察
運動不足に伴う体重増加の有無の観察
座位中の姿勢の確認(正しい姿勢かどうか)
心肺機能の評価(呼吸数、脈拍、血圧など)
筋力や柔軟性の低下度合いの確認(簡単な運動テストの実施)
活動後の疲労感や痛みの有無の観察
患者がどのような理由で座位中心の生活を送っているかの把握(職業、健康問題など)
患者の食事内容と栄養状態の確認
座位中心生活に起因する精神的ストレスや気分の変化の観察
援助計画
(T-P)
簡単なストレッチや軽い運動を提案し、座位時間を減らすための支援を行う
1時間ごとに立ち上がって歩いたり、体を動かすよう促す
椅子に座って行える運動(足踏みや腕の運動など)の指導
正しい姿勢で座るためのクッションやサポート具の提案
日常生活に無理なく取り入れられる活動の提案(家事、買い物、散歩など)
職場や自宅での環境整備を支援し、立ち作業や動きやすい環境を作る
筋力や柔軟性を維持するための軽い筋トレやヨガの提案
運動の重要性を理解してもらうための定期的なモチベーションアップサポート
スマートフォンアプリやフィットネスデバイスの利用を提案し、活動量のモニタリングを支援
水分摂取やバランスの取れた食事を通じて、身体の代謝を促進する支援
教育計画
(E-P)
座位中心の生活が健康に与えるリスク(筋力低下、心血管リスク、体重増加など)について説明
運動不足のデメリットと適度な運動のメリットについて説明
運動を日常生活に取り入れる簡単な方法(階段を使う、歩く機会を増やすなど)を指導
1日に必要な運動量の目安(厚生労働省の推奨運動量)について説明
仕事中や家事の合間に取り入れられる短時間の運動(ストレッチや立ち上がり運動)を指導
適切な座り方や姿勢の重要性について説明
定期的な健康チェック(体重測定や血圧測定)の重要性を説明し、実施を促す
長時間座っていることで発生する健康リスク(血栓症など)の予防法を指導
家族にも座位中心の生活改善のための協力を依頼し、運動を一緒に楽しむ方法を提案
生活習慣全体を見直し、健康的なライフスタイルを作るための情報提供(バランスの取れた食事、規則正しい生活)

類②-逃走企図リスク状態

コード:00290

定義
助言や忠告に反して、または医療関係者や介護者と連絡を取らずに、医療施設や指定場所を離れやすく、安全や健康を損なう恐れのある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 逃走企図リスク状態
長期目標安全に施設内で過ごし、逃走企図を防止できる
短期目標1週間以内に、危険な行動を取ることなく、適切なタイミングでナースコールを使用できる
スタッフの指示に従い、安全に施設内で過ごすことができる
観察計画
(O-P)
患者の行動パターンの観察(特に逃走を試みる傾向が見られる時間帯)
精神状態の観察(不安感、混乱、興奮、妄想の有無など)
睡眠・覚醒パターンの観察(夜間の覚醒や昼夜逆転の有無)
外部の刺激(窓やドアなど)に対する患者の反応の観察
不穏や焦燥感の有無を確認し、その変化を観察
他患者やスタッフとのコミュニケーションの観察(孤立感や不満があるか)
患者が抱える健康問題(認知機能障害や幻覚など)の進行具合の確認
患者の周辺環境に対する反応の観察(環境の変化が逃走意図を誘発するか)
ナースコール使用の頻度や適切さの観察
過去の逃走企図や不穏行動の履歴確認
援助計画
(T-P)
窓やドアの施錠確認、警報装置の設置など、物理的安全対策の実施
ナースコールの使用を促し、ベッド近くに常に配置
患者の近くで頻繁に見守り、安心感を与えるための定期的な声かけ
不安や混乱時に落ち着きを取り戻せるよう、静かな環境を提供
落ち着かない場合、医師と相談し、必要に応じて薬物療法を検討
適度な活動を提供し、エネルギーを適切に消耗できるようにする(散歩や軽い運動)
患者の部屋をナースステーションに近い場所に配置し、行動を観察しやすくする
環境整備(家具の配置変更や危険物の除去)により、逃走のリスクを減少
家族や介護者と連携し、患者が安心できる環境を作る
身体的・精神的に落ち着けるリラクゼーション法(音楽やアロマセラピーなど)の導入
教育計画
(E-P)
患者に、外出や移動の際は必ずスタッフに相談するよう説明
トイレなどベッドを離れたい時は、必ずナースコールを押すよう指導
家族に、逃走リスクがあることを説明し、協力を依頼
スタッフに対して、逃走企図に関連する兆候や対処方法について教育
介護者に、患者の不安や混乱時に安心させる声かけ方法を説明
患者に、安心して施設内で過ごせるよう、環境の安全性とその理由を説明
適切な外出方法や制限について患者に説明し、不安を軽減
繰り返しナースコールの使い方を説明し、緊急時の対処法を指導
家族やスタッフへの定期的な面会の推奨により、患者の孤独感を軽減
不安感が生じた際に患者が自己表現できる方法(手帳への記入、会話など)を提供

類②-高齢者虚弱シンドローム

コード:00257

定義
健康の側面(身体、機能、心理、社会)の一つ以上が衰えた高齢者が、障害などの健康上の弊害が起こりやすい、不安定な均衡動態に陥っている状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 高齢者虚弱シンドローム
長期目標筋力やバランスを改善し、日常生活を安全に自立して行えるようになる
短期目標2週間以内に、リハビリテーションや軽い運動に週3回参加できる
1か月以内に、食事やトイレの動作など基本的な日常生活動作(ADL)を介助なしで行える
観察計画
(O-P)
筋力低下の程度を評価(握力テスト、下肢筋力テスト)
バイタルサインの定期的な観察(血圧、脈拍、体温)
歩行速度やバランス能力の評価(立ち上がりや歩行テスト)
食事摂取量と栄養状態の観察(カロリー、たんぱく質摂取)
水分バランスの観察(尿量、脱水症状の有無)
疲労感の有無、体力の変化の観察
体重の変化の記録(過剰な体重減少や増加)
皮膚の状態や創傷の有無の観察
生活リズムや睡眠の質の観察
認知機能や精神状態の観察(認知症状や抑うつの有無)
援助計画
(T-P)
日常生活動作のサポート(食事、トイレ、入浴の介助)
筋力強化のためのリハビリテーションやバランス訓練の提供
座位や立位からの立ち上がりをサポートし、転倒を防止
転倒リスクを軽減するための環境整備(手すりの設置、家具の配置変更)
高たんぱく・高カロリーの栄養サポート
十分な水分摂取の促進(1日1.5〜2リットルの水分摂取)
皮膚の清潔保持や保湿のケアを実施
夜間の安眠をサポートするための環境調整(照明や音の管理)
定期的な体重測定と栄養状態の確認
患者ができる範囲で自己管理を促進(自己食事、自己トイレ利用など)
教育計画
(E-P)
栄養バランスの取れた食事の重要性を説明し、適切な食事内容を提案
転倒予防のための注意点を説明(環境の危険因子や運動の重要性)
適度な運動が筋力とバランスを向上させることを説明し、運動の取り組みを指導
水分摂取の重要性を説明し、1日1.5〜2リットルの摂取を推奨
認知機能の低下防止のために、日常的な活動や知的刺激の必要性を説明
家族に対し、虚弱状態に対する理解とサポート方法について説明
睡眠と休養の重要性を説明し、適切な睡眠環境の整備を指導
社会的な交流や活動の参加が精神的健康を促進することを説明
定期的な医療検査やフォローアップの重要性を説明
患者自身ができるセルフケア方法(リハビリや軽い運動の方法)を指導

類②-高齢者虚弱シンドロームリスク状態

コード:00168

定義
健康の側面(身体、機能、心理、社会)の一つ以上が衰えた高齢者が、障害などの健康上の弊害が起こりやすい、不安定な均衡動態に陥りやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 高齢者虚弱シンドロームリスク状態
長期目標高齢者虚弱シンドロームの発症を予防し、日常生活を安全かつ自立して送ることができる
短期目標2週間以内に、週3回の軽い運動や活動を開始できる
1か月以内に、バランスの取れた栄養を摂取し、適正な体重を維持できる
観察計画
(O-P)
筋力や柔軟性の低下の有無を定期的に観察(握力や下肢筋力の評価)
歩行速度やバランスの評価(立ち上がりや歩行テスト)
食事摂取量や栄養状態の観察(たんぱく質、ビタミン、ミネラルの摂取量)
体重の変化を定期的に記録し、減少や増加の有無を確認
バイタルサインの定期的な観察(血圧、脈拍、体温)
日常生活動作(ADL)の観察(食事、入浴、トイレ利用など)
水分摂取量の確認と、脱水症状の有無の観察
睡眠の質と時間の確認(夜間の覚醒や昼間の眠気)
疲労感や身体のだるさの程度の観察
社会的な孤立感や精神的な不安、うつ症状の有無の確認
援助計画
(T-P)
軽い筋力強化運動やストレッチ、バランス訓練を提案し、実施を支援
日常生活において、活動量を増やすためのサポート(階段利用、散歩など)
栄養士と連携し、高たんぱく・高栄養な食事を提供
食事や水分摂取をサポートし、栄養不足や脱水を予防
患者が自分のペースでできるリハビリテーションプログラムを提供
体重減少や筋力低下が見られた場合、早期に医師と相談し、対策を講じる
環境整備を行い、転倒リスクを減らす(手すりの設置、床の障害物除去)
定期的な体重測定や栄養評価を実施し、栄養状態の維持を支援
睡眠環境の改善を図り、適切な休養が取れるようにする
社会的な交流機会を増やし、孤立や抑うつ状態の予防を図る
教育計画
(E-P)
軽い運動や日常生活での活動が筋力低下や虚弱を防ぐことを説明
栄養バランスの取れた食事の重要性と、たんぱく質摂取のメリットを指導
水分摂取の重要性を説明し、1日1.5〜2リットルの水分摂取を促す
社会的活動への参加が、精神的健康と身体の活力維持に役立つことを説明
睡眠の質を向上させるための工夫(就寝前のリラクゼーション、環境改善)を指導
家族にも、虚弱シンドロームの予防とケア方法について説明し、協力を依頼
転倒予防のための注意点や環境調整について説明(手すり設置、履物選び)
日常的な活動や運動が身体機能の維持に役立つことを強調
体重増減や食事量に変化があった場合の対応方法について指導
自己管理能力を高めるためのセルフモニタリング方法(体重や食事記録)を指導

類②-運動習慣促進準備状態

コード:00307

定義
計画的で、構造化された、反復運動を特徴とする身体活動への関心パターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 運動習慣促進準備状態
長期目標定期的な運動習慣を取り入れ、健康維持と向上を図る
短期目標2週間以内に、週3回の軽い運動(散歩やストレッチ)を始める
1か月以内に、運動に対する理解と意欲を高め、自発的に運動を継続できる
観察計画
(O-P)
患者の運動に対する意欲や興味の程度を観察
運動の必要性に対する理解度の確認
身体的能力や体力レベルの評価(歩行距離、バランス、筋力など)
既存の健康問題(関節痛、呼吸器疾患など)が運動に及ぼす影響の確認
日常生活での活動レベルの観察(運動習慣の有無、移動の頻度)
バイタルサインの観察(血圧、脈拍、呼吸状態)
体重や体脂肪の変化の観察
運動後の疲労感や痛みの有無の確認
患者の生活リズムや運動時間の確保状況の確認
運動に対する心理的な障害(不安、恐怖感、失敗経験)の観察
援助計画
(T-P)
患者の体力に応じた軽い運動プログラム(散歩、ストレッチ、筋力トレーニングなど)を提供
運動を習慣化できるよう、具体的な目標設定(時間や頻度)を支援
無理なく継続できる運動方法を紹介し、負担の少ない運動から始める
屋内でできる運動(椅子に座った状態でのストレッチなど)を提案
患者の好みに応じた運動(音楽に合わせた運動、グループでの活動)を推奨
身体的な負担を減らすため、適切なウォームアップやクールダウンの指導
運動中に痛みや異常があれば、適切に対応し運動プログラムを調整
モチベーションを維持できるように、進捗の記録や成果をフィードバック
運動用具(軽いダンベルやゴムバンドなど)の使用方法を指導
定期的な運動の振り返りと改善点の確認を行い、適切なサポートを継続
教育計画
(E-P)
運動の健康への効果(筋力維持、心肺機能向上、転倒予防など)について説明
適度な運動がストレス解消や気分の向上に役立つことを説明
運動習慣が病気予防(糖尿病、高血圧など)に与える影響について指導
無理なく運動を始め、少しずつ習慣化する方法を説明
身体能力に応じた運動強度の選び方について説明し、無理をしないよう指導
運動後の体の反応(筋肉痛、疲労感)の正常範囲を説明し、リカバリーの重要性を説明
家族や友人と一緒に運動することで、楽しく継続できる方法を提案
運動を日常生活に取り入れる方法(エレベーターではなく階段を使うなど)を指導
患者の体力や体調に応じた運動量と頻度の調整方法を説明
モチベーション維持のために、進捗を記録する方法(運動日記など)を指導

類②-コミュニティヘルス不足

コード:00215

定義
集団や住民のウェルネスを妨害する、もしくは健康問題のリスクを増大させる、一つ以上の健康問題や要因がある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 コミュニティヘルス不足
長期目標地域社会のリソースやサポートを利用し、健康状態が維持・改善できる
短期目標2週間以内に、地域の医療・福祉サービスについて理解し、必要な支援を利用できる
1か月以内に、地域活動や健康プログラムに参加する機会を増やす
観察計画
(O-P)
患者の健康状態と既往歴を把握し、どのような地域リソースが必要かを評価
患者の社会的孤立度やサポートネットワークの有無を観察
医療や福祉サービスを利用しているか、過去の利用状況を確認
地域社会との関わりや、参加している活動の有無を観察
経済的な制約や交通手段の有無など、サービス利用に関する障壁の確認
生活環境の評価(安全性、バリアフリーの有無、近隣の医療施設)
患者の精神的健康状態(孤立感、抑うつ症状など)の確認
家族や近隣のサポート体制の確認(家族関係の強さ、協力の有無)
近隣の医療・福祉施設との連携状況の確認
患者が関心を持っている地域リソースや活動について聴取
援助計画
(T-P)
地域包括支援センターや地域福祉サービスへの紹介と連絡調整
近隣のサポートグループや地域活動への参加を促し、社会的交流の機会を提供
交通手段や経済的制約がある場合、公共交通機関の利用方法や支援の確保を支援
医療機関や保健所との連携を行い、定期的な健康チェックを促進
食事や日常生活に関する相談を行い、地域で利用可能なサービスを紹介
自宅での安全性やバリアフリーの評価を行い、必要に応じて環境調整を提案
社会的な孤立感を緩和するために、訪問看護や訪問介護の利用をサポート
地域での健康イベントや運動教室への参加を支援し、健康増進を促す
生活習慣の改善をサポートするために、個別の健康プランを作成し実施
患者の家族や介護者との連携を強化し、サポート体制の整備を図る
教育計画
(E-P)
地域の医療・福祉サービスの利用方法やメリットについて説明
住んでいる地域で利用可能なサポートプログラムやリソースを紹介
健康維持に必要な自己管理(食事、運動、服薬など)の方法を指導
コミュニティとの関わりが、精神的・身体的健康に寄与することを説明
家族や支援者に、患者の状態に応じた適切なサポート方法を指導
公共交通機関や地域の移動支援サービスの利用方法を説明
患者に、定期的な健康診断や予防接種の重要性を説明し、積極的に参加を促す
医療費負担の軽減策や福祉サービスの利用方法について指導
地域の健康プログラム(体操教室、健康講座など)に参加することの重要性を説明
介護やサポートが必要になった場合、どのようにして地域サービスを利用できるかについて説明

類②-リスク傾斜健康行動

コード:00188

定義
ウェルネスレベルを向上させるように、ライフスタイルや振る舞いを改善する能力が低下した状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 リスク傾斜健康行動
長期目標リスクのある健康行動を改善し、安全で健康的な生活習慣を確立できる
短期目標2週間以内に、健康行動に関する理解を深め、リスクを認識できる
1か月以内に、具体的な健康行動改善に取り組み、リスク行動を減少できる
観察計画
(O-P)
患者の健康行動に対する意識と行動パターンの確認
現在の生活習慣(食事、運動、喫煙、飲酒など)の観察
リスク行動が健康に与える影響(体重増加、高血圧、血糖値上昇など)の評価
患者の既往歴や家族歴を確認し、リスクの程度を観察
患者がリスク行動を続ける原因や背景(ストレス、生活習慣など)の確認
運動や食生活に対する患者の知識と理解度を評価
定期的なバイタルサインの観察(血圧、脈拍、呼吸、体重など)
リスク行動がもたらす身体的・心理的ストレスの評価
健康診断の結果や検査データ(血液検査、コレステロール値など)の確認
患者の意欲や行動変容に対する抵抗感や不安感の観察
援助計画
(T-P)
健康リスクに関する情報を提供し、患者が自らのリスク行動を認識できるようサポート
食事や運動習慣の改善を促し、具体的なアクションプランを作成
無理なく始められる運動プログラムを提供し、実行をサポート
禁煙や節酒プログラムの参加を推奨し、継続的な支援を行う
リラクゼーションやストレス管理方法を提案し、ストレスによるリスク行動を軽減
健康診断や定期的な健康チェックを促し、患者の健康状態をモニタリング
健康的な食事メニューの提案や、栄養士との連携を行い、食生活の改善を支援
家族やサポートシステムと連携し、患者が継続的にサポートを受けられる体制を構築
健康行動の進捗を定期的に振り返り、モチベーションを高める
行動変容に対する小さな成功を共有し、患者の自信を高める
教育計画
(E-P)
健康リスクに関する情報を具体的に説明し、リスク行動が健康に与える影響を強調
健康的な生活習慣(バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、節酒)の重要性を説明
リスク行動を改善するための小さな目標設定方法を指導
食生活の改善方法を具体的に指導し、無理のない食事プランを提案
ストレス管理方法(呼吸法、瞑想、リラクゼーション)の重要性とその方法を指導
健康行動の重要性を家族にも説明し、支援体制を整えるよう協力を依頼
運動のメリットや適切な運動量について説明し、日常生活に取り入れられる運動を提案
禁煙や節酒のプログラムやサポートグループの紹介
健康行動の記録やモニタリング方法(運動日記、食事日記)の活用を説明
リスク行動改善に向けた小さな成功を認識し、ポジティブな変化を強調

類②-非効果的健康維持行動

コード:00292

定義
健康行動の基礎となる、健康の知識・健康に対する姿勢・健康習慣の管理が、ウェルビーイングの維持や向上、あるいは病気や怪我の予防には不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的健康維持行動
長期目標健康的な生活習慣を確立し、効果的に健康を維持できる
短期目標2週間以内に、健康維持のための基本的な知識を習得し、日常生活に取り入れる
1か月以内に、健康的な生活習慣を自発的に継続するための行動計画を作成し、実行できる
観察計画
(O-P)
現在の生活習慣(食事、運動、睡眠、ストレス管理)の観察
健康管理に関する知識と理解度の確認
既存の健康状態や持病、体調の確認(既往歴、健康診断の結果など)
健康維持の障害となっている要因の観察(生活リズム、家族サポートの有無など)
患者のモチベーションや行動変容に対する意欲の観察
バイタルサインの定期的な観察(血圧、脈拍、体重など)
食事摂取量や栄養バランスの観察
運動習慣の有無や運動量の確認
睡眠パターンと質の観察(睡眠不足や不眠症の有無)
精神的健康状態やストレスレベルの観察
援助計画
(T-P)
健康的な生活習慣を身につけるための具体的な行動計画を患者と共に作成
栄養バランスの取れた食事プランを提案し、食生活の改善を支援
適度な運動プランを提供し、日常生活に無理なく取り入れる支援を行う
睡眠の質を向上させるため、就寝環境の改善やリラックス方法を提案
ストレス管理技法(リラクゼーション、呼吸法、瞑想など)を提案し、実施を支援
患者が生活の中で小さな目標を達成できるよう、日常の進捗を定期的に確認
健康に関する正確な情報を提供し、患者が自己管理できるようサポート
家族やサポートシステムと連携し、継続的な支援体制を整える
健康チェックや定期的な医療フォローアップを促し、健康維持の意識を高める
行動変容の進展を定期的に評価し、必要に応じて計画を修正
教育計画
(E-P)
効果的な健康維持行動の重要性と、その影響について説明
健康的な食事の基礎(バランス、適切なカロリー、栄養素)について指導
運動の重要性と日常生活に取り入れやすい運動方法を説明
睡眠の質を向上させるための睡眠習慣や環境調整の方法を指導
ストレスが健康に与える影響を説明し、ストレス管理の方法を具体的に提案
自己管理能力を高めるため、日常の健康状態を記録する方法(食事日記、運動記録)を指導
患者が自身の健康に対して積極的な役割を果たすことの重要性を説明
家族にも健康管理の協力を依頼し、サポートの重要性を指導
予防的な健康診断や検査の重要性を説明し、定期的な受診を促す
健康維持に成功した事例を紹介し、患者に成功のイメージを持たせる

類②-非効果的健康自主管理

コード:00276

定義
慢性疾患を抱えた生活に固有の、症状や治療計画の管理、身体・心理社会・スピリチュアル面への影響の管理、ライフスタイル変化の管理が不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的健康自主管理
長期目標健康状態を適切に自己管理し、生活の質が向上する
短期目標2週間以内に、自己管理に必要な基本的な知識を習得する
1か月以内に、自己管理に基づく日常的な行動改善を実施し、健康状態が安定する
観察計画
(O-P)
患者の健康状態(バイタルサイン、体重、血糖値など)の観察
患者の自己管理能力(食事管理、服薬遵守、運動習慣など)の評価
既往歴や合併症の有無を確認し、自己管理の影響を把握
患者が自己管理に対してどの程度の知識や理解を持っているかを確認
患者のモチベーションや健康行動への意欲の観察
患者の生活リズムや習慣の観察(食事のタイミング、睡眠パターンなど)
服薬の遵守状況の確認と、薬の副作用の有無を観察
運動や活動レベルの観察
精神的健康状態(不安やストレスなど)の確認
定期的な健康診断や検査結果の確認
援助計画
(T-P)
患者が健康管理の重要性を理解できるように、具体的な自己管理プランを作成する
食事管理に関する指導を行い、栄養士と連携してバランスの取れた食事を提供
患者のライフスタイルに合わせた無理のない運動プランを提案し、実行をサポート
服薬遵守を促進するため、服薬スケジュールやアラームの設定を支援
ストレス管理技術(リラクゼーション、深呼吸など)を指導し、実施を支援
体重や血圧、血糖値などのモニタリング方法を指導し、患者が自発的に記録できるよう支援
健康行動を定期的にフィードバックし、進捗を確認しながら小さな目標を設定
健康状態に変化があった場合、迅速に対応できるよう定期的にチェックを行う
家族やサポートシステムと連携し、患者が自己管理を継続できる体制を整える
自己管理がうまくできない原因を探り、改善策を一緒に考える
教育計画
(E-P)
患者が自分の健康状態を理解し、適切な管理ができるように基礎知識を指導
食事管理の基本(バランスの取れた食事、適切なカロリー摂取)について説明
運動の重要性と、日常生活に取り入れやすい運動方法を指導
服薬遵守の重要性を説明し、薬の副作用や効果についても指導
自己管理に成功するための小さな目標設定方法を指導し、日々の達成感を促進
自分の健康状態をモニタリングする重要性(体重、血圧、血糖値など)を説明
ストレスが健康管理に与える影響を説明し、ストレス軽減法を指導
健康診断や定期的な医療フォローアップの必要性を説明し、定期的な受診を促す
患者が直面する困難に対する対処法を提案し、自己管理の継続をサポート
家族や介護者にも、自己管理を支援するための適切なサポート方法を説明

類②-健康自主管理促進準備状態

コード:00293

定義
慢性疾患を抱えた生活に固有の、症状や治療計画の管理、身体・心理社会・スピリチュアル面への影響の管理、ライフスタイル変化の管理が十分なパターンで、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 健康自主管理促進準備状態
長期目標自分の健康を適切に管理し、生活の質を向上させるための継続的な行動を身につける
短期目標2週間以内に、健康自主管理に必要な基本的知識を習得する
1か月以内に、健康管理に基づく行動を計画的に実施し、自信を持って継続できる
観察計画
(O-P)
患者の現在の健康状態(バイタルサイン、体重、血糖値など)の観察
患者の自己管理に対する理解度と意欲の確認
健康行動の実施状況(食事管理、運動習慣、服薬遵守など)の確認
健康管理に対するモチベーションや障害となる要因の観察(ストレス、不安、生活環境など)
患者のライフスタイルに適した自己管理行動が可能かの評価
精神的な健康状態やストレスレベルの確認
患者の家族やサポートシステムの有無とその効果の観察
健康に関する目標設定の意欲や具体的な目標の確認
生活習慣(食事、運動、睡眠)の改善に対する意欲の確認
患者が自分の健康状態を正確にモニタリングできているかの確認
援助計画
(T-P)
健康自主管理を促進するための個別プランを患者と共に作成
患者の健康状態に合わせた適切な食事や運動の提案
服薬スケジュールを患者の生活に合った形で調整し、服薬遵守をサポート
患者が日常的に自己モニタリングできるよう、体重や血圧測定の方法を指導
リラックス法やストレス管理方法(深呼吸、瞑想、散歩など)を提案し、実施を支援
家族や支援者と連携し、患者がサポートを受けられる体制を整える
健康行動に対する進捗状況を定期的に確認し、フィードバックを提供
患者が継続的に自己管理行動を実践できるよう、小さな目標設定を促す
患者が直面する障害や困難に対する解決策を一緒に考え、具体的な改善策を提供
健康診断や定期検査のスケジュールを確認し、継続的なフォローアップを促進
教育計画
(E-P)
健康自主管理の重要性とその効果について説明し、自己管理の基礎知識を指導
健康維持に必要な生活習慣の改善方法(バランスの取れた食事、運動習慣、禁煙など)を指導
運動の重要性とその効果、日常生活に取り入れやすい運動方法を説明
食事管理の基礎(栄養バランス、食事のタイミング、適切なカロリー摂取など)を指導
ストレスが健康に与える影響を説明し、ストレス管理の具体的な方法を指導
自己管理に成功するための小さな目標設定方法を指導し、達成感を得られるよう支援
定期的な健康診断や自己モニタリングの重要性を説明し、その方法を具体的に指導
服薬遵守の重要性を説明し、薬の効果や副作用についても説明
自己管理が上手くいった成功例を共有し、患者にポジティブな変化を促す
家族や介護者に対し、患者の健康管理を支援する方法を説明し、協力を依頼

類②-非効果的家族健康自主管理

コード:00294

定義
慢性疾患を抱えた1人または複数の家族メンバーとの生活に固有の、症状や治療計画の管理、身体・心理社会・スピリチュアル面への影響の管理、ライフスタイル変化の管理が不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的家族健康自主管理
長期目標家族全体で健康管理を効果的に行い、健康状態を維持・改善できる
短期目標2週間以内に、家族全体で健康管理に必要な知識を共有し、健康に関する基本的な理解を深める
1か月以内に、家族が協力して健康管理に取り組み、具体的な改善策を実行する
観察計画
(O-P)
家族全体の健康状態(バイタルサイン、体重、食生活など)の観察
家族の健康管理に対する理解度や関心の確認
家族メンバー間での健康管理に対する協力の程度の観察
家族が直面している健康リスクや課題(生活習慣病、食事内容、運動不足など)の確認
家族内での役割分担や、健康管理におけるリーダーシップの確認
健康に関する家族全員の目標や意欲の確認
家族全体のライフスタイルや日常生活のリズムの観察(食事、運動、睡眠パターンなど)
家族が健康管理を進める上での障害(時間、経済的制約、知識不足)の確認
健康管理に対する家族内のコミュニケーションや情報共有の状況
家族の精神的健康状態や、ストレスが健康管理に与えている影響の観察
援助計画
(T-P)
家族全体で健康管理の目標を設定し、実行可能な具体的プランを作成
家族それぞれの役割分担を明確にし、健康管理における責任を分担する
食生活の改善に向け、栄養士と連携し、バランスの取れた食事プランを提案
家族全員が参加できる運動や活動プラン(散歩、家事の協力など)を提案
家族全体で健康に関する情報を共有し、定期的に進捗を確認する場を設ける
家族の生活リズムに合わせた健康管理の習慣化を支援し、実行しやすい方法を提案
服薬が必要な場合、家族全員が適切に服薬管理をサポートできるように支援
定期的に家族で健康チェックを行い、進捗や改善点をフィードバック
健康管理に対するストレスを軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を提案
家族全員が協力しやすい環境を整え、家族間のコミュニケーションを促進する
教育計画
(E-P)
家族全体に、健康管理の重要性と効果について説明
生活習慣病予防のための食事や運動の重要性について指導
家族全員で取り組める具体的な健康習慣の実践方法を提案
健康に関する目標設定と、その達成のための計画作りの方法を説明
ストレスが健康に与える影響について説明し、家族全員でのストレス管理法を指導
家族メンバーがそれぞれの健康目標を共有し、協力する方法を説明
健康に関する知識や情報を家族内で共有するための手段(健康日記など)を指導
定期的な健康診断や検査の重要性を説明し、家族全員での受診を促す
健康管理における家族全員の役割の明確化と、互いにサポートし合う方法を説明
健康管理を継続するために、家族全員でモチベーションを維持する方法(成功体験の共有、報酬システムなど)を提案

類②-非効果的家事家政行動

コード:00300

定義
安全な住居の維持管理に必要な知識と活動パターンが、不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的家事家政行動
長期目標日常の家事や家政行動を効果的に管理し、生活の質が向上する
短期目標2週間以内に、家事管理の基本的なスキルを習得し、日常生活をよりスムーズに行えるようになる
1か月以内に、家事や家政行動の負担を軽減し、効果的に時間とエネルギーを使うことができる
観察計画
(O-P)
患者の現在の家事能力や家政行動のパターンの観察(掃除、洗濯、料理の頻度と方法など)
家事や家政行動に対する患者の疲労感やストレスの有無を確認
患者の時間管理能力やエネルギー配分の評価
患者の身体的能力や健康状態が家事に与えている影響を観察(関節痛、筋力低下など)
家事における家族やサポートの有無、家族間の役割分担の確認
患者の精神的状態や家事に対するモチベーションの評価
家事の優先順位付けや効率的な実行ができているかの観察
家事に使用している器具や設備の適切さ(掃除道具、キッチン用品など)の確認
家事や家政行動の進行状況と、その中での困難や問題点の確認
家事が生活の中でどのような影響を与えているか(生活リズム、健康への影響)の観察
援助計画
(T-P)
家事や家政行動の優先順位を明確にし、負担を軽減するための具体的なプランを作成
体力に応じた適切な家事の分担や休息時間の設定を支援
家事の効率を上げるための方法(スケジュール管理、道具の工夫など)を提案
重労働を避けるため、身体に負担の少ない家事のやり方や道具を提案
家族や介護者と連携し、家事の分担やサポート体制を整える
食事の準備や掃除の時間を減らすために、簡単な料理方法や効率的な掃除方法を指導
時間管理やスケジュール作成の方法を教え、計画的に家事を行えるよう支援
疲労やストレスを感じた際の対処法(休憩、リラクゼーション)の提案
日常的に使う家事道具の整理や整備を支援し、作業効率を向上させる
家事や家政行動を効果的に管理するためのアプリやツールの利用を提案
教育計画
(E-P)
効果的な家事のやり方や優先順位のつけ方を指導し、無理のない計画を立てる方法を説明
家事にかかる時間を効率化するためのスケジュール管理方法を説明
簡単にできる料理や掃除のテクニックを指導し、負担を軽減
身体に無理なく家事を行うための姿勢や道具の使い方を指導
家事中に感じるストレスや疲労の対処方法(休憩の取り方、リラクゼーション技術)を説明
家事を行う際の家族との協力や役割分担の重要性を指導
家事を効率よく行うための整理整頓や道具管理の方法を説明
家事による体への負担を軽減するため、適度な運動やストレッチの必要性を指導
家事の効率を上げるために、家電製品や便利グッズの活用方法を紹介
家事と自分の健康管理を両立させるためのバランスの取り方を説明

類②-非効果的家事家政行動リスク状態

コード:00308

定義
安全な住居の維持管理に必要な知識と活動パターンが不十分になりやすく、健康を損なう恐れがある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的家事家政行動リスク状態
長期目標家事や家政行動が適切に行えるようになり、生活環境を整え、健康を維持する
短期目標2週間以内に、家事や家政行動を適切に行うための基本的な知識を習得する
1か月以内に、家事の負担を軽減し、効率的に管理できる方法を実践する
観察計画
(O-P)
患者の身体的・精神的な状態(疲労感、筋力低下、不安など)の観察
家事や家政行動に対するモチベーションや意欲の確認
生活環境(家庭内の清潔さ、安全性、整理整頓の状況)の確認
家事の負担度や家事行動の習慣の有無を観察
家事を行う際の時間管理能力や優先順位付けの状況を評価
家族やサポート体制の有無(家事を手伝う家族やサポートサービス)を確認
家事を行う際の具体的な困難や制約(時間、体力、健康状態)の確認
家事に関する知識やスキルの不足状況を確認
身体的な不調が家事に与える影響(関節痛、腰痛など)の観察
ストレスや不安など、精神的健康状態が家事行動に与える影響の確認
援助計画
(T-P)
家事の優先順位をつけ、無理なく進めるためのスケジュール作成を支援
家族やサポートシステムと協力し、家事の分担や支援体制を整える
身体的負担を軽減するために、重労働を避ける方法や道具の使い方を提案
家事を効率よく行うための具体的な技術や工夫(整理整頓、道具の使い方)を紹介
疲労や体力低下に対処するため、定期的な休憩やエネルギー配分をサポート
身体的な不調がある場合、医師や理学療法士と連携して適切なケアを提供
日常的な家事を減らすため、食事の準備や掃除を簡素化する方法を提案
精神的な負担を軽減するため、ストレス管理やリラクゼーション技術を提案
家事の効率化をサポートするため、家電製品や便利グッズの活用を促進
自己管理能力を高めるため、家事の進捗を確認し、フィードバックを提供
教育計画
(E-P)
家事や家政行動の効率的な進め方(優先順位の付け方、スケジュール管理)を指導
身体に負担をかけない家事の方法(正しい姿勢、道具の使い方)を説明
ストレスや疲労を感じた場合の対処法(休憩の取り方、リラクゼーション)を指導
家族やサポートシステムとの協力体制を強化し、家事の分担を促進
運動やストレッチの重要性を説明し、体力を維持しながら家事を行う方法を指導
家庭内の安全性を確保するため、整理整頓や環境整備の重要性を説明
家事を減らすための便利グッズやサービスの活用方法(宅配、掃除サービスなど)を紹介
適切な栄養と休息が家事効率を向上させることを説明し、自己ケアの重要性を指導
体力や気力が低下した場合、家事を無理なく進める工夫(分割して行うなど)を提案
家事を楽しむための工夫(音楽を聴きながら、時間を区切って行うなど)を説明

類②-家事家政行動促進準備状態

コード:00309

定義
安全な住居の維持管理に必要な知識と活動パターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家事家政行動促進準備状態
長期目標家事を効率的かつ無理なく行い、生活環境を整え、生活の質が向上する
短期目標1週間以内に、家事管理の基本的な知識やスキルを習得する
1か月以内に、家事を自発的に行い、無理のない範囲で日常的に継続できる
観察計画
(O-P)
家事に対する患者の意欲やモチベーションの確認
家事や家政行動に対する具体的な目標設定の有無を確認
患者の家事に対する身体的・精神的な準備状況の観察
家事を行う際の患者の体力や筋力の評価
家事の優先順位やスケジュール設定の能力の確認
家事や家政行動に対する家族のサポートや協力体制の確認
家庭内の環境や設備(掃除道具、キッチン用品など)が適切に整っているかの確認
家事に取り組む上での障害や困難(時間、健康、知識不足など)の有無の確認
ストレスや疲労が家事行動に及ぼす影響の観察
患者の生活リズムや家事を行う時間の確保状況の確認
援助計画
(T-P)
家事行動を無理なく行えるよう、優先順位を設定し、具体的な行動計画を作成
家事や家政行動を小分けにし、段階的に取り組むよう支援
家事の効率を上げるための具体的なスキルやテクニックを指導
患者の体力に応じた適切な休息を取り入れた家事スケジュールを提案
家族やサポートシステムとの協力体制を強化し、家事の分担を促進
家事用具や便利グッズを活用し、作業の負担を軽減
家事に取り組む際の時間管理を支援し、効果的なスケジュール作成をサポート
精神的なストレスや疲労が家事行動に影響を与えないよう、リラクゼーション法を提案
家事の進捗や成果を確認し、ポジティブなフィードバックを提供
家事に対する成功体験を共有し、患者の自信を高めるサポートを行う
教育計画
(E-P)
家事や家政行動の基本的なスキル(掃除、整理整頓、洗濯、料理)の指導
家事を効率よく進めるためのスケジュール作成方法を説明
無理のない範囲で家事を行うための工夫やコツを指導(時間の区切り方、家電の活用)
身体に負担をかけない家事の方法(正しい姿勢、軽作業の取り入れ方)を指導
家事に取り組む際の休息やリラクゼーションの重要性を説明
家族の協力を得るため、家事の分担の仕方や協力体制の重要性を説明
家事用具や便利グッズの活用方法を紹介し、負担軽減のための工夫を提案
家事を効果的に管理するために、優先順位をつけて計画的に進める方法を指導
家事行動を継続できるよう、達成感を得るための小さな目標設定方法を説明
家事を楽しむ工夫(音楽を聴きながら行う、家族と一緒に行うなど)を提案

類②-非効果的防御力

コード:00043

定義
病気や怪我のような内的・外的脅威から自分を守る能力が低下した状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的防御力
長期目標外部からのストレスや危険要因に対して効果的な対処ができる
短期目標1週間以内に、自己防衛のための具体的なストラテジーを理解する
1か月以内に、ストレスや不安に対して適切な防御行動を実践し、精神的な安定を得る
観察計画
(O-P)
ストレスや不安に対する患者の反応の観察(精神的・身体的症状)
患者が用いている防御機制(回避、否認、攻撃性など)の確認
患者の生活環境や人間関係におけるストレス要因の評価
自己防衛行動が効果を発揮しているかの観察(不安の減少、対処行動の有効性)
患者のストレス管理能力やコーピングスキルの評価
ストレスや不安に関連した身体的症状(頭痛、胃痛、不眠など)の確認
患者のコミュニケーション能力や対人関係における防御行動の確認
患者が持つリソースや支援体制(家族、友人、医療チーム)の確認
患者の自己肯定感や自己評価の観察
防御行動の効果に対する患者の認識や意識の確認
援助計画
(T-P)
ストレス要因の特定とその対処法を患者と共に考え、実行できるよう支援
ストレスを軽減するための具体的なコーピングスキル(リラクゼーション、深呼吸、運動など)を提供
患者が自己防衛行動を適切に調整できるよう、カウンセリングやサポートを提供
防御行動が過剰または不適切である場合、それを修正するためのアプローチを提案
自己肯定感や自己効力感を高めるため、小さな成功体験を積む支援
家族や支援者と連携し、ストレス軽減や適切なサポート体制を整備
過度な防御反応が見られる場合、心理的支援を提供し、ストレス軽減方法を指導
患者が孤立しないよう、定期的なサポートや声かけを行い、安心感を提供
防御行動の効果を定期的に確認し、必要に応じて対処法を見直す
患者が精神的安定を得るための活動(趣味やリラクゼーション活動)を提案
教育計画
(E-P)
ストレスや不安に対する自己防衛行動の重要性とその限界を説明
ストレス管理技術(リラクゼーション、瞑想、深呼吸)の実践方法を指導
自己肯定感を高めるためのセルフケア方法や自己表現の重要性を説明
ストレスが身体に与える影響(不眠、食欲不振、頭痛など)について説明し、予防策を提案
ストレスが強くなった際に利用できるリソース(医療、カウンセリング、家族)の紹介
コミュニケーション技術や対人スキルの向上方法を指導し、防御的な態度を改善するサポート
過剰な防御反応や不適切な対処行動が長期的なストレスになることを説明
自己管理とストレスのモニタリング方法を指導し、日常的にチェックする習慣を促す
家族にも、患者がストレスや不安に対処できるよう協力の重要性を説明
患者がリラックスできる活動や環境を整えるための工夫(音楽、アロマ、環境整備)を提案

NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。

ぜひ、日々の業務のご活用ください!

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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2020-2023.医学書院.

-領域1, 看護計画, NANDA-Iに基づく記載例