看護計画 NANDA-Iに基づく記載例 領域8

【NANDA-I看護診断】領域8「セクシュアリティ」の看護計画の記載例まとめ【コピペ可】

【最新版:2024-2026】

この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。

今回は領域8「セクシュアリティ」です。

看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

トコル
トコル

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!

【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】

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新人看護師
新人看護師

他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!

*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。

【NANDA-I看護診断】領域8「セクシュアリティ」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】

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NANDA-I領域8「セクシュアリティ」の看護診断名一覧

NANDA-I領域8「セクシュアリティ」は、類①〜③に分けられます。

それぞれの診断名一覧は以下の通りです。

類① 性同一性
本類には現在該当する看護診断なし

類② 性機能
・性機能障害

類③ 生殖
・母親/胎児二者関係障害リスク状態

類①-本類には現在該当する看護診断なし

類②-性機能障害

コード:00386

定義
性反応サイクルの段階を踏むことが困難で、満足できない、報われない、不十分と認識される状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 性機能障害
長期目標心身の健康を回復し、性機能における問題が解消され、パートナーシップを含む健康的な生活を維持できる
短期目標性機能に関する不安やストレスを軽減し、心身の健康を取り戻す
観察計画
(O-P)
性機能障害に対する患者の不安やストレスの程度を観察
患者の性機能に関する自己評価や感情の変化を確認
性機能障害に関連する身体的症状(勃起不全、性交痛など)の有無を確認
性機能障害に関連する心理的要因(不安、抑うつ、自己肯定感の低下など)を観察
パートナーとの関係におけるコミュニケーションの質や頻度を確認
性機能障害の原因となる可能性のある薬物療法や基礎疾患の有無を確認
性的満足度や性行為に対する興味の変化を観察
生活習慣(睡眠、食事、運動など)が性機能に与えている影響を確認
患者が抱えている性に対する誤解やプレッシャーを把握
性機能障害が日常生活や精神的健康に与えている影響を観察
援助計画
(T-P)
性機能障害に対する不安やプレッシャーを話し合い、共感的に対応する場を提供
性機能障害に関連する身体的原因(薬物、基礎疾患など)を確認し、必要に応じて医師と連携して治療を行う
性機能を改善するための生活習慣(運動、食事、睡眠)を整えるサポートを行う
性行為に対する過度なプレッシャーを軽減するためのリラクゼーション法を指導
パートナーとの対話を促進し、互いの感情やニーズを理解し合えるよう支援
性機能障害の原因が心理的な場合、必要に応じて心理カウンセリングを導入
性的満足度を高めるための実践的な方法や工夫を提案
性に関する正しい知識を提供し、誤解や偏見を解消するためのサポートを行う
性機能障害に関連するストレスや不安を軽減するためのセルフケア法を提案
性的健康に対する長期的な目標を共有し、定期的に進捗を確認しながら支援を続ける
教育計画
(E-P)
性機能障害に関する正しい情報を提供し、誤解や偏見を解消するための教育を行う
性機能障害が身体的または心理的な要因に関連することを説明し、原因に応じた対処法を指導
性機能改善に役立つ生活習慣(運動、食事、睡眠)の重要性を説明し、具体的な実践方法を指導
性機能障害に関連するストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法を指導
性機能障害に関して、パートナーとのコミュニケーションを改善する方法を提案
性的健康を維持するための自己ケアや健康管理の方法を指導
性に関する感情やプレッシャーについて、必要に応じて専門家に相談する重要性を説明
パートナーシップを健全に保つため、性に関するオープンな対話の重要性を説明
性的満足度を高めるための具体的な方法や工夫を提案し、自己肯定感を向上させる
性機能障害が日常生活に与える影響を最小限に抑えるための対策を説明し、サポートを提供

類③-母親/胎児二者関係障害リスク状態

コード:00349

定義
共存疾患や妊娠に関係する健康状態の結果として、妊娠中の生理的交換や感情-情動相互作用に影響する、母親と胎児の共生的二者関係が崩壊しやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 母親/胎児二者関係障害リスク状態
長期目標母親が胎児との健全な二者関係を築き、出産後も母子ともに安定した絆を持てる
短期目標母親が胎児に対して積極的な関心を持ち、健全な母子関係を築くための行動を学ぶ
観察計画
(O-P)
母親が胎児に対して抱いている感情や認識を観察
母親の妊娠に対する不安やストレスの有無を確認
母親の身体的健康状態(妊娠に伴う異常がないか)を観察
母親が胎児との絆を築く行動(胎動への反応、声かけなど)を行っているか確認
妊娠についての母親の知識や理解度を観察し、誤解がないか確認
パートナーや家族のサポート体制が整っているかを確認
母親の自己評価や妊娠に対する自信の有無を確認
胎児に関する母親の意識や期待と現実にギャップがないか観察
過去の妊娠や出産経験が母親の現在の感情や行動に影響を与えていないか確認
母親が胎児に対する愛着形成が進んでいるかを観察
援助計画
(T-P)
母親が胎児との絆を築けるよう、胎動への反応や声かけなどを促すサポートを提供
母親の妊娠に対する不安やストレスを軽減するため、共感的な対話を行う
妊娠中の身体的健康を維持するための栄養指導や適切な運動を提案
妊娠や出産に関する正確な情報を提供し、誤解や不安を解消
パートナーや家族の協力体制を強化し、母親が安心して妊娠生活を送れるよう支援
母親が妊娠中に抱えている感情や不安を適切に表現できるよう支援
妊娠中の母親の心理的サポートが必要な場合、カウンセリングや専門家の支援を提案
過去の妊娠や出産経験が現在の妊娠に与えている影響について話し合い、安心感を提供
胎児との絆を深めるためのリラクゼーション法や胎教を指導
母親が胎児に対する愛着形成を自然に進められるよう、妊娠期間中の変化に応じた支援を継続
教育計画
(E-P)
母親が胎児との絆を築くための具体的な行動(胎動を感じた際の反応、声かけなど)を説明
妊娠中の身体的変化や胎児の成長についての正確な情報を提供し、不安を軽減
妊娠に伴う不安やストレスを管理するためのリラクゼーション法やセルフケアの方法を指導
パートナーや家族との協力が、妊娠中の母子関係にとって重要であることを説明
妊娠中の感情の変動が正常であり、それに対する対処法を指導
母親が妊娠に対して自信を持てるよう、妊娠や出産に関する正確な知識を提供
胎児に対する期待と現実のギャップがストレスにならないよう、現実的な目標設定を提案
過去の妊娠や出産経験が現在の妊娠に与える影響について話し合い、安心感を提供
胎児の成長過程を理解し、妊娠中にできるケアやサポートの方法を説明
母親が胎児との絆を築きやすくするため、胎教やリラクゼーションの重要性を説明

NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。

ぜひ、日々の業務のご活用ください!

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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026.医学書院.

-看護計画, NANDA-Iに基づく記載例, 領域8