【最新版:2024-2026】
この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。
今回は領域9「コーピング/ストレス耐性」です。
看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!
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【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】
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他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!
*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。
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【NANDA-I看護診断】領域9「コーピング/ストレス耐性」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】
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NANDA-I領域9「コーピング/ストレス耐性」の看護診断名一覧

NANDA-I領域9「コーピング/ストレス耐性」は、類①〜③に分けられます。
それぞれの診断名一覧は以下の通りです。
- 類① トラウマ後反応
- ・心的外傷後シンドローム
・心的外傷後シンドロームリスク状態
・移住トランジション混乱リスク状態
- 類② コーピング反応
- ・コーピング不適応
・コーピング促進準備状態
・家族コーピング不適応
・家族コーピング促進準備状態
・コミュニティコーピング不適応
・コミュニティコーピング促進準備状態
・介護負担過剰
・介護負担過剰リスク状態
・悲嘆不適応
・悲嘆不適応リスク状態
・悲嘆促進準備状態
・レジリエンス障害
・レジリエンス障害リスク状態
・レジリエンス促進準備状態
・希望促進準備状態
・セルフコンパッション不足
・不安過剰
・死の不安過剰
・恐怖過剰
- 類③ 神経行動学的ストレス
- ・自律神経過反射リスク状態
・感情調整不良
・気分調整障害
・急性薬物離脱シンドローム
・急性薬物離脱シンドロームリスク状態
類①-心的外傷後シンドローム
コード:00141
- 定義
- 忘れられないほど衝撃的で圧倒される出来事に対する不適応反応が、長期にわたり続いている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 心的外傷後シンドローム |
長期目標 | トラウマからの回復を促進し、心身の健康を取り戻し、日常生活での機能が安定する |
短期目標 | トラウマに伴う感情や症状を理解し、不安やストレスを軽減できる |
観察計画 (O-P) | 心的外傷に関連するフラッシュバックや悪夢の有無を観察 トラウマ関連の不安やストレスの程度を確認 患者の感情の変動や気分の変化(抑うつ、怒り、孤立感)を観察 トラウマを引き起こした出来事に関連する回避行動や引きこもりがないか確認 睡眠状態(不眠、悪夢の頻度)を観察 自傷行為や自殺念慮がないかを定期的に確認 トラウマに関連する過覚醒状態(過度の警戒心、緊張)の有無を確認 トラウマ体験に対する言動や身体的な反応(心拍数上昇、発汗など)を観察 社会的・職業的機能が低下していないか確認 トラウマに対する患者の認知的な反応(罪悪感、自己否定感)の有無を確認 |
援助計画 (T-P) | トラウマに関する感情や経験を共有できる安全な環境を提供 トラウマ体験に対するフラッシュバックや悪夢の発生頻度を軽減するためのリラクゼーション法を指導 トラウマ体験に関連する回避行動を軽減し、日常生活に徐々に戻れるよう支援 必要に応じて、心理療法(認知行動療法、トラウマフォーカス療法など)を提供し、トラウマの再処理を行う 睡眠の質を向上させるため、睡眠環境の整備やリラクゼーション法を指導 社会的孤立を防ぐため、家族や友人との関係を強化し、サポートネットワークを広げる 患者がトラウマに関連する感情に適切に対処できるよう、カウンセリングを提供 トラウマ関連の不安や過覚醒状態を軽減するため、深呼吸や瞑想などのリラクゼーション法を導入 自傷行為や自殺念慮のリスクがある場合、早期に介入し、安全な環境を整える トラウマからの回復をサポートするため、段階的な目標を設定し、患者のペースに合わせた支援を行う |
教育計画 (E-P) | トラウマによる心身の影響について説明し、正常な反応であることを理解してもらう トラウマに関連するフラッシュバックや過覚醒状態に対処するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 トラウマ体験に関連する回避行動を少しずつ減らし、生活の質を向上させる方法を説明 家族や友人に、患者への適切なサポート方法や理解の仕方を指導 トラウマに対する認知の歪み(罪悪感や自己否定感)を修正するための認知療法的アプローチを説明 睡眠の質を向上させるためのセルフケア方法やリラクゼーション法を教える 社会的サポートネットワークの重要性を説明し、サポートグループやカウンセリングの利用を促す トラウマに関連する感情や反応が悪化しないよう、早期に対応するための自己モニタリング方法を指導 自傷行為や自殺念慮が発生した場合の緊急対応策や支援体制について説明 トラウマからの回復に向けた長期的なプロセスを説明し、患者が自己成長を感じられるよう支援 |
類①-心的外傷後シンドロームリスク状態
コード:00145
- 定義
- 忘れられないほど衝撃的で圧倒される出来事に対する不適応反応が、長期にわたり続きやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 心的外傷後シンドロームリスク状態 |
長期目標 | 心的外傷後の症状を未然に防ぎ、心身ともに安定した生活を送れる |
短期目標 | トラウマに対する不安やストレスを軽減し、適切な対処方法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | トラウマに関連する不安やストレスの有無を観察 患者の睡眠状態(不眠や悪夢)の有無を確認 トラウマ体験に対する感情の変動(怒り、悲しみ、恐怖など)を観察 過覚醒状態(過度の警戒心や緊張)の兆候を確認 社会的孤立や対人関係の回避が見られないか確認 フラッシュバックやトラウマに関連する記憶の再体験がないか観察 トラウマに関連する罪悪感や自己否定感の有無を確認 自傷行為や自殺念慮の兆候を定期的に観察 仕事や日常生活における機能低下が見られないか確認 トラウマに関連する身体的反応(動悸、発汗、震えなど)がないか確認 |
援助計画 (T-P) | トラウマに関連する感情や経験を話し合うための安全な環境を提供 不安やストレスを軽減するためのリラクゼーション法や呼吸法を指導 睡眠を改善するため、睡眠環境の整備やリラクゼーション技術を導入 トラウマに対する過覚醒状態を軽減するため、瞑想やマインドフルネスを支援 社会的孤立を防ぐため、家族や友人との交流を促進し、支援ネットワークを構築 必要に応じて、心理療法やカウンセリングを提案し、トラウマの影響を軽減 自傷行為や自殺念慮がある場合、早期に専門家と連携し、安全な環境を確保 トラウマに関連する感情に対処するため、認知行動療法などの心理的介入を提供 トラウマ体験に関連するフラッシュバックや回避行動を軽減するため、段階的な暴露療法を提案 患者の進捗状況に応じて、日常生活に戻るための段階的な目標を設定し支援 |
教育計画 (E-P) | トラウマに対する反応が正常な心身の反応であることを説明し、安心感を与える 不安やストレスを軽減するためのセルフケア技術(リラクゼーション法、呼吸法)を指導 過覚醒状態やフラッシュバックに対処するためのマインドフルネスや瞑想の効果を説明 トラウマ体験に関連する感情や記憶を受け入れ、健康的に対処する方法を指導 社会的サポートネットワークの重要性を説明し、家族や友人との交流を奨励 必要な場合、心理療法やカウンセリングの効果と重要性を説明し、早期の介入を勧める 自傷行為や自殺念慮が発生した場合の緊急対応策を説明し、安全を確保するための対応を教える フラッシュバックや過覚醒状態を軽減するための具体的な対処法を説明 日常生活に徐々に戻るための段階的な目標設定の重要性を説明し、適切なサポートを提供 トラウマ体験が長期的な影響を及ぼさないよう、早期に適切な対応を行う重要性を強調 |
類①-移住トランジション混乱リスク状態(旧:移住トランジション複雑化リスク状態)

コード:00484
- 定義
- 母国からの移住や適応過程で、否定的な感情や影響が起きやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 移住トランジション混乱リスク状態 |
長期目標 | 移住後の新しい環境に適応し、社会的・心理的に安定した生活を送れる |
短期目標 | 移住に伴う不安やストレスを軽減し、新しい環境に順応するためのサポートを受ける |
観察計画 (O-P) | 移住に伴う不安やストレスの有無とその程度を観察 新しい環境(文化、言語、社会的慣習)に対する適応状況を確認 社会的孤立感やコミュニケーションの困難がないか観察 移住後の生活リズムや日常生活における変化を観察 家族や地域社会との交流の頻度や質を確認 移住に伴う生活環境の変化が、心身の健康に与えている影響を観察 移住先での支援体制(社会的、経済的支援など)の利用状況を確認 移住後の経済的な安定度や、生活の基盤が確立されているか確認 言語や文化的な障壁が、日常生活や仕事にどのように影響しているか観察 移住に関連する心理的な負担(ホームシック、アイデンティティの喪失など)を観察 |
援助計画 (T-P) | 移住に伴う不安やストレスを表現できる場を設け、共感的に対応 移住後の新しい文化や社会に適応するための情報やリソースを提供 新しい地域社会での交流を促進するため、ソーシャルイベントやコミュニティ活動に参加できるよう支援 言語や文化の違いによるコミュニケーションの障壁を克服するためのサポートを提供(通訳、言語学習など) 移住先の社会的・経済的支援制度(住宅、医療、教育など)の利用を支援 家族や友人との交流を促進し、孤立を防ぐためのサポートを行う 移住後の生活リズムを整えるため、適切な生活習慣(食事、睡眠、運動など)を提案 移住後の精神的なサポートが必要な場合、カウンセリングや心理的サポートを提案 移住に伴う経済的な課題に対応するため、雇用情報や職業支援サービスを提供 新しい環境に適応する過程で、現実的な目標を設定し、段階的に適応を進める支援を行う |
教育計画 (E-P) | 新しい環境に適応するための基本的な文化や社会的ルールを説明 言語や文化の違いを理解し、適応するためのスキルを教える(言語学習、異文化理解など) 新しい社会環境でのコミュニケーションスキルを向上させるための方法を指導 移住先の社会的・経済的支援制度の利用方法を説明し、適切なサポートを得る方法を教える 移住によるストレスや不安を管理するためのリラクゼーション法やセルフケアの方法を指導 地域社会やコミュニティ活動に参加することの重要性を説明し、社会的ネットワークを広げる方法を提案 移住後の精神的な負担に対処するため、カウンセリングや支援サービスの利用を促進 新しい環境での健康的な生活習慣(食事、運動、睡眠)の維持が重要であることを説明 移住後の雇用機会や経済的安定を確保するための職業訓練やスキルアップの重要性を説明 移住先での生活の課題に段階的に対処し、長期的な適応を目指すための計画を立てる |
類②-コーピング不適応
コード:00405
- 定義
- ストレスの多い状況や不快な状況に対処するための認知面や行動面の取り組みが非生産的な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 コーピング不適応 |
長期目標 | 効果的なストレス対処方法を学び、日常生活のストレスや問題に適切に対処できる |
短期目標 | 非効果的なコーピング行動を減らし、健康的な対処方法を身につける |
観察計画 (O-P) | 非効果的なコーピング行動(回避、依存、過剰な感情反応など)の有無を観察 ストレスや不安に対してどのように反応しているかを確認 非効果的なコーピングが日常生活や仕事に与えている影響を観察 患者の自己評価や自己認識に関連するコーピング行動を確認 コーピング行動に伴う身体的な症状(疲労、頭痛、消化不良など)の有無を観察 非効果的なコーピングによる対人関係への悪影響を確認 患者の感情の変動やストレスが特に強まる場面(トリガー)を観察 患者が使用している具体的なコーピング方法(アルコール、過食などの依存行動)がないかを確認 ストレス管理や問題解決スキルの不足を確認 社会的サポート(家族や友人、同僚など)の有無を確認し、孤立していないかを観察 |
援助計画 (T-P) | 非効果的なコーピング行動の原因を特定し、健康的なコーピングに向けた支援を行う 健康的なコーピング方法(リラクゼーション、問題解決、感情表現)を教え、実践を支援 ストレスの原因を整理し、段階的に解決策を考える問題解決スキルを提供 感情のコントロール方法(深呼吸、瞑想、マインドフルネス)を指導し、ストレス反応を軽減 非効果的なコーピングによって悪化している対人関係の修復を支援し、適切なコミュニケーション方法を指導 身体的な症状(疲労、頭痛など)がコーピング行動に関連している場合、セルフケアや休息を促進 必要に応じてカウンセリングや心理療法(認知行動療法など)を提案し、コーピングスキルを強化 ストレスに対処するためのリラクゼーション法やセルフケア技術を提案し、ストレスの軽減を支援 非効果的なコーピングが原因で生じた問題に対して、家族や友人からのサポートを活用する方法を提案 コーピングスキルが向上した際にポジティブなフィードバックを提供し、自信を高める |
教育計画 (E-P) | コーピングの重要性と、非効果的なコーピングが心身に与える影響について説明 効果的なコーピングスキル(問題解決、感情管理、ストレス管理)の具体的な方法を指導 非効果的なコーピング行動が対人関係や仕事に悪影響を与える可能性を説明 ストレスに対する健康的な反応(リラクゼーション、感情の健全な表現)を指導 ストレス管理のための具体的なセルフケア方法(運動、食事、睡眠)を説明し、日常生活に取り入れる方法を提案 ストレスを引き起こすトリガーを特定し、それに対処する方法を教える 家族や友人とのコミュニケーションを改善し、社会的サポートを得る重要性を説明 身体的症状に対処するためのセルフケア技術を教え、健康を維持する方法を指導 非効果的なコーピングを減らし、段階的に健康的なコーピング方法に移行するプロセスを説明 長期的なストレス管理の重要性を説明し、持続的なスキル向上を目指すサポートを提供 |
類②-コーピング促進準備状態
コード:00158
- 定義
- ストレスの多い状況や不快な状況に対処するための認知面や行動面の取り組みパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 コーピング促進準備状態 |
長期目標 | 効果的なコーピングスキルを習得し、日常生活のストレスや困難に適切に対応できる |
短期目標 | 健康的なコーピング方法を学び、ストレスに対処できる準備を整える |
観察計画 (O-P) | ストレスや困難な状況に対する患者の認識や理解の程度を確認 患者のコーピング能力の現状や、これまでの対処行動を観察 ストレスや不安に関連する身体症状(疲労、頭痛、消化不良など)を確認 コーピングスキル向上に対する意欲や学習意欲を観察 患者がストレスを引き起こす具体的なトリガーや状況を認識しているか確認 既存の社会的支援やサポートネットワーク(家族、友人、同僚など)の有無を確認 日常生活や仕事におけるストレスレベルを観察し、コーピングスキルが必要な場面を特定 感情の表現やストレスに対する対処方法を観察し、健康的なコーピングへの準備状況を確認 これまでのコーピング方法が効果的であったかを評価 ストレスや不安が患者の認知機能(集中力、判断力)に与える影響を確認 |
援助計画 (T-P) | コーピングスキルを強化するため、効果的なストレス管理方法(リラクゼーション、瞑想、運動など)を指導 具体的なストレス源を特定し、段階的に問題解決を進めるスキルを提供 感情のコントロール方法(深呼吸、マインドフルネス、瞑想)を指導し、ストレス反応を軽減 患者が日常生活の中でコーピングスキルを練習できる場面を提案し、実践をサポート ストレス管理に必要なサポートネットワーク(家族、友人、同僚)との連携を強化 ストレスによる身体症状を軽減するため、セルフケア(適切な休息、栄養管理)を推奨 必要に応じてカウンセリングや心理療法(認知行動療法など)を提案し、コーピング能力を向上 ストレスを感じた際の具体的な対処法を提供し、現実的な行動計画を立てる支援を行う コーピングが成功した際には、ポジティブなフィードバックを提供し、自己効力感を高める 日常生活の中での小さな達成を強調し、コーピングスキルを強化する機会を増やす |
教育計画 (E-P) | 効果的なコーピングスキルの重要性を説明し、ストレスに対処するための基本的な知識を提供 ストレス管理に役立つ具体的なセルフケア方法(リラクゼーション、運動、睡眠管理など)を指導 ストレスに対処するための問題解決スキルを教え、現実的な目標設定を提案 感情を適切に表現し、コントロールするための方法(アサーティブな自己表現)を指導 ストレス源やトリガーを特定し、それに対処するための具体的な行動計画を説明 家族や友人とのコミュニケーションを改善し、社会的支援を受ける重要性を教える ストレスが身体に与える影響について説明し、早期に対処するための方法を提案 コーピングスキルを継続的に向上させるための自己モニタリング方法を指導 コーピングスキルが向上することで、生活の質が改善することを強調し、モチベーションを高める ストレスや不安に対する健康的な反応を身につけるための継続的な支援とフォローアップを提供 |
類②-家族コーピング不適応
コード:00373
- 定義
- 家族がストレスの多い状況や不快な状況に対処するための認知面や行動面の取り組みが非生産的な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族コーピング不適応 |
長期目標 | 家族全体が効果的なコーピングスキルを身につけ、ストレスや問題に対して協力しながら対応できる |
短期目標 | 家族メンバーが協力し、ストレスに対処するための適切なコーピング方法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | 家族内でのコミュニケーションの質(誤解、対立、回避など)を観察 家族全体のストレスレベルや感情の変動を確認 家族メンバーがストレスや問題に直面した際の対処行動を観察 家族の社会的支援(親族、友人、コミュニティ)を利用しているか確認 家族メンバー間の役割分担が適切で協力が行われているか確認 家族のコーピング機能低下が、健康や日常生活に悪影響を与えていないか観察 家族メンバーがストレスや不安に伴う身体症状(疲労、不眠など)を訴えていないか確認 家族内のストレス源(経済問題、病気、対人関係など)を特定 コーピング機能低下が家族内の感情的な支えや連携に影響を与えていないか確認 家族メンバーが共通の目標や対処方針を持っているか確認 |
援助計画 (T-P) | 家族全体で協力的なコミュニケーションを促進し、対立を解決する場を設ける ストレスに対処するための具体的なコーピングスキル(問題解決、感情表現、リラクゼーション)を家族全体に指導 家族メンバー間での役割分担を明確にし、協力して問題に取り組む体制をサポート 家族内のストレス源を特定し、それに対処するための段階的な行動計画を一緒に作成 必要に応じて、家族全体でカウンセリングを提案し、専門家のサポートを受けられるよう支援 家族内でのストレス管理のため、リラクゼーション法やストレス軽減技術を提供 家族が孤立しないよう、社会的支援(親族、友人、地域コミュニティ)とのつながりを促進 家族の健康維持のため、適切な休息、栄養、運動の習慣を推奨 家族メンバーが成功体験を共有し、協力の成果を感じられるようフィードバックを行う 家族内での進捗や改善を定期的に確認し、持続的なサポートを提供 |
教育計画 (E-P) | 家族全体で効果的なコーピングスキルの重要性を説明し、具体的な対処方法を指導 コミュニケーションスキル(傾聴、自己表現)を改善し、対立を避ける方法を教える ストレスを軽減するためのリラクゼーション法(深呼吸、瞑想)を家族全体に指導 家族メンバー間での役割分担がストレス管理に役立つことを説明し、協力体制を強化する方法を提案 家族内での対話や協力がストレスの軽減にどのように役立つかを説明 社会的支援リソースや外部のサポートを活用する方法を家族に教える ストレスによる身体的影響を軽減するためのセルフケア技術を教える 家族全体での段階的な目標設定を行い、協力して目標達成に向かうプロセスを説明 家族メンバーがストレスを効果的に管理できるよう、自己認識と感情表現の重要性を強調 家族のコーピングスキルが向上することで、長期的に健康と生活の質が向上することを説明し、継続的な改善を目指す |
類②-家族コーピング促進準備状態
コード:00075
- 定義
- 家族がストレスの多い状況や不快な状況に対処するための認知面や行動面の取り組みパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 家族コーピング促進準備状態 |
長期目標 | 家族全体が効果的なコーピングスキルを習得し、ストレスや問題に協力して適切に対応できる |
短期目標 | 家族メンバーが協力して問題に取り組むための基盤を整え、健康的なコーピング方法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | 家族内でのストレスや問題に対する意識や認識の度合いを観察 家族メンバーの協力姿勢や、ストレスに対する対処意欲を確認 家族メンバー間のコミュニケーションの質や頻度を観察 ストレスが家族メンバーに及ぼす身体的・精神的影響(疲労、不安、不眠など)を確認 家族が現在使用しているコーピングスキルの有効性を観察 家族メンバー間での役割分担やサポート体制が整っているか確認 家族内でのストレスや問題に対する共通の認識や目標があるかを確認 家族が外部の社会的支援やリソースを活用しているか確認 ストレスや問題解決に向けた家族全体の準備状況や意欲を確認 家族メンバーがコーピングスキルの向上に向けて学ぶ姿勢を持っているか確認 |
援助計画 (T-P) | 家族全体で対話の場を設け、ストレスや問題について共有できる環境を提供 家族が協力してストレスに対処できるよう、効果的なコーピングスキルを指導 家族メンバー間での役割分担を見直し、協力体制を整える支援を行う 家族全体で共通の目標を設定し、ストレスや問題解決に向けた計画を立てる ストレス管理のための具体的なセルフケア方法(リラクゼーション、深呼吸、マインドフルネス)を提案 家族が外部のサポート(親族、友人、地域支援など)を効果的に活用できるよう支援 家族内のコミュニケーションを改善し、協力的な対話を促進するスキルを提供 家族メンバーがストレスに対処するための心理的サポート(カウンセリングなど)を提案 家族内での成功体験を共有し、協力の成果をフィードバックして家族の結束を強化 家族全体での進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正するサポートを行う |
教育計画 (E-P) | 家族全体で効果的なコーピングスキルの重要性を説明し、具体的なストレス管理方法を指導 コミュニケーションスキル(傾聴、自己表現)の向上が家族の協力に繋がることを説明 ストレスを軽減するためのリラクゼーション法やセルフケア技術(深呼吸、瞑想)を家族に指導 家族メンバー間での役割分担の重要性を説明し、協力して問題解決に向かう方法を教える 家族が外部の支援リソースを活用するための方法を説明し、適切なサポートを受けられるようにする 家族内での対話や協力がストレスの軽減にどのように役立つかを説明 家族の心理的なサポートを受けることで、コーピングスキルが向上することを強調 家族全体で共通の目標を設定し、協力して達成するプロセスを説明 ストレス管理のスキルを学ぶことで、家族全体の生活の質が向上することを説明し、モチベーションを高める 長期的なコーピングスキルの向上を目指し、家族全体での持続的な成長とサポートを提供 |
類②-コミュニティコーピング不適応
コード:00456
- 定義
- コミュニティの要求やニーズに応えるための適応と問題解決に必要なコミュニティ活動のパターンが不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 コミュニティコーピング不適応 |
長期目標 | コミュニティ全体が効果的なコーピングスキルを身につけ、協力し合いながら問題に対応できる |
短期目標 | コミュニティ内でのストレスや問題に対する不適切な対処方法を改善し、協力的な解決方法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | コミュニティ内のストレスや問題への対処に不安や混乱がないか観察 非効果的なコミュニケーション(対立、責任転嫁、避難など)の有無を確認 コミュニティメンバー同士の協力やサポートが不足していないか観察 問題に直面した際のコミュニティ全体の反応や対処行動を確認 社会的支援やリソース(自治体、ボランティア組織など)の利用状況を確認 コミュニティメンバーのストレスレベルや不安の兆候(感情の変動、孤立感など)を観察 コミュニティ内での役割分担が不明確で、混乱を招いていないか確認 非効果的なコーピング行動が、対人関係や社会的つながりに与える影響を確認 コミュニティのリーダーシップの有無やその効果を観察 コミュニティ内での問題解決能力が低下していないかを確認 |
援助計画 (T-P) | コミュニティメンバー間の協力を促進し、相互サポートを強化するための活動を提案 ストレスや問題に直面した際の効果的なコーピング方法を提案し、実践を支援 コミュニティ内の役割分担を明確にし、個々の責任を共有できる体制を整える 非効果的なコミュニケーションを改善し、協力的で建設的な対話を促す支援を行う 社会的リソース(地域支援団体、専門家のアドバイスなど)を利用するための情報提供を行う ストレスを感じているコミュニティメンバーに対して、心理的サポートやカウンセリングを提案 定期的なコミュニティミーティングを開催し、問題解決に向けた意見交換の場を設ける コミュニティのリーダーシップを強化し、リーダーが効果的なコーピング行動を示せるよう支援 コミュニティ全体での目標設定を行い、協力し合って達成する計画を作成 ストレス管理やリラクゼーション法をコミュニティ全体に広め、メンバーが健康的に対処できるよう支援 |
教育計画 (E-P) | コミュニティ全体でストレスに対処するための基本的なコーピングスキル(問題解決、協力の重要性)を説明 効果的なコミュニケーションスキル(傾聴、自己表現)を指導し、対立を防ぐ方法を教える コミュニティ内での役割分担と協力の重要性を説明し、責任感を持って行動する方法を教える 地域の社会的支援リソースや外部のサポートを活用する方法を教える ストレスを感じたときのセルフケア方法(リラクゼーション法、深呼吸など)をコミュニティに広める コミュニティ全体で協力して問題に取り組むための具体的なステップを教える リーダーシップを発揮するためのスキル(調整、問題解決、チームビルディング)を指導 非効果的な対処方法がコミュニティに与える影響を説明し、改善の必要性を強調 メンバー同士のサポートや協力がコミュニティ全体の健康にどのように寄与するかを説明 コミュニティ内の問題に対して、段階的な目標設定を行い、持続的な改善を図る方法を教える |
類②-コミュニティコーピング促進準備状態
コード:00076
- 定義
- コミュニティの要求やニーズに応えるための適応と問題解決に必要なコミュニティ活動のパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 コミュニティコーピング促進準備状態 |
長期目標 | コミュニティ全体が効果的なコーピングスキルを共有し、協力してストレスや問題に対応できる体制を整える |
短期目標 | コミュニティ内でのコーピング方法を学び、メンバー同士が協力して問題解決に取り組む基盤を作る |
観察計画 (O-P) | コミュニティメンバーのストレスや問題に対する認識や対応状況を観察 コミュニティ内での対話や協力の頻度と質を確認 コミュニティリーダーやメンバーが、コーピングスキルに関する知識を持っているか観察 問題やストレスに直面した際のコミュニティ全体の反応を観察 メンバー同士のサポートや協力が行われているか確認 社会的支援(地域のリソース、外部のサポート)を活用しているかを確認 コミュニティメンバーのストレスや不安が身体的・精神的に表れていないか観察 コミュニティの現状やストレスに対する改善意欲が見られるか確認 対人関係の質が、問題解決やストレス管理にどのように影響しているかを観察 コミュニティ全体での協力体制やリーダーシップが適切に機能しているかを確認 |
援助計画 (T-P) | コミュニティ内でストレスや問題に対して協力的な対応を促進する場を提供 コミュニティリーダーやメンバーに対して、効果的なコーピング方法を指導し、実践をサポート コミュニティ全体でのストレス管理や問題解決に向けた目標を設定し、段階的に進める 社会的リソースや外部サポートを活用できるよう、コミュニティに必要な情報を提供 メンバー間の対話を促進し、協力的なコミュニケーションスキルの向上を支援 定期的なミーティングを提案し、進捗状況を確認しながら支援体制を整える コミュニティ内での役割分担を明確にし、協力体制の強化をサポート ストレスに対する身体的・精神的ケアを導入し、メンバーの健康を維持するサポートを提供 コミュニティ全体で成功体験を共有し、コーピングスキルの向上を実感できるようフィードバックを行う コミュニティの現状やリーダーシップの強化に向けたトレーニングや支援を提供 |
教育計画 (E-P) | コミュニティ全体でのストレス管理の重要性を説明し、効果的なコーピング方法を指導 協力的な問題解決のためのコミュニケーションスキル(傾聴、自己表現)を教える コミュニティ内での役割分担と協力の重要性を説明し、チームとしての行動を促す 社会的支援や外部リソースの利用方法を教え、コミュニティ全体で活用することを提案 メンバー間での対話や協力が、コミュニティのストレス軽減に貢献することを説明 コミュニティリーダーシップの強化が、問題解決能力を向上させることを説明し、リーダーシップトレーニングを提供 ストレスに対処するためのリラクゼーション法やセルフケア技術をコミュニティ全体に広める コーピングスキルを向上させるための段階的な目標設定と、その達成に向けたプロセスを教える 成功体験を通じて、コーピングスキルが効果的であることをコミュニティ全体にフィードバック 長期的なコーピングスキルの向上と継続的なサポートの重要性を説明し、持続的な改善を図る方法を指導 |
類②-介護負担過剰
コード:00366
- 定義
- 大切な人を世話する際に、多面的で押しつぶされそうな負荷がかかった状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 介護負担過剰 |
長期目標 | 介護者としての役割に自信を持ち、心身ともに健康を保ちながら介護を継続できる |
短期目標 | 介護の負担やストレスを軽減し、適切に介護の役割を果たせる |
観察計画 (O-P) | 介護に対するストレスや疲労感の有無を確認 介護者が抱える身体的・精神的負担の程度を観察 介護の質や介護者の自己評価の変化を観察 介護に関する不安や心配事の内容を確認 介護者の睡眠や食欲など、生活リズムの変化を観察 家族や他者からのサポートの有無やその質を確認 介護者が介護に専念しすぎて社会的な交流を減らしていないか確認 介護者が適切に休息を取れているか、またリフレッシュできているかを確認 介護による身体的負担(腰痛、疲労など)の有無を確認 介護に対する患者や家族からの期待やプレッシャーの有無を観察 |
援助計画 (T-P) | 介護の負担を軽減するため、他者のサポートを受けることを提案 介護者が適切に休息を取り、心身をリフレッシュできるよう、休息の時間を確保する 介護の負担を分担できるよう、家族や友人との協力体制を整える ストレス軽減のためのリラクゼーション法やセルフケアの方法を指導 介護者が自信を持って介護に取り組めるよう、小さな成功体験を共有し、励ましを行う 介護者が心身の健康を維持するために、定期的な運動や適切な食事を促進する 介護に関する相談やカウンセリングの機会を設け、感情を適切に表現できるよう支援する 介護における身体的負担を軽減するため、介護技術や介護補助具の使用を指導 患者や家族とのコミュニケーションを円滑に行い、介護者の役割を明確にする 必要に応じて、専門的な介護支援(デイサービスや訪問介護など)の導入を提案 |
教育計画 (E-P) | 介護者が感じているストレスや負担に対処するため、セルフケアの重要性を説明 介護の役割に対して無理をせず、他者と協力しながら進めることの重要性を説明 介護者自身の健康を保つために、定期的に休息やリフレッシュを取る方法を指導 家族や友人と介護の負担を分担する方法を提案し、協力体制の構築を指導 介護に関連するストレス管理やリラクゼーション法を教える 介護補助具の正しい使用方法や、介護技術の向上方法を説明 介護者が感情を表現しやすい環境を整えるため、カウンセリングやサポートグループの利用を促す 社会的サポートや介護支援サービスを積極的に利用することの重要性を説明 介護の質を保ちながら、介護者自身の生活を大切にするバランスの取り方を指導 長期的な介護のために、介護者自身の体調管理とリフレッシュが不可欠であることを強調 |
類②-介護負担過剰リスク状態
コード:00401
- 定義
- 大切な人を世話する際に、多面的で押しつぶされそうな負荷がかかりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 介護負担過剰リスク状態 |
長期目標 | 介護者としての役割を無理なく果たし、心身の健康を保ちながら持続的に介護を行える |
短期目標 | 介護の負担感を軽減し、ストレスを適切に管理できる |
観察計画 (O-P) | 介護者が感じているストレスや負担感の度合いを確認 介護による身体的・精神的疲労の兆候の観察 介護者が十分な休息を取れているか、生活リズムの変化を確認 介護者の睡眠状態や食欲の変化を観察 家族や他者からのサポート体制が整っているかの確認 介護者の身体的負担(腰痛、疲労、体力低下など)の有無を観察 介護者が介護役割に対して不安や葛藤を感じているか確認 社会的な孤立や、介護に専念しすぎて自己ケアを怠っていないか確認 介護者が患者や家族からの期待やプレッシャーを感じているかを確認 介護者の精神的健康(不安、イライラ、抑うつ傾向など)の観察 |
援助計画 (T-P) | 介護者が適切に休息を取り、身体的・精神的負担を軽減できるよう支援する 介護者が他者のサポートを受けやすくするため、家族や友人との協力体制を整える 介護者が抱えている不安やストレスに対し、共感的に対応し、相談の機会を提供する 介護者の負担軽減のため、介護補助具や専門的な介護支援サービス(訪問介護、デイサービスなど)の利用を提案する リラクゼーション法やストレス管理の方法を提供し、介護者が心身のバランスを保てるように支援する 介護者が感じる身体的負担を軽減するため、介護技術の指導や介助具の利用を促す 家庭内での介護負担を分担するため、家族と話し合いを行い、役割分担を明確にする 介護者自身の生活と健康を優先し、無理のない介護スケジュールを立てるよう支援する 介護者のメンタルヘルスを守るため、カウンセリングやサポートグループの参加を促進する 介護者の体調や精神状態に応じて、適切な休息やリフレッシュを提案し、過度な負担を避ける |
教育計画 (E-P) | 介護者自身の健康を守るために、休息やリラクゼーションが重要であることを説明 家族や友人との協力体制を構築し、介護者が一人で負担を抱えないように指導 ストレスや負担感が高まった際に、早めに相談できる環境を整える方法を説明 介護補助具や専門的な介護サービスの利用方法を指導し、介護負担を軽減する方法を提案 自己ケアの重要性を強調し、介護者が自分自身を優先できるようにサポート 介護に関連するストレスを軽減するための具体的なリラクゼーション法やセルフケアを指導 介護者が適切に介護を行うための基礎的な介護技術や負担軽減の方法を説明 介護者が無理をしない介護スケジュールを作成し、バランスを保ちながら介護できる方法を指導 社会的支援や地域の介護リソースを紹介し、介護者が孤立しないようサポート 介護者が心身ともに健康を維持し、長期的に介護に取り組むための自己管理方法を説明 |
類②-悲嘆不適応
コード:00301
- 定義
- 大切な人の死後に対する反応で、喪失に伴う苦悩が、社会文化的な期待から外れている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 悲嘆不適応 |
長期目標 | 健康的な悲嘆プロセスを通じて、失ったものに対する適応力を取り戻し、日常生活において心身の安定を保つ |
短期目標 | 悲嘆の感情を適切に表現し、喪失への適応を促進するための対処法を身につける |
観察計画 (O-P) | 悲嘆に伴う感情の変動(抑うつ、無力感、怒りなど)を観察 悲嘆による日常生活の変化や社会的な孤立がないか確認 悲嘆が身体的な症状(疲労、不眠、食欲不振など)に現れていないか観察 患者が喪失を否定する行動や回避行動を取っていないか確認 悲嘆のプロセスにおいて、感情を抑圧していないかを観察 悲嘆が仕事や家庭生活、対人関係に与えている影響を確認 自殺念慮や自己否定感の兆候がないかを観察 患者が悲嘆の感情を共有できる支援者(家族、友人、カウンセラー)を持っているか確認 悲嘆が原因で依存行動(アルコール、薬物など)が見られないか確認 悲嘆に関連して精神的な不調が長期化していないかを確認 |
援助計画 (T-P) | 悲嘆の感情を適切に表現できる場を提供し、共感的に対応 リラクゼーション法や深呼吸法を指導し、悲嘆による身体的緊張を緩和 悲嘆の原因や喪失の現実に向き合えるよう、段階的に感情を整理する支援を行う 悲嘆の過程において、患者が自己肯定感を取り戻すためのフィードバックを提供 必要に応じて心理療法やカウンセリングを提案し、悲嘆に向き合うためのサポートを強化 悲嘆が長期化している場合、精神科医と連携し、適切な治療を検討 社会的な孤立を防ぐため、家族や友人とのつながりを促進し、感情の共有をサポート 悲嘆が引き起こす不安や抑うつに対処するための具体的な行動計画を立てる 悲嘆のプロセスを一人で抱え込まず、支援を受けることの重要性を強調 悲嘆が軽減した際に、その進展を強調し、自己肯定感を高める支援を行う |
教育計画 (E-P) | 悲嘆のプロセスが自然な反応であることを説明し、悲しみを抑え込まずに受け入れる重要性を教える 悲嘆による感情を適切に表現する方法(感情日記、アートセラピーなど)を指導 リラクゼーションやセルフケア(食事、運動、睡眠管理)が悲嘆の対処に役立つことを教える 悲嘆が身体的な症状に影響を与えることを説明し、そのケア方法を指導 家族や友人とのつながりが悲嘆のプロセスを乗り越えるために重要であることを説明 悲嘆に関連した精神的な不調や依存行動を早期に認識し、対処するための方法を教える 悲嘆が長引く場合、心理療法やカウンセリングの効果について説明し、専門家の支援を提案 悲嘆が生活に与える影響を最小限にするためのストレス管理法を指導 悲嘆を通じて成長や新たな展望を見出せるよう、自己肯定感を高める方法を説明 悲嘆が軽減しても、引き続き適切な支援を受け、生活の質を向上させる方法を提供 |
類②-悲嘆不適応リスク状態
コード:00302
- 定義
- 大切な人の死後に対する反応で、喪失に伴う苦悩が、社会文化的な期待から外れやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 悲嘆不適応リスク状態 |
長期目標 | 健康的な悲嘆プロセスを経て、失ったものに対して適切に適応し、日常生活を安定して送れる |
短期目標 | 悲嘆の感情を適切に表現し、悲嘆不適応を防ぐための対処法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | 悲嘆に対する感情や反応(悲しみ、怒り、否認)の強さや頻度を観察 悲嘆が日常生活や社会的機能(仕事、家庭、対人関係)に影響を与えているか確認 悲嘆に伴う身体的症状(食欲不振、不眠、疲労など)の有無を観察 悲嘆に関連した感情の抑圧や否定が見られないか確認 自傷行為や自殺念慮がないかを観察 悲嘆の感情を共有できる家族や友人がいるか、支援体制を確認 悲嘆に対する過度な依存行動(アルコール、薬物)や回避行動がないかを確認 悲嘆に対する患者の自己評価や自己認識(無力感、自己否定)が悪化していないかを観察 悲嘆のプロセスが長期化していないかを確認 悲嘆に関連するストレスが身体的・精神的健康に影響を与えていないか確認 |
援助計画 (T-P) | 悲嘆の感情を適切に表現できる環境を提供し、共感的にサポート リラクゼーション法や深呼吸法を指導し、悲嘆に伴う身体的緊張や不安を緩和 悲嘆に向き合うプロセスを段階的に進められるよう、具体的なサポートを提供 必要に応じて、カウンセリングや心理療法を提案し、専門的なサポートを導入 悲嘆が社会的孤立や対人関係に影響を与えないよう、家族や友人との交流を促進 悲嘆が長期化しないよう、段階的な目標を設定し、達成をサポート 悲嘆による依存行動や逃避行動が見られる場合、その代替となる健康的な行動を提案 悲嘆に対する自己否定感や無力感が強い場合、患者の成功体験を共有し、肯定的なフィードバックを提供 悲嘆によるストレスや不安を軽減するため、セルフケア(運動、適切な休息)の方法を提案 悲嘆が軽減した際に、その進展を強調し、患者の自己効力感を高める |
教育計画 (E-P) | 悲嘆が自然な感情であり、抑え込まずに適切に表現することの重要性を説明 悲嘆に向き合い、段階的に受け入れるためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 悲嘆が身体的・精神的に与える影響について説明し、ケアの方法を教える 悲嘆が長期化しないよう、適切なサポートを受けることの重要性を説明し、家族や友人との連携を促進 悲嘆に対処するための健康的な対処行動(感情表現、運動、休息)を説明 悲嘆が引き起こす依存行動や回避行動に対処する方法を指導 家族や友人との感情共有が悲嘆のプロセスにおいて重要であることを説明 悲嘆が生活に与える影響を軽減するための心理療法やカウンセリングの効果を説明 悲嘆に対する自己認識を改善し、長期的な健康と生活の質を向上させる方法を教える 悲嘆からの回復が進んだ際、その成功を強調し、自己肯定感を高めるサポートを行う |
類②-悲嘆促進準備状態
コード:00285
- 定義
- 大切な人の死後に対する反応パターンが、強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 悲嘆促進準備状態 |
長期目標 | 健康的な悲嘆プロセスを経て、喪失や悲しみに適応し、感情的安定を取り戻す |
短期目標 | 悲嘆に向き合う準備を整え、感情を適切に表現し、悲嘆を乗り越えるスキルを習得する |
観察計画 (O-P) | 悲嘆に対する意識や感情を表現する準備ができているか確認 悲嘆に対する感情の変動や、抑うつ、不安の兆候を観察 悲嘆の感情が患者の社会的機能(日常生活、対人関係)に影響を与えているか確認 悲嘆のプロセスにおいて、感情を抑圧していないかを観察 悲嘆に伴う身体的症状(疲労、不眠、食欲不振など)を観察 悲嘆を誰かと共有しているか、家族や友人、支援体制を確認 悲嘆に対する自己評価(無力感、自己否定)が悪化していないか確認 悲嘆による孤立や社会的支援の不足がないか確認 悲嘆が長期化する兆候がないか観察 悲嘆に対する回避行動や依存行動(アルコール、薬物)がないか確認 |
援助計画 (T-P) | 悲嘆に向き合えるよう、安全で安心できる対話の場を提供し、共感的に対応 悲嘆の感情を言語化できるよう、感情表現のサポートを行う 段階的に悲嘆の感情を整理し、現実に向き合えるような支援を提供 悲嘆に対する自己評価が低下しないよう、ポジティブなフィードバックを提供 必要に応じて、カウンセリングや心理療法を提案し、専門的な支援を提供 悲嘆に伴う身体的症状を軽減するため、リラクゼーション法やセルフケア方法を指導 悲嘆を共有できる支援体制(家族、友人、支援団体)とのつながりを促進 悲嘆による依存行動や回避行動が見られる場合、その代替となる健康的な行動を提案 悲嘆を乗り越えるための段階的な目標を設定し、その達成をサポート 悲嘆に向き合い、少しずつ感情を解放できるように、無理のないペースで支援 |
教育計画 (E-P) | 悲嘆のプロセスが自然な反応であることを説明し、悲しみを抑え込まずに表現する重要性を教える 悲嘆の感情に向き合うためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 悲嘆が身体や心に与える影響について説明し、セルフケアの方法を指導 悲嘆が長期化しないよう、適切なサポートを受けることの重要性を説明し、家族や友人との連携を促進 感情の表現や自己認識を高め、悲嘆に対する適切な対処法を身につける方法を教える 悲嘆が引き起こす依存行動や回避行動を防ぐための具体的な対処法を指導 家族や友人とのつながりが悲嘆のプロセスを乗り越えるために重要であることを説明 悲嘆が生活に与える影響を軽減するための心理療法やカウンセリングの効果を説明 悲嘆から立ち直り、自己肯定感を取り戻すための段階的な目標設定とプロセスを説明 長期的な支援を受けながら、悲嘆を乗り越えるための継続的なサポートを提供 |
類②-レジリエンス障害
コード:00210
- 定義
- 困難だと認識された状況、または変化している状況から、回復する力が低下した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 レジリエンス障害 |
長期目標 | ストレスや困難な状況に対して適応力(レジリエンス)を高め、自己効力感を持って前向きに対応できる |
短期目標 | ストレスに対する対処法を学び、レジリエンスを向上させるための具体的なスキルを身につける |
観察計画 (O-P) | 患者がストレスや困難な状況に対してどのように反応しているかを観察 患者のストレスレベルや感情の変動を確認 患者が困難な状況に対して回避行動を取っていないか確認 ストレスによる身体的影響(疲労、不眠、食欲不振など)が現れていないか観察 ストレスに対して患者がどのように対処しているかを観察 困難な状況に対する自己効力感(成功するという自信)の有無を確認 社会的サポート(家族、友人、同僚)を活用しているかを確認 患者がストレスや困難を感じる具体的なトリガーを確認 ストレスに関連する抑うつや不安の兆候がないかを観察 患者がストレスや困難な状況から回復するための積極的な行動を取っているか確認 |
援助計画 (T-P) | ストレスや困難に対処するための感情表現の場を提供し、共感的に対応 ストレスに対するリラクゼーション法(深呼吸、瞑想、マインドフルネス)を指導し、身体的反応を緩和 患者が自己効力感を高められるよう、小さな成功体験を積み重ねる機会を提供 ストレス管理のための段階的な対処法を一緒に考え、実践をサポート 必要に応じてカウンセリングや心理療法を提案し、レジリエンスを強化するための支援を行う 患者が回避行動を取らないよう、問題解決スキルを提供し、ストレスに直面するサポートを行う 家族や友人など、社会的サポートを積極的に活用するよう促し、つながりを強化 ストレスや困難な状況に向き合い、段階的に対応できるよう、行動計画を一緒に作成 レジリエンスを高めるために、定期的に進捗を確認し、必要に応じて支援を強化 成功体験を通じて患者の自己効力感を高め、ストレスに対する適応力を向上させる |
教育計画 (E-P) | レジリエンスとは何か、ストレスに対する適応力を高める重要性を説明 ストレスに対処するための具体的なリラクゼーション法やセルフケア技術を指導 困難な状況に対してポジティブな思考や行動を促すための問題解決スキルを教える 小さな目標を設定し、段階的に達成することでレジリエンスを高める方法を説明 ストレスや困難に直面した際の回避行動のデメリットを説明し、適切な対処法を提案 社会的支援(家族、友人、同僚)を積極的に活用することの重要性を教える 自己効力感を高めるため、成功体験やポジティブなフィードバックの重要性を説明 レジリエンス向上のための心理療法やカウンセリングの効果を説明し、必要なサポートを提案 ストレスや困難に適応することで、生活の質が向上することを説明し、前向きな動機づけを行う 長期的なレジリエンス向上のため、自己成長と学びを継続的に支援する方法を教える |
類②-レジリエンス障害リスク状態
コード:00211
- 定義
- 困難だと認識された状況、または変化している状況から、回復する力が低下しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 レジリエンス障害リスク状態 |
長期目標 | ストレスや困難な状況に直面しても、適応力(レジリエンス)を持ち、健康的に対処できる |
短期目標 | レジリエンスを高めるための対処法を学び、ストレスへの適切な対応力を身につける |
観察計画 (O-P) | 患者がストレスや困難な状況に対して、どのように反応しているかを観察 ストレスに関連する感情の変動(不安、抑うつなど)を確認 ストレスに伴う身体的症状(疲労、不眠、食欲不振など)が見られるか観察 ストレスに対する回避行動や依存行動(アルコール、薬物など)がないか確認 困難に対して、患者がどの程度自己効力感(成功する自信)を持っているか観察 社会的サポート(家族、友人、同僚)を活用しているかを確認 患者がストレスに対してどのような対処法を持っているか確認 患者がストレスの原因やトリガーを認識しているかを観察 ストレスに関連する自己評価(無力感、自己否定)が見られないか確認 自傷行為や自殺念慮の有無を定期的に観察 |
援助計画 (T-P) | ストレスに対処するための具体的な対処法やコーピングスキルを指導 患者が小さな成功体験を積み重ねられるよう、段階的な目標設定をサポート リラクゼーション法や深呼吸法、瞑想などを用いてストレス反応を軽減 必要に応じて、カウンセリングや心理療法を提案し、感情面でのサポートを提供 社会的サポート(家族、友人)を活用し、孤立感を防ぐためのサポートを提供 ストレスに対するポジティブな対処方法を実践できるよう、フィードバックを提供 患者が困難な状況に回避行動を取らないよう、問題解決スキルを提供 患者の自己効力感を高めるため、適切なフィードバックを行い、自己評価を向上 ストレスが身体に現れている場合、セルフケア(食事、運動、睡眠)を指導 患者が困難な状況に向き合い、ストレスからの回復力を高められるよう、段階的な行動計画を作成 |
教育計画 (E-P) | レジリエンスの重要性と、それがストレス対処に役立つことを説明 ストレスに対処するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 困難な状況に直面したときに、回避行動ではなく適切な対処行動を取ることの重要性を説明 自己効力感を高めるため、段階的に目標を設定し、成功体験を重視するプロセスを指導 ストレス管理のためのセルフケア方法(適切な食事、運動、睡眠)を説明 社会的サポートの活用がストレス対処に役立つことを説明し、つながりを促す レジリエンス向上のため、自己肯定感を高めるためのポジティブな思考法を教える レジリエンスを向上させるための心理療法やカウンセリングの効果を説明し、必要な支援を提案 ストレスに対処することで生活の質が向上することを説明し、モチベーションを高める 長期的にレジリエンスを高めるための継続的なサポートや学習機会の重要性を説明 |
類②-レジリエンス促進準備状態
コード:00212
- 定義
- 困難だと認識された状況、または変化している状況から、回復する力のパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 レジリエンス促進準備状態 |
長期目標 | ストレスや困難な状況に対して高い適応力(レジリエンス)を発揮し、自己効力感を持って前向きに対応できる |
短期目標 | レジリエンスを高めるための対処法を学び、日常生活で実践できる準備を整える |
観察計画 (O-P) | ストレスや困難に対する患者の反応や適応力を観察 患者が自分のストレスに対してどの程度意識し、対処法を探しているか確認 患者の自己評価や自己効力感(自己信頼、問題解決能力)の程度を観察 社会的サポート(家族、友人、同僚)との関わり方を確認 患者がストレスや困難に直面した際の感情の変動や行動のパターンを観察 患者がストレスの原因やトリガーを認識しているか確認 ストレスに関連する身体的症状(不眠、疲労、食欲不振など)がないか観察 患者がレジリエンスを高めるための行動を計画し、準備を進めているか確認 レジリエンス向上に対する意欲や学習意欲が見られるか確認 患者が自己の感情を適切に表現できているか観察 |
援助計画 (T-P) | 患者がストレスに適応しやすくなるよう、具体的なコーピングスキルや問題解決法を指導 レジリエンスを高めるためのリラクゼーション法(深呼吸、瞑想、マインドフルネス)を教え、実践を支援 ストレスや困難に直面した際のポジティブな対応策を一緒に計画し、実行を支援 社会的サポートを活用するため、家族や友人とのつながりを強化する支援を提供 患者が自己効力感を高めるための小さな成功体験を積み重ねる機会を作る レジリエンスを高めるために必要な心理的サポート(カウンセリング、心理療法)を提案 ストレスに対する自己対処行動をモニタリングし、適切に対応できるようサポート 患者が自分の感情を表現できる場を提供し、感情の整理をサポート 成功体験や目標達成に対してポジティブなフィードバックを行い、患者の自己肯定感を高める レジリエンス向上のため、日常生活の中でセルフケア(運動、食事、睡眠)を整える支援を行う |
教育計画 (E-P) | レジリエンスの重要性を説明し、適応力を高めるための具体的な方法を教える ストレスに対処するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 ポジティブな自己評価や自己効力感を育てるための思考法(認知行動療法など)を説明 レジリエンスを向上させるための具体的なセルフケア方法(食事、運動、睡眠)を指導 困難な状況に対して前向きに対応するための問題解決スキルを教える 社会的サポートの活用がレジリエンスに役立つことを説明し、支援を求める方法を教える 小さな成功体験を積み重ねることでレジリエンスが高まることを説明し、その重要性を教える ストレス管理や感情調整を通じて、レジリエンスが生活の質を向上させることを説明 レジリエンス向上のための心理療法やカウンセリングの効果を説明し、必要な支援を提案 レジリエンスを高めることで、困難な状況にも柔軟に対応できる自己成長を促す方法を教える |
類②-希望促進準備状態
コード:00185
- 定義
- ポジティブな結果を達成するための、エネルギーの結集に必要な期待と要望のパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 希望促進準備状態 |
長期目標 | 未来に対して前向きな希望を持ち、自分の生活や治療に積極的に取り組める |
短期目標 | 日常の中で少しでも前向きな感情を抱き、具体的な希望を表現できる |
観察計画 (O-P) | 患者の表情や言葉、行動から希望に対する意識を確認 患者が前向きな感情や思考を持ち始める兆候の観察 生活や治療に対する患者の意欲やモチベーションの確認 ストレスや不安、落ち込みなどの感情の変動を観察 自己肯定感や達成感の有無の確認 希望を持つための要因(家族、趣味、目標など)を特定 医療スタッフや家族とのコミュニケーション状況を観察 日常生活の活動レベルや変化の把握 患者が感じている不安や懸念事項の確認 希望を持つために必要な支援やリソースの確認 |
援助計画 (T-P) | 患者の気持ちに寄り添い、未来に希望を持てるような言葉かけを行う 現実的かつ達成可能な短期的な目標を設定し、成功体験を共有する 趣味や興味を持てる活動を提案し、日常に楽しみを見つけるサポートを行う 患者が希望を持てるような情報やリソース(回復事例や支援グループ)を提供 家族や友人との交流を促進し、社会的サポートを強化する ポジティブな体験を振り返り、前向きな感情を引き出すサポートを行う リラクゼーションやマインドフルネスを活用し、精神的安定を促進 身体的な活動や軽い運動を通じて、気分の改善をサポート 感情表現を促し、患者が自分の感情や思いを適切に言葉で表現できるように支援 小さな達成を認め、患者の自己肯定感を高めるためのフィードバックを提供 |
教育計画 (E-P) | 希望を持つことが回復や治療に役立つことを説明 前向きな目標を立てることで、日常生活に意欲が生まれることを説明 患者にとっての小さな成功や達成を強調し、自己肯定感を高める指導を行う ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法やマインドフルネスの実施方法を指導 家族に対して、患者の希望を促進するための適切な声かけやサポート方法を説明 希望を持つために、患者自身ができる具体的な行動(運動、趣味、交流)の重要性を説明 ネガティブな思考にとらわれないためのポジティブシンキングの方法を教える 支援グループや回復事例など、希望を感じられるリソースの活用方法を説明 家族と共に患者の目標を共有し、サポート体制を強化する方法を指導 希望を持って前向きに生活できることの重要性を強調し、患者を励ます |
類②-セルフコンパッション不足
コード:00325
- 定義
- 失敗や限界や困難な状況において、自分に対する優しさや理解を欠き、広い人間社会とのつながりを認識し、自分の思考や感情に注意を向ける力が不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 セルフコンパッション不足 |
長期目標 | 困難な状況においても、自分を肯定し、思いやりをもって受け入れることができる |
短期目標 | 1日1回、自分に対して否定的ではない言葉や行動をとることができる |
観察計画 (O-P) | 自己評価や自分に対する発言内容(否定的・批判的言葉の有無) 失敗や困難時の感情の反応(自責、無力感、焦燥感など) 表情、態度、言動から見られる気分状態(落ち込み、不安、緊張) 他者と比較する傾向の有無 自分の強みや達成感への認識の有無 過去の経験(いじめ、虐待、トラウマなど)の影響の有無 ストレス対処行動(回避、抑圧、依存など) 睡眠、食事、生活リズムなどの健康行動 支援者(家族・友人・専門職)への相談行動の有無 精神的疾患や心理的支援の既往の有無 |
援助計画 (T-P) | 否定的な発言が見られた際は傾聴し、共感的な関わりを行う 本人の努力や小さな成果を具体的に認め、肯定的フィードバックを行う 自分の感情や思考を書き出すよう促し、客観的に捉える支援 「できていること」や「得意なこと」の再認識を援助 セルフケア(日記、深呼吸、軽い運動など)を一緒に考え、導入 日常の中で自分に優しい行動を取るよう提案 感情が高ぶっているときは安心できる環境を提供 無理に変化を促さず、受容的態度を維持 カウンセリング・心理職との連携支援を行う 「ありのままの自分でよい」と感じられる体験の場(絵、音楽、自然など)を提案 |
教育計画 (E-P) | セルフコンパッションとは「自分への思いやり」であることを説明 自己批判が続くことでストレス・うつ・不安が悪化することを説明 完璧でなくても良い、失敗は誰にでもあるという認識を伝える ネガティブな思考は自動的に起こるものであり、自分の責任ではないことを説明 自分の感情や状態を観察する「マインドフルネス」の考え方を紹介 他人には優しくできても自分には厳しくなりがちなことに気づくよう促す 「~しなければならない」ではなく「~してもよい」という言い換えを提案 自己肯定感とセルフコンパッションの違いと関連性を説明 支援が必要なときには他者に頼ってよいことを説明 セルフコンパッションを育てる日々の習慣(深呼吸、自分への声かけなど)を提案 |
類②-不安過剰
コード:00400
- 定義
- 脅威として認識された状況や出来事を、いつまでも心配しすぎる状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 不安過剰 |
長期目標 | 不安の原因に適切に対処し、心身ともに安定した状態を維持できる |
短期目標 | 不安の軽減を図り、日常生活や社会活動における機能を改善する |
観察計画 (O-P) | 不安の頻度、強度、持続時間を観察 不安に伴う身体症状(心拍数の上昇、発汗、震えなど)を確認 不安を引き起こす具体的な状況やトリガーを観察 不安が日常生活にどのように影響しているか(仕事、家族関係、社交活動など)を確認 患者の睡眠状態(不眠、悪夢、睡眠不足)を観察 自傷行為やパニック発作の兆候がないか確認 不安に対する患者の対処法(回避行動、依存行動など)を観察 不安に関連する感情(無力感、恐怖、イライラ)を確認 不安が患者の認知機能(集中力の低下、判断力の低下など)に与えている影響を観察 社会的支援(家族や友人、職場の同僚など)の有無を確認 |
援助計画 (T-P) | 患者が不安を感じる状況を共有できる場を設け、安心感を提供 不安を軽減するためのリラクゼーション法(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を指導 不安の原因となる具体的な問題に対処するための問題解決スキルを提供 日常生活の中で、ストレスを減らすためのスケジュール管理や優先順位付けを支援 睡眠の質を向上させるため、睡眠環境を整え、リラクゼーション法を提案 必要に応じて、カウンセリングや心理療法(認知行動療法など)を提案 不安が強い場合、医師と連携して薬物療法を検討する 社会的サポート(家族、友人、サポートグループ)を活用し、孤立感を防ぐ 不安に対処できた場合、その成功体験を共有し、肯定的なフィードバックを提供 長期的な不安管理のため、段階的な目標設定を行い、適応力を高める支援を提供 |
教育計画 (E-P) | 不安のメカニズムを説明し、患者が自分の不安に対する理解を深めるよう支援 不安を軽減するための具体的なセルフケア方法(リラクゼーション、呼吸法など)を指導 不安を引き起こす原因やトリガーに対処するための認知行動療法的アプローチを説明 不安が日常生活に与える影響を最小限に抑えるためのストレス管理法を教える 社会的支援を活用することの重要性を説明し、サポートネットワークを強化する方法を提案 不安によって引き起こされる身体症状に対処するためのセルフケア方法を教える 不安が強い場合、専門家(カウンセラー、心理療法士)に相談する重要性を説明 睡眠の質を向上させるためのセルフケア方法を指導し、適切な睡眠習慣を促す 不安をコントロールできた場合、その成功を認識し、達成感を持つことの重要性を教える 長期的な不安管理のため、段階的に不安の原因に対処し、生活の質を向上させる方法を説明 |
類②-死の不安過剰
コード:00399
- 定義
- 自分の死や他者の死を予期することで、圧倒的な精神的苦痛と不安感が起こる状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 死の不安過剰 |
長期目標 | 死に対する不安が軽減し、日常生活において心身の安定を保ちながら過ごせる |
短期目標 | 死に対する感情を適切に表現し、不安や恐怖を軽減するための対処法を身につける |
観察計画 (O-P) | 死に対する不安や恐怖の度合いを観察 不安に伴う身体症状(心拍数の上昇、発汗、震え、不眠など)を確認 患者が死に関連する話題や状況を回避していないかを観察 死に対する考えが日常生活や人間関係に悪影響を与えていないか確認 患者の感情の変動や抑うつの兆候を観察 死に対する不安が、患者の睡眠や食欲など基本的な生活機能に影響を与えていないか確認 自殺念慮や危険行動の有無を観察 患者の精神的支え(家族、友人、宗教など)があるか確認 患者が死に関する感情や不安を誰かと共有しているか確認 不安が悪化した際にどのような対処行動を取っているかを観察 |
援助計画 (T-P) | 患者が死に対する不安を安全に表現できる場を提供し、共感的に対応 リラクゼーション法(深呼吸、瞑想、マインドフルネス)を指導し、不安軽減を支援 患者が死についての感情や不安を言語化できるよう、対話の機会を設ける 死に対する恐怖を軽減するため、必要に応じて精神科医やカウンセラーと連携 宗教的・哲学的な信念が患者にとって重要であれば、その信念を尊重し、精神的支援を行う 不安が日常生活に影響を与えている場合、具体的な対処法やセルフケアを提案 家族や友人とのつながりを促進し、患者が感情を共有できるサポート体制を整える 患者が未来に向けた希望や目標を持てるよう、段階的な目標設定を支援 必要に応じて、不安や恐怖を軽減するための薬物療法を提案し、医師と連携 不安が悪化した際の緊急対応策(誰に連絡するかなど)を一緒に立てる |
教育計画 (E-P) | 死に対する不安が人間にとって自然な感情であることを説明し、患者が安心できるようにする 不安を軽減するための具体的なリラクゼーション法(呼吸法、瞑想、マインドフルネス)を指導 死についての考えや感情を健全に表現する方法を教え、感情を抑え込まないよう支援 不安や恐怖を管理するための心理療法(認知行動療法など)の効果を説明し、必要なサポートを提案 精神的支え(家族、友人、宗教、スピリチュアルなサポート)の重要性を説明し、活用を促す 自殺念慮や危険行動が出た場合の対処法を説明し、早期に支援を求めるよう指導 日常生活におけるセルフケアの重要性(食事、睡眠、運動など)を説明し、不安軽減に役立つ方法を提案 不安が悪化した際の緊急連絡方法や対応策を教え、安心感を提供 死に対する恐怖が患者の人生においてどのように影響しているか理解を深めるための教育を提供 長期的に不安を管理するための対策を説明し、継続的な心理サポートを提案 |
類②-恐怖過剰
コード:00390
- 定義
- 差し迫る脅威を察知することでかき立てられる、過度で激しい感情反応
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 恐怖過剰 |
長期目標 | 恐怖に対処し、不安や恐怖感にとらわれずに日常生活を送れる |
短期目標 | 恐怖の感情を適切に表現し、恐怖を軽減するための対処法を学ぶ |
観察計画 (O-P) | 恐怖の原因やトリガーとなる状況や出来事を確認 恐怖に伴う身体症状(心拍数上昇、発汗、震え、過呼吸など)を観察 恐怖が患者の日常生活や対人関係にどのように影響を与えているかを確認 恐怖を感じる頻度や強度を観察 患者が恐怖を回避するために行っている行動(回避、孤立、依存など)を確認 恐怖に伴う不安感や抑うつの兆候を観察 患者が恐怖の感情を誰かと共有しているか、支援を求めているかを確認 恐怖に対する患者の反応や自己評価(自己否定、無力感)が見られるか観察 恐怖を感じた後の患者の行動や状態(過剰な警戒心、疲労感など)を確認 恐怖によって引き起こされる身体的影響が見られないかを確認 |
援助計画 (T-P) | 患者が恐怖の原因や感情を安全に話し合える環境を提供 リラクゼーション法(深呼吸、瞑想、筋弛緩法)を指導し、恐怖による身体反応を軽減 患者が恐怖を適切に認識し、段階的に恐怖に向き合えるよう、曝露療法を提案 恐怖の感情を適切に表現できるよう、感情表現のスキルを支援 恐怖を引き起こすトリガーや状況を分析し、それに対処するための計画を立てる 必要に応じてカウンセリングや心理療法(認知行動療法など)を提案し、恐怖に対する認知の改善を支援 恐怖に伴う不安や抑うつがある場合、精神科医との連携を行い、必要に応じて薬物療法を提案 恐怖によって孤立したり、支援が得られていない場合、家族や友人とのつながりを強化する支援を行う 恐怖による行動制限が見られる場合、その行動を少しずつ緩和し、日常生活を取り戻すための支援を行う 恐怖が軽減された際に、ポジティブなフィードバックを行い、患者の自信を高める |
教育計画 (E-P) | 恐怖のメカニズムとそれが身体や感情に与える影響について説明し、理解を深める 恐怖を軽減するためのリラクゼーション法(呼吸法、瞑想など)を指導 恐怖を引き起こす原因やトリガーを特定し、それに対処するための方法を教える 恐怖が日常生活に与える影響を最小限にするためのストレス管理法を指導 恐怖に対する曝露療法や認知行動療法の効果を説明し、必要な支援を提案 恐怖に対して自己表現や感情を抑え込まずに対処する方法を教える 恐怖に対する感情を共有し、周囲からのサポートを得る重要性を説明 恐怖が身体に与える影響(疲労、不眠、緊張)に対処するためのセルフケア方法を教える 恐怖に向き合い、克服することで自己肯定感が高まることを説明し、前向きな動機付けを提供 恐怖に対する健康的な対処方法を継続的に学び、恐怖感が生活に与える影響を軽減するサポートを提供 |
類③-自律神経過反射リスク状態
コード:00010
- 定義
- 第6胸髄(T6)、またはそれより上部の胸髄に、損傷や病変を有する人の脊髄性ショック後に、生命を脅かす交感神経系の制御されない反応が起きやすい状態(第7(T7)と第8胸髄(T8)損傷の患者で確認されている)
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 自律神経過反射リスク状態 |
長期目標 | 自律神経過反射を予防し、安定した健康状態を維持する |
短期目標 | 自律神経過反射のリスク因子を理解し、予防行動を実践できる |
観察計画 (O-P) | バイタルサイン(特に血圧と心拍数)の定期的な観察 頭痛、発汗、顔面紅潮の早期兆候の確認 尿閉や便秘など、下部尿路機能や消化機能の異常を観察 呼吸困難や胸部圧迫感の訴えを確認 下肢の浮腫や皮膚の冷感、蒼白の有無を観察 視覚や意識レベルの変化(混乱、せん妄)の有無を確認 既往歴における自律神経過反射のリスク要因を把握 刺激となり得る因子(体位、便秘、尿閉、衣類の圧迫など)の確認 排尿・排便パターンの観察(頻度や困難さ) 定期的な検査データの把握(腎機能、電解質バランスなど) |
援助計画 (T-P) | 排尿促進のための定期的な導尿やカテーテルの管理 便秘を防ぐための適切な水分補給と食物繊維を含む食事提供 衣類や装具が圧迫していないかを確認し、適切な装具の使用を支援 バイタルサインの急な変動時に、すぐに体位を調整し、頭を高くする 排尿・排便時の不快感や困難さを訴えた場合、早急に対応 圧迫部位や皮膚の状態を定期的に確認し、予防ケアを行う 定期的な体位変換を実施し、血行を促進 安全で快適な環境を提供し、患者のストレスを軽減 必要時、抗痙攣薬や降圧薬の使用を考慮(医師の指示による) 自律神経過反射の予防に向けた定期的なカウンセリングの実施 |
教育計画 (E-P) | 自律神経過反射のリスク因子(尿閉、便秘、衣類の圧迫など)を説明 定期的な排尿・排便の重要性を強調し、その方法について指導 早期兆候(頭痛、発汗、顔面紅潮)の確認方法と早期対応について説明 バイタルサインの自己モニタリング方法を教育(血圧や心拍数) 体を圧迫しないゆったりとした衣類の選び方を指導 自律神経過反射を予防するための体位管理(定期的な体位変換)について指導 水分摂取や食事のバランスが重要であることを教育 家族や介助者に、自律神経過反射の兆候に気付いた際の対応を説明 ストレス管理法やリラクゼーション法を用いた予防策の指導 症状が現れた場合の早期対応(速やかに報告すること)の重要性を説明 |
類③-感情調整不良
コード:00372
- 定義
- 心の動きを制御できず、それが思考や行動、対人関係に影響し、社会的な場面で不適切な反応や表現につながっている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 感情調整不良 |
長期目標 | 情動を安定的にコントロールでき、日常生活に支障が出ないようになる |
短期目標 | 感情の波が少なくなり、自分の情動に対して意識を持ち、コントロールできる |
観察計画 (O-P) | 情動の変動や感情の波の頻度を観察 急激な気分変動の引き金となる要因(ストレス、環境変化など)の確認 情動が日常生活に与える影響(人間関係、仕事や家事など)の観察 言動や表情、身体反応(緊張、手足の震えなど)の観察 ストレスレベルや不安感の観察 情動の変動に伴う行動(攻撃性、自己否定的な言動)の確認 薬物療法の効果と副作用の確認 睡眠パターンや睡眠の質の確認 感情表現の方法(言葉、行動)における問題点の把握 サポートが必要な場面やタイミングを記録 |
援助計画 (T-P) | 感情を落ち着かせるためのリラクゼーション技術(深呼吸、瞑想など)の実施 急激な情動変動があった場合、落ち着くまでのサポートを行う 感情を整理するために、話を聞く時間を設け、安心感を提供 ストレスの原因となる環境的・心理的要因を軽減するための対応 必要に応じて、精神科医や心理士との連携を図り、専門的ケアを提供 日常的なストレス管理や感情のコントロール法(カウンセリングやセラピー)を導入 十分な睡眠を確保するため、睡眠環境を整え、睡眠衛生の改善を促進 身体的活動を増やし、運動による情動安定化の効果を促進 定期的に感情の変動パターンを記録し、原因と対策を明確化 家族や介護者に対し、感情の変動に伴う行動を理解し、サポートを依頼 |
教育計画 (E-P) | 情動コントロールの重要性と、それが日常生活に与える影響を説明 感情の波が来たときの対処法(深呼吸、リラックス法など)を指導 ストレスマネジメントの方法(運動、趣味、リラクゼーション)を説明 家族に対し、感情変動時の対応方法(冷静に接し、話を聞く)を指導 生活リズムを整えるための睡眠や食事、運動の重要性を説明 自分の感情の波に気づき、それをコントロールするための技術を指導 精神的負担が強い場合、早めに相談することの重要性を説明 感情を表現する健全な方法(話し合いや自己表現の場)の提供を指導 患者自身が感情をコントロールできた際に、肯定的なフィードバックを行う方法を説明 長期的な情動コントロールのためのサポート体制(カウンセリング、サポートグループ)の利用を提案 |
類③-気分調整障害
コード:00241
- 定義
- 気分や情動の変動を特徴とする、感情的、認知的、身体的、生理的、行動的なさまざまな症状が見られる精神状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 気分調整障害 |
長期目標 | 気分の変動をコントロールし、安定した感情状態を維持し、日常生活や社会生活において適応的に過ごせる |
短期目標 | 気分の変動を自覚し、適切な対処方法を身につけ、感情のコントロールを改善する |
観察計画 (O-P) | 気分の変動パターン(頻度、強度、持続時間)を観察 感情の変化が日常生活や対人関係に与える影響を確認 気分変動に伴う行動(怒り、衝動的行動、孤立など)を観察 気分変動が身体的症状(疲労、不眠、食欲の変化など)に影響していないか確認 自傷行為や自殺念慮の有無を定期的に観察 患者が気分変動に対してどのように対処しているか確認 ストレスや不安が気分の変動に関連しているかを観察 気分の変動が患者の集中力や判断力に影響を与えていないか確認 家族や友人などの社会的サポートの有無を確認 気分変動によって患者が自己否定や無力感を感じていないか観察 |
援助計画 (T-P) | 気分変動に気づき、感情を適切に表現できるよう、感情表現のサポートを行う 気分変動を軽減するためのリラクゼーション法(深呼吸、瞑想、マインドフルネス)を指導 気分変動のトリガーとなる状況や出来事を特定し、それに対処するための支援を提供 気分の変動が強い場合、必要に応じてカウンセリングや心理療法を提案 気分調整のために日常生活のルーティン(食事、運動、睡眠)を整える支援を行う 衝動的な行動や感情の爆発が見られる場合、その対処法を一緒に考える 家族や友人との対話を促進し、感情を共有できる環境を整える 気分変動に対する肯定的な対処行動ができた際、ポジティブなフィードバックを提供 必要に応じて医師と連携し、薬物療法の検討をサポート 気分変動が日常生活に与える影響を最小限にするための具体的な行動計画を立てる |
教育計画 (E-P) | 気分調整障害のメカニズムを説明し、患者が自分の感情に対する理解を深められるようにする 気分変動に対処するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導 感情をコントロールするための具体的なセルフケア方法(運動、食事、睡眠管理)を説明 気分変動のトリガーを特定し、早期に対処するための自己モニタリング方法を教える 衝動的な行動に対処するためのコーピングスキルや感情調整方法を指導 家族や友人とのつながりが気分調整に役立つことを説明し、サポートを受ける重要性を教える 気分変動に関連する身体症状(疲労、不眠など)に対処するためのセルフケア技術を教える 気分調整障害に対する心理療法やカウンセリングの効果について説明し、専門的なサポートを提案 気分調整が日常生活に与える影響を最小限にするための具体的な対策を教える 気分変動の影響を受けない生活を目指し、長期的な感情コントロールのスキルを学ぶための継続的サポートを提供 |
類③-急性薬物離脱シンドローム
コード:00258
- 定義
- 中毒性のある物質を突然やめた後に、重篤で多因子的な続発症が起きている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 急性薬物離脱シンドローム |
長期目標 | 離脱症状がなくなり、正常な生活が送れる |
短期目標 | 離脱症状が軽減し、安全に回復過程にある |
観察計画 (O-P) | バイタルサイン(血圧、心拍数、呼吸数、体温)の観察 離脱症状の程度を評価(振戦、発汗、幻覚、不安、焦燥感など) 意識レベルの変化を観察(混乱やせん妄の有無) 睡眠状況の観察(不眠や断続的な覚醒の有無) 食欲や体重の変化の観察 嘔気・嘔吐や下痢などの消化器症状の確認 身体的な不快感や痛みの訴えを観察 アルコールや薬物の使用歴を把握し、離脱リスクを評価 精神的な不安定さや攻撃的な行動の有無を観察 離脱症状に対する治療や薬物の効果を評価 |
援助計画 (T-P) | バイタルサインや意識レベルの定期的なモニタリング 離脱症状の緩和のための薬物療法の管理(必要時、抗不安薬や抗痙攣薬の投与) 必要に応じて、身体的な安全を確保するための拘束や保護 水分バランスを維持するための水分補給や輸液管理 食事の補助や栄養補給(経口摂取が難しい場合、点滴や栄養サポート) 身体的な不快感に対する温罨法やマッサージなどの非薬物的介入 睡眠環境を整え、リラクゼーション技術を用いた睡眠促進 患者の安全を確保し、転倒や自己傷害を防止する環境整備 精神的な不安や焦燥感に対する心理的サポート 必要時、専門医や精神科への相談や転送を調整 |
教育計画 (E-P) | 離脱症状が起こる原因やメカニズムを説明 離脱過程中に必要な安全な行動や注意点を教育 治療に対する薬の重要性や副作用について説明 十分な水分摂取と栄養バランスの維持の重要性を指導 離脱症状の再発予防のために、アルコールや薬物を再度使用しないように指導 リラクゼーション法やストレス対処法について教育 離脱中の精神的な不安定さに対する対応法を説明 家族や支援者へのサポート要請の重要性を伝える 支援グループやカウンセリングの利用を促進 退院後のフォローアップやリハビリプログラムの必要性を説明 |
類③-急性薬物離脱シンドロームリスク状態
コード:00259
- 定義
- 中毒性のある物質を突然やめた後に、重篤で多因子的な続発症が起きやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 急性薬物離脱シンドロームリスク状態 |
長期目標 | 急性離脱シンドロームを発症せず、安定した状態を維持できる |
短期目標 | 離脱シンドロームの兆候を早期に察知し、適切な対応を取ることができる |
観察計画 (O-P) | バイタルサイン(血圧、心拍数、体温、呼吸数)の観察 不安や焦燥感などの精神的な変化の観察 睡眠パターンの観察(不眠や寝つきの悪さなど) 振戦、発汗、悪寒、嘔気などの初期離脱症状の観察 食欲や体重の変化を観察 アルコールや薬物の使用歴、摂取量の把握 消化器症状(嘔吐、下痢など)の有無を確認 離脱に関連する幻覚や妄想の兆候を観察 身体的な不快感や痛みの訴えを確認 精神的な不安定さや攻撃的な行動の有無を観察 |
援助計画 (T-P) | バイタルサインや意識レベルの定期的なモニタリング 離脱の初期兆候が見られた場合、医師に報告し、早期介入を行う 水分バランスの維持を支援(必要時、輸液管理) 必要に応じて、睡眠環境を整え、快適な休息を促進 離脱症状予防のための薬物療法(医師の指示による) ストレス軽減のためのリラクゼーションや深呼吸法の実施 食事のサポートや栄養バランスの確保(必要時、補助食やサプリメントの使用) 安全な環境を整え、転倒や自己傷害を防ぐための介助 不安や焦燥感に対する心理的サポートを提供 離脱リスクが高い場合、精神科や専門医への早期相談を調整 |
教育計画 (E-P) | 急性離脱シンドロームのリスクについて説明 離脱症状の早期兆候とその対応法について教育 アルコールや薬物の使用を完全に中止する重要性を説明 水分補給や栄養バランスの維持の重要性を指導 十分な休息と睡眠の必要性を説明 離脱症状の管理方法やリラクゼーション法の説明 家族や支援者に対するサポートの重要性を説明 適切なストレス管理法や対処法を指導 必要に応じて、カウンセリングや支援グループの利用を勧める 退院後の生活習慣改善やフォローアップの重要性を伝える |
NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。
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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026.医学書院.