看護計画 NANDA-Iに基づく記載例 領域7

【NANDA-I看護診断】領域7「役割関係」の看護計画の記載例まとめ【コピペ可】

この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。

今回は領域7「役割関係です。

看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

トコル
トコル

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!

【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】

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新人看護師
新人看護師

他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!

*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。

【NANDA-I看護診断】領域7「役割関係」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】

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NANDA-I領域7「役割関係」の看護診断名一覧

NANDA-I領域7「役割関係」は、類①〜③に分けられます。

それぞれの診断名一覧は以下の通りです。

類① 介護役割
・ペアレンティング障害
・ペアレンティング障害リスク状態
・ペアレンティング促進準備状態
・介護者役割緊張
・介護者役割緊張リスク状態

類② 家族関係
・愛着障害リスク状態
・家族アイデンティティ混乱シンドローム
・家族アイデンティティ混乱シンドロームリスク状態
・家族機能障害
・家族機能中断
・家族機能促進準備状態

類③ 役割遂行
・非効果的パートナーシップ
・非効果的パートナーシップリスク状態
・パートナーシップ促進準備状態
・親役割葛藤
・非効果的役割遂行
・社会的相互作用障害

類①-ペアレンティング障害

コード:00056

定義
主たる養育者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促す能力に限界のある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 ペアレンティング障害
長期目標適切なペアレンティングスキルを習得し、親子関係を良好に保ちながら子どもの成長を支援できる
短期目標子どものニーズに対応できるよう、基本的な育児スキルを身につける
観察計画
(O-P)
親としての役割に対する不安やストレスの有無を確認
子どもとのコミュニケーションの質や頻度を観察
育児に対する患者の自己評価やストレスレベルの確認
子どもへの対応やしつけにおける適切さや一貫性の有無を確認
子どもの発達状況や健康状態の観察
家庭環境や育児に対する社会的サポートの有無の確認
親子関係における患者の感情的な反応(イライラ、不安、無力感など)の観察
子どもの行動や発言が、親としての患者にどのように影響しているかを確認
育児に関連する家族や友人とのサポート体制の確認
育児に関する誤解や偏見が存在しないかの確認
援助計画
(T-P)
患者の育児に対する不安や疑問を聞き、共感的に対応する
子どもの成長や発達に必要な基本的な育児スキルを提供
親子のコミュニケーションを改善するための具体的な方法を指導
ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法やセルフケアを支援
家族や社会的サポートを活用し、育児の負担を軽減するための体制を整える
親としての役割を理解し、自信を持てるように、小さな成功体験を共有
子どもの行動や感情に対して、適切な対応ができるよう具体的なしつけ方法を教える
必要に応じて、育児カウンセリングや専門家の支援を提供
育児の負担を軽減するため、家事や育児の分担を考慮し、家庭内での協力体制を整える
子どもとの絆を強化するための親子活動や遊びを提案し、実践を支援
教育計画
(E-P)
基本的な育児スキル(食事、睡眠、しつけ)の重要性を説明
親としての自己肯定感を高めるための方法(小さな成功の共有、自己評価の改善)を指導
ストレスや育児疲れに対処するためのリラクゼーション法やセルフケア方法を説明
子どもの発達段階に応じた適切な対応やしつけの方法を説明
子どもとのコミュニケーションの重要性とその改善方法(聞き取り、共感的対応)を教える
家族や社会的サポートを上手に活用する方法を指導
育児に関して感じる不安や困難を相談できる環境作りの重要性を説明
子どもの成長を促進するために、適切な環境を整える方法を指導
家族やパートナーとの育児に関する協力体制を築くためのコミュニケーション方法を説明
育児に関する知識や技術の向上を目指し、必要に応じて専門家の支援を受ける重要性を説明

類①-ペアレンティング障害リスク状態

コード:00057

定義
主たる養育者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促す能力に限界が起こりやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 ペアレンティング障害リスク状態
長期目標親としての役割を適切に果たし、子どもの成長を支援できるような健全な育児スキルを確立する
短期目標育児に対する不安や負担を軽減し、基本的な育児スキルを身につける
観察計画
(O-P)
育児に対する不安やストレスの度合いの観察
子どもとの関わり方やコミュニケーションの質を確認
子どもに対する対応の一貫性や適切さを観察
家庭環境や社会的サポート体制の確認
親としての役割に対する自己評価や負担感の把握
子どもの成長や発達状況に対する親の理解度を確認
育児による精神的・身体的疲労の有無を観察
家族や友人からの育児サポートが十分に得られているかの確認
患者の感情的反応(不安、怒り、イライラなど)が子どもに与える影響の確認
育児に関する誤解や偏見が存在していないかを確認
援助計画
(T-P)
患者の育児に対する不安や疑問を丁寧に聞き、共感的に対応する
子どもの成長と発達に応じた基本的な育児スキルを提供
育児ストレスを軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアの導入をサポート
家族や社会的サポートを積極的に活用する方法を提案し、育児の負担を軽減する
親としての役割を再確認し、自信を持って育児に取り組めるように小さな成功体験を共有
子どもとの良好なコミュニケーションを促進する方法(共感的な聞き取りや対応)を指導
育児に関して必要な知識を提供し、親としての成長を促す支援を行う
必要に応じて、心理カウンセラーや育児支援専門家と連携し、専門的なサポートを提供
育児の負担を分担できるよう、家族内での協力体制を整える
子どもの成長を支えるため、親子の絆を深める活動や遊びを提案し、実践を支援する
教育計画
(E-P)
育児の基本的なスキルや子どもの発達段階に合わせた対応方法を説明
育児に対する不安を軽減するため、自己評価を高める方法(小さな成功の共有)を指導
家族や友人のサポートを受けながら育児を進める重要性を説明
育児に対するストレスを軽減するためのリラクゼーション法やセルフケアを指導
育児におけるコミュニケーションの重要性と、親子間の絆を深める方法を教える
家族内での育児の分担を促進し、負担を軽減するためのコミュニケーション方法を指導
育児に関する悩みや不安を相談できる支援体制(カウンセリングや育児相談)の利用を促進
子どもの成長を促進するための環境作りや生活習慣の整え方を説明
社会的な育児支援制度の利用方法や地域のサポートグループを紹介
親としての成長をサポートし、継続的に育児スキルを向上させるための教育やリソースを提供

類①-ペアレンティング促進準備状態

コード:00164

定義
主たる養育者が、一貫した共感的な権限の行使と子どものニーズに応じた適切な行動で、子どもに最適な成長と発達を育み、守り、促すパターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 ペアレンティング促進準備状態
長期目標適切なペアレンティングスキルを習得し、子どもの成長を支援できるような健全な親子関係を築ける
短期目標子どものニーズに対応できる基本的な育児スキルを習得し、自信を持って育児に取り組める
観察計画
(O-P)
育児に対する患者の意欲や関心を確認
子どもとのコミュニケーションの質や頻度の観察
子どもの成長や発達状況に対する患者の理解度を把握
育児に対する自己評価や自己効力感の確認
家族や周囲からのサポートの有無を確認
患者が抱えている育児に対する不安や悩みの内容の把握
育児におけるストレスや負担感の程度を観察
育児に関する知識やスキルの習得状況を確認
育児に関連する誤解や誤った認識がないかの確認
社会的なサポート体制や地域の育児リソースの活用状況の確認
援助計画
(T-P)
育児に対する患者の不安や疑問に対して、丁寧に対応し、サポートを行う
子どもの発達段階に応じた具体的な育児スキルを提供し、実践をサポート
親子のコミュニケーションを改善するための具体的な方法(話を聞く、共感的対応)を指導
患者の育児に対する自信を高めるために、小さな成功体験を共有し、自己肯定感を高める
家族や友人との協力体制を整え、育児に対するサポートを強化する
ストレス軽減や育児負担を減らすためのリラクゼーション法やセルフケアを指導
必要に応じて、育児カウンセリングや専門的な支援を提供し、育児の質を向上させる
患者が自分のペースで育児に取り組めるよう、現実的な目標設定を支援
子どもの成長を支えるための親子の絆を強化する活動や遊びを提案
育児に関する正しい知識を提供し、誤解を解消するための教育を行う
教育計画
(E-P)
子どもの成長や発達段階に応じた育児スキルの重要性を説明
育児に対する自信を持てるよう、自己肯定感を高めるための方法(成功体験の共有など)を指導
ストレスを感じた際の対処法やセルフケアの実践方法を指導
親子のコミュニケーションを促進するため、聞き方や話し方のテクニックを指導
子どもの発達をサポートするために、適切な環境整備や育児リソースの活用を提案
家族や周囲からのサポートを受けながら、育児を進めることの重要性を説明
育児に関する正しい知識や、最新の育児情報を提供し、適切な育児を促進
育児に関する不安や疑問があれば、専門家に相談することの重要性を説明
育児の負担を減らすための育児グッズやリソースの活用法を説明
継続的に育児スキルを向上させるためのリソースや支援制度を紹介し、長期的な育児支援を提供

類①-介護者役割緊張

コード:00061

定義
家族や大切な人のために、ケアの責任を果たすこと、期待に応えること、あるいは行動することが困難な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 介護者役割緊張
長期目標介護者としての役割に自信を持ち、心身ともに健康を保ちながら介護を継続できる
短期目標介護の負担やストレスを軽減し、適切に介護の役割を果たせる
観察計画
(O-P)
介護に対するストレスや疲労感の有無を確認
介護者が抱える身体的・精神的負担の程度を観察
介護の質や介護者の自己評価の変化を観察
介護に関する不安や心配事の内容を確認
介護者の睡眠や食欲など、生活リズムの変化を観察
家族や他者からのサポートの有無やその質を確認
介護者が介護に専念しすぎて社会的な交流を減らしていないか確認
介護者が適切に休息を取れているか、またリフレッシュできているかを確認
介護による身体的負担(腰痛、疲労など)の有無を確認
介護に対する患者や家族からの期待やプレッシャーの有無を観察
援助計画
(T-P)
介護の負担を軽減するため、他者のサポートを受けることを提案
介護者が適切に休息を取り、心身をリフレッシュできるよう、休息の時間を確保する
介護の負担を分担できるよう、家族や友人との協力体制を整える
ストレス軽減のためのリラクゼーション法やセルフケアの方法を指導
介護者が自信を持って介護に取り組めるよう、小さな成功体験を共有し、励ましを行う
介護者が心身の健康を維持するために、定期的な運動や適切な食事を促進する
介護に関する相談やカウンセリングの機会を設け、感情を適切に表現できるよう支援する
介護における身体的負担を軽減するため、介護技術や介護補助具の使用を指導
患者や家族とのコミュニケーションを円滑に行い、介護者の役割を明確にする
必要に応じて、専門的な介護支援(デイサービスや訪問介護など)の導入を提案
教育計画
(E-P)
介護者が感じているストレスや負担に対処するため、セルフケアの重要性を説明
介護の役割に対して無理をせず、他者と協力しながら進めることの重要性を説明
介護者自身の健康を保つために、定期的に休息やリフレッシュを取る方法を指導
家族や友人と介護の負担を分担する方法を提案し、協力体制の構築を指導
介護に関連するストレス管理やリラクゼーション法を教える
介護補助具の正しい使用方法や、介護技術の向上方法を説明
介護者が感情を表現しやすい環境を整えるため、カウンセリングやサポートグループの利用を促す
社会的サポートや介護支援サービスを積極的に利用することの重要性を説明
介護の質を保ちながら、介護者自身の生活を大切にするバランスの取り方を指導
長期的な介護のために、介護者自身の体調管理とリフレッシュが不可欠であることを強調

類①-介護者役割緊張リスク状態

コード:00062

定義
家族や大切な人のために、ケアの責任を果たすこと、期待に応えること、あるいは行動することが困難になりやすく、健康を損なう恐れのある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 介護者役割緊張リスク状態
長期目標介護者としての役割を無理なく果たし、心身の健康を保ちながら持続的に介護を行える
短期目標介護の負担感を軽減し、ストレスを適切に管理できる
観察計画
(O-P)
介護者が感じているストレスや負担感の度合いを確認
介護による身体的・精神的疲労の兆候の観察
介護者が十分な休息を取れているか、生活リズムの変化を確認
介護者の睡眠状態や食欲の変化を観察
家族や他者からのサポート体制が整っているかの確認
介護者の身体的負担(腰痛、疲労、体力低下など)の有無を観察
介護者が介護役割に対して不安や葛藤を感じているか確認
社会的な孤立や、介護に専念しすぎて自己ケアを怠っていないか確認
介護者が患者や家族からの期待やプレッシャーを感じているかを確認
介護者の精神的健康(不安、イライラ、抑うつ傾向など)の観察
援助計画
(T-P)
介護者が適切に休息を取り、身体的・精神的負担を軽減できるよう支援する
介護者が他者のサポートを受けやすくするため、家族や友人との協力体制を整える
介護者が抱えている不安やストレスに対し、共感的に対応し、相談の機会を提供する
介護者の負担軽減のため、介護補助具や専門的な介護支援サービス(訪問介護、デイサービスなど)の利用を提案する
リラクゼーション法やストレス管理の方法を提供し、介護者が心身のバランスを保てるように支援する
介護者が感じる身体的負担を軽減するため、介護技術の指導や介助具の利用を促す
家庭内での介護負担を分担するため、家族と話し合いを行い、役割分担を明確にする
介護者自身の生活と健康を優先し、無理のない介護スケジュールを立てるよう支援する
介護者のメンタルヘルスを守るため、カウンセリングやサポートグループの参加を促進する
介護者の体調や精神状態に応じて、適切な休息やリフレッシュを提案し、過度な負担を避ける
教育計画
(E-P)
介護者自身の健康を守るために、休息やリラクゼーションが重要であることを説明
家族や友人との協力体制を構築し、介護者が一人で負担を抱えないように指導
ストレスや負担感が高まった際に、早めに相談できる環境を整える方法を説明
介護補助具や専門的な介護サービスの利用方法を指導し、介護負担を軽減する方法を提案
自己ケアの重要性を強調し、介護者が自分自身を優先できるようにサポート
介護に関連するストレスを軽減するための具体的なリラクゼーション法やセルフケアを指導
介護者が適切に介護を行うための基礎的な介護技術や負担軽減の方法を説明
介護者が無理をしない介護スケジュールを作成し、バランスを保ちながら介護できる方法を指導
社会的支援や地域の介護リソースを紹介し、介護者が孤立しないようサポート
介護者が心身ともに健康を維持し、長期的に介護に取り組むための自己管理方法を説明

類②-愛着障害リスク状態

コード:00058

定義
親あるいは大切な人と子どもとの、保護的で養育的な互恵関係の進展を促す相互作用プロセスが、中断しやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 愛着障害リスク状態
長期目標安全で信頼できる対人関係を築き、安定した情緒的な結びつきを形成できる
短期目標養育者や周囲の人との信頼関係を深め、安心感や安定感を感じられる
観察計画
(O-P)
養育者との情緒的な交流やコミュニケーションの質を観察
養育者が一貫した対応をしているか確認
子どもが示す情緒的反応や、不安・ストレスの兆候を観察
子どもの発達状況に応じた養育者の対応が適切かどうかの確認
子どもの安心感や信頼感の有無を確認
養育者からの愛情や支援の質を観察
社会的な孤立感や不安が見られるか確認
子どもが他者との交流で感じる不安や緊張感を観察
子どもの基本的なニーズ(食事、睡眠、安心感)が満たされているか確認
児童におけるストレスの原因となる環境要因の確認(家庭環境、学校での状況など)
援助計画
(T-P)
子どもが安心して感情を表現できる安全な環境を提供
養育者が一貫した支援や愛情を提供できるよう、親子関係をサポート
子どもと養育者の間に信頼関係を築けるよう、親子での時間を増やす
子どもの情緒的なニーズを理解し、適切に対応する方法を養育者に指導
子どもの不安やストレスを軽減するため、安定した生活リズムを整える
養育者が子どもの感情や行動に対して共感的に対応するよう指導
必要に応じて、カウンセリングや児童心理支援を提供し、子どもの情緒をサポート
子どもの感情的な反応や行動に対して、無理のないペースで対応できるよう支援
子どもが他者との交流で安心感を持てるよう、グループ活動や遊びを促進
養育者と定期的な面談を行い、子どもの情緒的な発達状況を確認し、適切な支援を続ける
教育計画
(E-P)
養育者に、安定した愛着形成の重要性とその方法を説明
養育者に対して、一貫した対応と共感的なコミュニケーションの重要性を指導
子どもの感情や行動に敏感に反応することが信頼関係構築に役立つことを説明
子どもの情緒的ニーズを理解し、適切に対応するための具体的な方法を指導
養育者に、子どもの自己表現を奨励し、感情を受け入れる姿勢を指導
家族に対し、愛情を持って一貫したサポートを行うことの重要性を説明
子どもの不安やストレスを軽減するために、規則正しい生活リズムを整える方法を説明
養育者が自身のストレス管理を行うためのセルフケア法を指導
愛着形成がうまくいかない場合、早期に専門家に相談することの重要性を説明
家族全体で子どもの愛着形成を支援し、安定した環境を提供する方法を指導

類②-家族アイデンティティ混乱シンドローム

コード:00283

定義
家族とは何かの共通意識を生み出して保つ、双方で意思を通じ合わせるプロセスを維持できない状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家族アイデンティティ混乱シンドローム
長期目標家族全体での役割や価値観を明確にし、安定した家族関係を維持できる
短期目標家族の個々の役割や価値観を整理し、協力して問題解決に取り組める
観察計画
(O-P)
家族間でのコミュニケーションの質や頻度を観察
家族内での役割分担が明確か、混乱が見られるかの確認
家族メンバーが互いにどのような期待やプレッシャーを感じているかを把握
家族間の価値観や信念の相違点が原因で対立や混乱が生じていないか観察
家族の一体感や結束感が低下していないかの確認
個々の家族メンバーがアイデンティティに対して不安や混乱を感じている兆候の確認
家族内のストレスや不安感が家庭生活に与える影響を観察
家族全体での問題解決能力や協力体制の有無を確認
外部からの影響(社会的圧力や期待)が家族に与える影響を把握
家族が直面している具体的な問題や課題(経済的問題、健康問題など)の確認
援助計画
(T-P)
家族が互いに感情や考えを共有できるよう、コミュニケーションを促進するサポートを提供
家族メンバー全員の役割を明確化し、無理なく役割分担ができるように支援
家族内での対話の機会を増やし、価値観や信念の違いを理解し合える環境を整える
家族が協力して問題解決に取り組むための具体的なアプローチを提案
必要に応じて、家族カウンセリングを導入し、家族間の関係を修復する支援を行う
家族全体で定期的に状況を確認し、問題が解決に向かっているかを評価
家族メンバーがそれぞれの役割を受け入れ、互いにサポートし合えるように指導
家庭内のストレスを軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を提案
家族の外部からの影響に対処するため、支援体制を整え、社会的リソースを提供
家族全体で一体感を持ち、共通の目標に向かって協力できる環境を整えるためのサポートを提供
教育計画
(E-P)
家族間の役割分担や価値観の重要性について説明し、混乱を防ぐための具体的な方法を指導
家族メンバーが互いの役割や価値観を尊重し合うことの重要性を説明
家族内での対話や協力を促進するためのコミュニケーションスキルを指導
家族が抱える問題や課題に対処するためのストレス管理や対処法を指導
家族全員が協力し合いながら問題解決に取り組む方法(問題解決型の話し合いなど)を教える
家族カウンセリングや専門的なサポートの利用が必要な場合、その重要性を説明
家族メンバーが互いに支え合うことで、家族全体の結束を強める方法を説明
家族の価値観や目標を共有し、一体感を持って生活できるようにする方法を指導
家族メンバーが個々の役割に対してプレッシャーを感じすぎないよう、バランスを取る方法を説明
家族全体で健康的な生活を送り、ストレスの少ない環境を作るための具体的な提案を提供

類②-家族アイデンティティ混乱シンドロームリスク状態

コード:00284

定義
家族とは何かの共通意識を生み出して保つ、双方で意思を通じ合わせるプロセスを維持するのが困難になりやすく、家族メンバーの健康を損なう恐れのある状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家族アイデンティティ混乱シンドロームリスク状態
長期目標家族全員が互いの役割や価値観を理解し、調和のとれた家族関係を築ける
短期目標家族間でのコミュニケーションを改善し、各メンバーの役割を明確にして混乱を防ぐ
観察計画
(O-P)
家族間のコミュニケーションが円滑に行われているかを観察
家族メンバーそれぞれの役割や責任が明確かどうかの確認
家族内で価値観や信念の違いが対立や不和を引き起こしていないかを観察
家族が直面している課題(経済的・健康問題など)の影響を確認
家族の中でストレスや不安感が高まっていないかを確認
家族が外部からの期待や圧力に対してどのように対応しているかを観察
家族の一体感や協力体制が保たれているかを確認
家族メンバーがそれぞれの役割に対して不安や混乱を抱えていないか確認
家族内での問題解決能力や意思決定のプロセスを観察
家庭内のストレスや緊張が生活の質に悪影響を与えていないか確認
援助計画
(T-P)
家族メンバーが互いの意見や感情を共有できるよう、対話の機会を設ける
家族内での役割を明確にし、過度な負担がかからないように役割分担を調整する
家族間の価値観や目標の違いを理解し合うため、家族全員で話し合う機会を提供
家族内で発生するストレスや不安を軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアを導入
問題解決の際、家族全員が協力して意思決定を行うための方法を提案
家族カウンセリングを導入し、家族の一体感や結束を強化するための支援を提供
外部からの期待や圧力に対して、家族がどのように対応すべきかを一緒に考える
家族メンバーが自己の役割に対して自信を持ち、安心して役割を果たせるよう支援
家族全員が協力して生活の質を向上させるための具体的な行動計画を作成
家族全体で共通の目標を設定し、協力し合って達成できるよう支援
教育計画
(E-P)
家族メンバーそれぞれの役割と責任を明確にし、混乱を避けるための方法を説明
家族間のコミュニケーションを改善し、互いの価値観や考えを理解することの重要性を指導
家族内での対話を促進するため、問題解決型の話し合いの方法を教える
家族の中で生じるストレスを軽減するためのストレス管理法やリラクゼーション法を指導
家族メンバーが協力して問題を解決し、調和を保ちながら生活するための方法を説明
家族カウンセリングや外部支援の利用を勧め、家族全体のサポートを強化する重要性を説明
外部からの期待や社会的圧力に対処する方法を家族に教える
家族メンバーが自分の役割に対して自信を持ち、安心して生活できるための自己管理法を指導
家族全体で一体感を持ち、共通の目標に向かって協力する重要性を説明
家族の価値観や目標を共有し、バランスの取れた家族生活を送るための教育を提供

類②-家族機能障害

コード:00063

定義
家族機能が、家族メンバーのウェルビーイングを支えることができない状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家族機能障害
長期目標家族全員が適切な役割を果たし、支え合いながら安定した家族機能を回復できる
短期目標家族間のコミュニケーションを改善し、役割や責任を明確にして協力体制を築ける
観察計画
(O-P)
家族メンバー間のコミュニケーションの質や頻度を観察
家族内での役割や責任分担が明確か、混乱しているかを確認
家族全員がストレスや不安を抱えていないかを確認
家族メンバーの間で価値観や信念に対立がないか観察
家族メンバー間でのサポートや協力が不足していないかを確認
家族内での問題解決の能力や意思決定プロセスを観察
家族全体における生活リズムや日常活動のバランスを確認
家族メンバーが個々に感じているプレッシャーや負担感を観察
外部の支援やサポート(医療、社会的支援)の有無を確認
家族の一体感や結束力が低下していないかを確認
援助計画
(T-P)
家族全員が感情や考えを共有できる時間を設け、互いの気持ちを理解し合う機会を提供
家族内で役割を明確にし、無理なく負担を分担できるように支援する
家族間で対立が生じた場合、問題解決のための話し合いの方法を指導
家族メンバーが互いにサポートし合える協力体制を整えるため、コミュニケーションを改善
家族全員がストレスを軽減できるよう、リラクゼーション法やセルフケアを促進する
必要に応じて、家族カウンセリングを導入し、家族関係の修復を支援する
家族の価値観や信念に対する理解を深め、対立を避けるための対話の場を提供
外部のサポートを活用し、家族の負担を軽減するためのリソースを紹介
家族全員が協力して日常生活を維持できるよう、現実的な目標を設定
家族内のストレスや不安を軽減するため、定期的な家族ミーティングを実施
教育計画
(E-P)
家族機能の重要性について説明し、適切な役割分担と協力が必要であることを指導
家族メンバーが互いに尊重し合い、感情や意見を共有するためのコミュニケーション方法を説明
問題解決型の話し合いの進め方や、対立を避けるための方法を指導
ストレス管理法やリラクゼーション法を教え、家族全員が健康的に過ごせるようサポート
家族が互いに支え合い、サポートし合う重要性を説明し、その方法を具体的に教える
家族カウンセリングやサポートグループの利用が必要な場合、その効果を説明し、利用を勧める
家族メンバーが役割に過度な負担を感じないよう、バランスの取れた生活を送る方法を説明
外部の支援制度や社会的リソースを活用する方法を指導し、家族の負担を軽減する
家族全員が協力して目標を達成し、生活の質を向上させるための計画を共有
家族の価値観や目標を共有し、家族全体の結束を強化するための対話を促進

類②-家族機能中断

コード:00060

定義
家族機能の連続性が途切れ、家族メンバーのウェルビーイングを支えることができない状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家族機能中断
長期目標家族全員が適切な役割を果たし、協力して日常生活を維持できる
短期目標家族間のコミュニケーションを改善し、役割分担を明確にして家族機能を回復できる
観察計画
(O-P)
家族メンバー間のコミュニケーションの質や頻度を観察
家族内での役割や責任分担が明確か、混乱していないかを確認
家族全員がストレスや不安を感じているかを観察
家族内での価値観や信念の相違が問題を引き起こしていないか確認
家族メンバー間でサポートや協力が欠如していないかを確認
家族の生活リズムや日常活動が中断されていないかを確認
家族内での意思決定プロセスに問題がないかを観察
家族メンバーが個別に抱えている負担やプレッシャーを確認
外部からの支援(医療、社会的サポート)が得られているか確認
家族全体の一体感や結束が低下していないかを観察
援助計画
(T-P)
家族メンバーが感情や考えを共有し、問題に向き合うための対話の機会を提供
家族内の役割分担を明確にし、無理なく責任を果たせるように調整する
家族メンバー全員が協力して問題解決に取り組むためのアプローチを提案
家族内のコミュニケーションを促進し、誤解や対立を防ぐサポートを行う
家族全体でリラクゼーション法やストレス管理の方法を導入し、家族の負担を軽減する
家族カウンセリングを提案し、家族関係の修復や改善を支援する
家族メンバーが互いの価値観や信念を理解し、尊重し合う環境を整える
外部の支援サービス(訪問介護、地域サポート)を活用し、家族の負担を軽減する
家族全員が協力して日常生活を回復できるよう、現実的な目標を設定する
家族内のストレスや不安を軽減するために、定期的に家族会議を実施し、問題解決の進捗を確認
教育計画
(E-P)
家族機能が中断している原因とその解決方法について説明し、家族間での役割分担の重要性を指導
家族全員が互いに感情や意見を共有できるよう、効果的なコミュニケーションスキルを教える
問題解決型の話し合いの進め方や、対立を避けるための方法を指導
家族メンバーがストレスを軽減できるよう、ストレス管理法やリラクゼーション法を指導
家族メンバーが協力し合い、サポートを提供し合う重要性を説明し、具体的な方法を教える
家族カウンセリングや専門家による支援が必要な場合、その効果を説明し、利用を勧める
家族メンバーが役割に過度な負担を感じないよう、バランスを取るための方法を説明
外部の支援制度や社会的リソースを活用する方法を指導し、家族の負担を軽減する
家族全員が協力して目標を達成し、生活の質を向上させるための計画を共有
家族全体での一体感や結束を強化するためのコミュニケーションや対話の重要性を説明

類②-家族機能促進準備状態

コード:00159

定義
家族メンバーのウェルビーイングを支える家族機能のパターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 家族機能促進準備状態
長期目標家族全員が互いに協力し、健康的で安定した家族機能を維持できる
短期目標家族間のコミュニケーションを改善し、役割分担や協力体制を整える
観察計画
(O-P)
家族メンバー間のコミュニケーションの頻度や質を観察
家族全員が適切な役割を果たしているか、役割分担が明確かを確認
家族内でのストレスや不安の程度を観察
家族が互いに感情や意見を共有できているか確認
家族メンバーの協力体制が整っているかを確認
家族全員が生活のリズムを維持できているか、日常活動の状態を確認
家族内で発生する問題が適切に解決されているかを観察
家族メンバーがそれぞれの役割に対して負担を感じていないか確認
家族の一体感や結束力が高まっているかの確認
外部のサポートやリソースを活用しているかを確認
援助計画
(T-P)
家族メンバーが感情や意見を自由に表現できる対話の機会を提供
家族内で役割を明確にし、各メンバーが無理なく責任を果たせるように調整する
家族全体で問題を共有し、協力して解決するための具体的なアプローチを提案
ストレス管理やリラクゼーション法を導入し、家族全体の心身の健康をサポート
家族メンバー全員が一緒に活動できる時間を確保し、結束を高める
必要に応じて、家族カウンセリングやサポートグループを導入し、家族関係を強化する
家族全員が協力して日常生活を維持できるよう、現実的な目標設定をサポート
外部の支援サービス(地域サポート、訪問介護など)を活用し、家族の負担を軽減する
家族メンバーが互いの価値観を理解し、協力しやすい環境を整える
家族のストレスや問題が蓄積しないよう、定期的な家族ミーティングを行い、問題解決を支援
教育計画
(E-P)
家族機能を促進するための基本的なコミュニケーションスキルを指導
家族メンバーが役割分担を明確にし、負担を分散する方法を説明
問題解決のために、家族全員で協力し合う重要性を説明し、その具体的な方法を教える
ストレスを軽減し、家族全体の健康を保つためのリラクゼーション法を指導
家族メンバーが互いに支え合い、サポートし合うことの重要性を強調し、その方法を指導
家族カウンセリングや専門的な支援を受けることの効果を説明し、必要時の利用を促す
外部の支援制度や社会的リソースの活用方法を指導し、家族の負担を軽減する
家族全員が協力して生活の質を向上させるための具体的な目標設定を提案
家族全体の一体感を高めるための対話の重要性と、その方法を説明
家族が共に成長し、健康的な家庭を維持するために、継続的なサポートを提供

類③-非効果的パートナーシップ

コード:00223

定義
相補的なパートナーシップのパターンが、互いのニーズを満たすには不十分な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的パートナーシップ
長期目標パートナー間で互いに協力し、効果的なコミュニケーションと問題解決ができる関係を築く
短期目標パートナー間のコミュニケーションを改善し、互いの役割や責任を明確にする
観察計画
(O-P)
パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察
互いの意見や感情が共有されているか、理解されているかを確認
パートナーが互いの役割や責任に対して混乱や不満を感じていないか観察
対立や誤解がどのように解決されているかを確認
パートナーシップにおけるストレスや不安の兆候を観察
互いの期待や役割が一致しているか、または異なっているかの確認
家庭内の協力体制が十分に機能しているかを観察
互いに対するサポートや共感が不足していないか確認
パートナー間での意思決定が一方的でないか、共同で行われているかを確認
パートナーの関係が外部のストレス要因(仕事、家庭外の問題など)によって影響されていないか確認
援助計画
(T-P)
パートナー間で感情や意見を自由に表現し、理解し合える時間を設ける
互いの役割や期待を明確にし、協力して家庭内の責任を果たせるようサポートする
問題解決において、双方が積極的に参加できるような協力体制を整える
パートナー間での誤解や対立を解消するため、効果的なコミュニケーション方法を指導
ストレスや不安を軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理の方法を導入
互いの期待や価値観を再確認し、共通の目標を設定してパートナーシップを強化する
必要に応じて、カップルカウンセリングを提案し、パートナー間の関係を修復する支援を提供
互いに対するサポートや共感を増やし、安心してコミュニケーションが取れる環境を整える
外部の影響を最小限にし、パートナーシップが健全に機能するように支援
定期的にパートナーシップの進捗を確認し、関係改善のためのサポートを継続
教育計画
(E-P)
効果的なコミュニケーションスキルの重要性と、その方法を指導
パートナー間での役割分担や期待の明確化が関係改善に役立つことを説明
問題解決や意思決定において、双方が積極的に関与することの重要性を教える
ストレスや対立がパートナーシップに与える影響を説明し、それに対処する方法を指導
パートナーシップを強化するため、共通の目標や価値観を共有することの重要性を説明
リラクゼーション法やストレス管理の技術を教え、互いの健康をサポート
互いの感情や考えを尊重し、共感を深めるための対話方法を説明
必要に応じて、カップルカウンセリングや外部の支援を受けることの重要性を説明
パートナーシップが外部のストレス要因によって影響されないよう、適切な対処法を教える
互いに支え合い、協力して生活の質を向上させるための継続的なサポートを提供

類③-非効果的パートナーシップリスク状態

コード:00229

定義
相補的なパートナーシップのパターンが、互いのニーズを満たすには不十分になりやすい状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的パートナーシップリスク状態
長期目標パートナー間で互いの役割や期待を理解し、効果的なコミュニケーションを通じて健全な関係を維持できる
短期目標パートナー間のコミュニケーションを改善し、対話を通じて協力的な関係を築ける
観察計画
(O-P)
パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察
互いの感情や意見が十分に共有されているかを確認
パートナー間での役割や責任の混乱や不明確さがないかを観察
対立や誤解が発生する兆候を確認し、その対応方法を観察
パートナーシップにおけるストレスや不安感の有無を確認
パートナー間での期待の違いが問題を引き起こしていないかを確認
家庭内での協力体制が整っているか、負担が一方に偏っていないかを観察
意思決定における公平性や共同作業が維持されているかを確認
外部のストレス要因(仕事や家庭外の問題など)がパートナーシップに影響を与えていないかを観察
パートナー間の関係が長期的に悪化するリスクがないかを確認
援助計画
(T-P)
パートナー間で定期的に感情や意見を共有できる時間を確保する
互いの役割や期待を明確にし、協力して家庭内の責任を果たせるようにサポート
パートナーシップにおける対立や誤解が解消できるよう、効果的な対話の方法を指導
共同で問題解決に取り組むための協力体制を強化する
ストレスや不安を軽減するために、リラクゼーション法やストレス管理の方法を導入
必要に応じて、カップルカウンセリングや専門家の支援を提案し、パートナー間の関係を強化する
パートナー間で共通の目標を設定し、協力して達成できるよう支援
互いに対するサポートや共感を増やし、安心してコミュニケーションが取れる環境を整える
外部のストレス要因をパートナーシップに影響させないよう、適切な対応策を検討
定期的にパートナーシップの状況を確認し、早期にリスクを認識して対処する
教育計画
(E-P)
効果的なコミュニケーションスキルの重要性を説明し、その方法を指導
パートナー間で役割分担や期待を明確にすることが関係の安定につながることを説明
パートナーシップにおける公平な問題解決や意思決定の重要性を教える
ストレスがパートナーシップに与える影響を説明し、その対処法を指導
パートナー間で共通の目標を共有し、協力して達成する方法を説明
リラクゼーション法やストレス管理技術を教え、互いの健康をサポート
パートナー間で感情や考えを尊重し合い、共感を深めるための対話の仕方を説明
必要に応じてカップルカウンセリングや外部のサポートを受けることの重要性を説明
パートナーシップが外部のストレス要因によって影響を受けないようにする方法を指導
パートナーシップの安定を長期的に維持するための自己管理と支援体制の重要性を説明

類③-パートナーシップ促進準備状態

コード:00207

定義
互いのニーズに応えるための相補的なパートナーシップのパターンが、さらに強化可能な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 パートナーシップ促進準備状態
長期目標パートナー間で互いに協力し、健全で効果的なコミュニケーションを通じて強固な関係を築ける
短期目標互いの役割や期待を共有し、パートナーシップを強化するためのコミュニケーションを改善する
観察計画
(O-P)
パートナー間のコミュニケーションの頻度や質を観察
互いの意見や感情がどの程度共有され、理解されているか確認
パートナーが互いの役割や期待に対して理解と納得をしているかを確認
パートナー間での協力やサポートがスムーズに行われているか観察
家庭内の問題解決や意思決定のプロセスを観察し、共同作業が行われているか確認
パートナー間にストレスや不安がないかを観察
パートナーシップが外部の影響(仕事、家族、社会的圧力など)を受けていないか確認
お互いに共感やサポートを感じているか観察
パートナー間の関係において、役割や責任が均等に分配されているか確認
長期的な目標に向けた協力体制が築かれているかを確認
援助計画
(T-P)
パートナー間で感情や意見を率直に共有する時間を定期的に設ける
互いの役割や期待を明確にし、日常生活における協力をスムーズにするためのサポートを行う
問題解決や意思決定の際、両者が積極的に参加できる環境を整える
パートナー間での共感を深めるため、相手の立場に立って話を聞く方法を指導
パートナーシップの強化を図るため、共通の目標を設定し、協力して達成できるよう支援する
ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法やストレス管理法を提供
必要に応じて、カップルカウンセリングや専門家の支援を提案し、パートナー間の関係を改善する
パートナーが家庭外の問題(仕事、家族など)に対応しつつも、関係を維持できるようサポートする
パートナーシップを強化するためのコミュニケーションスキルを強化する支援を行う
定期的にパートナー間での進捗や改善状況を確認し、サポートを続ける
教育計画
(E-P)
健全なパートナーシップに必要な効果的なコミュニケーション方法を指導
互いの役割や期待を共有し、役割分担を明確にすることで協力が促進されることを説明
パートナーシップの強化には、両者が協力し、問題解決に積極的に関与することが重要であることを説明
ストレスや対立が関係に与える影響を軽減するためのリラクゼーション法やストレス管理法を指導
共通の目標を設定し、協力してそれを達成することでパートナーシップが強化されることを説明
互いの感情や考えを尊重し、共感を深めるための具体的な対話方法を指導
必要に応じて、カップルカウンセリングや外部のサポートを活用することの重要性を説明
パートナーシップに外部からのストレスが影響を与えないようにする方法を指導
日常生活において、役割分担や共同作業が円滑に進むようにするための方法を説明
長期的なパートナーシップの維持と成長のために、定期的に対話を行うことの重要性を説明

類③-親役割葛藤

コード:00064

定義
親が経験する、危機に反応した役割の混乱と葛藤状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 親役割葛藤
長期目標親としての役割に自信を持ち、家庭内での育児や生活において安定した役割を果たせる
短期目標親役割に対する不安や葛藤を解消し、家庭内で適切な育児や役割分担ができる
観察計画
(O-P)
親役割に対する不安や葛藤の内容を観察
育児や家庭内での役割に対して、親としての自己評価や自信がどの程度あるか確認
役割分担が家庭内で明確かどうか、混乱がないか観察
育児や家事に対するストレスや疲労感の有無を確認
パートナーや家族とのコミュニケーションがスムーズに行われているかを観察
育児や家庭内での意思決定が公平に行われているか確認
親役割に対する外部からの期待やプレッシャーがどの程度あるか観察
子どものニーズに対して親としてどの程度対応できているか確認
家族からのサポートや協力が十分に得られているかを確認
親としての役割に対して自己矛盾や負担を感じていないかを観察
援助計画
(T-P)
親役割に対する不安や葛藤について、親としての感情や考えを話し合う時間を設ける
家庭内での役割を明確にし、育児や家事の負担を公平に分担できるようサポート
育児や家事における具体的なスキルや方法を指導し、親としての自信を高める
親としての役割に対するストレスや疲労感を軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアを導入
パートナーや家族とのコミュニケーションを促進し、家庭内での意思決定を円滑に行うためのサポートを提供
必要に応じて、カウンセリングや育児支援サービスを提案し、親役割に対する不安を軽減する
親としての役割に対する期待やプレッシャーを再評価し、現実的な目標を設定する
育児に対する負担感を軽減するため、家族や外部の支援を受けやすい環境を整える
親役割に対する自信を高めるため、成功体験を積み重ねる機会を提供
親としての役割に対する矛盾や負担感を減らすため、定期的に状況を確認しサポートを継続
教育計画
(E-P)
親役割に対する不安や葛藤は正常であり、適切なサポートを受けることが重要であることを説明
育児や家事を分担するための具体的な方法や役割分担の重要性を説明
ストレスや疲労感を軽減するためのリラクゼーション法やセルフケア方法を指導
パートナーや家族とのコミュニケーションの改善が、親役割葛藤の解消に役立つことを説明
親としての役割に対する現実的な目標設定の重要性を説明し、無理のない育児や家庭管理を推奨
家族や外部のサポートを積極的に利用することが、親役割葛藤の軽減に役立つことを説明
子どものニーズに応じた育児のスキルや知識を提供し、自信を持って親役割を果たせるよう支援
育児における自己矛盾や負担感が少なくなるよう、効果的な時間管理とストレス管理法を指導
家族との連携や協力が、親役割の負担を軽減するために重要であることを説明
定期的に親としての役割を振り返り、改善点を見つけながら成長するための方法を説明

類③-非効果的役割遂行

コード:00055

定義
行動と自己表現のパターンが、周囲の状況、規範・期待に合わない状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 非効果的役割遂行
長期目標家庭や職場での役割を適切に遂行し、バランスの取れた生活を送れる
短期目標役割遂行に対する混乱や不安を解消し、日常生活における役割を明確にして適切に対応できる
観察計画
(O-P)
役割遂行に対する患者の自己評価や自信の有無を観察
役割に対してストレスや不安を感じているか確認
家庭や職場での役割分担が明確であるか、混乱が生じていないかを観察
役割を果たす上での身体的・精神的疲労の有無を確認
役割遂行が適切に行われているか、周囲の期待に応えているかを観察
役割の遂行に伴う対立や誤解が発生していないかを確認
家族や職場での支援体制が十分に整っているかを観察
役割に対する患者の負担感やプレッシャーが強すぎないか確認
役割を果たす上で、他者との協力やコミュニケーションがスムーズに行われているかを確認
役割遂行に影響を与える外部の要因(社会的圧力、経済的問題など)がないか確認
援助計画
(T-P)
患者が役割遂行に対する不安や負担を表現できる環境を提供し、共感的に対応
家庭や職場での役割分担を明確にし、適切に負担を分散できるようサポート
役割遂行におけるストレスを軽減するため、リラクゼーション法やセルフケアを導入
患者が自信を持って役割を果たせるよう、必要なスキルや知識を指導
役割遂行における対立や誤解を解消するためのコミュニケーション方法を指導
必要に応じて、家族や職場の支援体制を整え、役割遂行をサポートする環境を整備
患者の役割に対する期待を現実的なものにし、過度なプレッシャーを軽減するための対策を提案
他者との協力を促進し、役割遂行においてチームワークが発揮できるよう支援
役割を適切に果たせた際には、達成感を感じられるようフィードバックを提供
役割遂行に影響を与える外部の問題(社会的、経済的要因など)に対するサポートを検討
教育計画
(E-P)
役割遂行の重要性と、適切な役割分担が生活の質向上に役立つことを説明
役割に対するストレス管理やセルフケアの方法を指導し、心身の健康を保つ方法を教える
家庭や職場での役割分担を明確にし、他者との協力を促進する重要性を説明
役割を果たす上で必要なスキルや知識を習得するための具体的な方法を指導
コミュニケーションスキルの向上が、役割遂行における対立や誤解の解消に役立つことを説明
ストレスや負担感が強すぎる場合は、支援を求めることの重要性を指導
役割遂行における成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高める方法を教える
家族や職場の協力体制を強化するための対策を指導し、役割分担をより効果的に行う方法を説明
外部からの影響(社会的・経済的問題)に対処するための具体的なリソースや支援制度を紹介
長期的に安定した役割遂行を維持するため、継続的なサポートと成長の機会を提供する重要性を説明

類③-社会的相互作用障害

コード:00052

定義
社会的交換が、量的に不足か過剰、あるいは質的に無効な状態

看護計画の記載例

看護診断
(看護問題)
#1 社会的相互作用障害
長期目標効果的なコミュニケーション能力を向上させ、健全な社会的関係を築ける
短期目標日常生活において円滑な社会的相互作用を実現できるよう、基本的な対話や関係構築のスキルが向上できる
観察計画
(O-P)
社会的相互作用に対する不安や緊張の有無を観察
他者とのコミュニケーションにおける問題点(誤解、回避、対立など)の確認
対人関係や社会的な場での発言や行動パターンを観察
患者が他者との関わりを避けたり、孤立したりしていないか確認
社会的な関係の維持が困難になっていないかを確認
友人や家族との交流頻度や質を観察
コミュニケーションに対する患者の自己評価(自信の有無)を確認
社会的スキルの欠如により、対人関係が悪化しているか確認
社会的な場面におけるストレスや不安の程度を確認
他者との相互作用において非言語的なコミュニケーション(表情、姿勢、視線)に問題がないか確認
援助計画
(T-P)
患者が安心して他者とコミュニケーションできる環境を提供し、対話の機会を増やす
基本的なコミュニケーションスキル(挨拶、質問の仕方、傾聴)の指導を行う
社会的な場での行動パターンや対話の方法を練習し、具体的なフィードバックを提供
他者との関わりを増やすため、少人数のグループ活動や交流の場を提案
社会的な場でのストレスを軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を導入
患者の対人関係に対する自信を高めるため、小さな成功体験を共有
非言語的なコミュニケーションスキル(アイコンタクト、表情、姿勢)を強化するための訓練を提供
家族や友人との関係を強化し、社会的サポートを増やすための活動を支援
必要に応じて、カウンセリングやソーシャルスキルトレーニングを提供し、対人関係の改善を図る
社会的な場での相互作用に対する不安や緊張を軽減するため、段階的な露出訓練を実施
教育計画
(E-P)
社会的相互作用が生活の質にどのように影響するかを説明し、改善のための方法を指導
基本的なコミュニケーションスキルの重要性を説明し、実践的な練習方法を提案
ストレスや不安を軽減するためのリラクゼーション法や対処法を指導
他者との対話において、誤解を避けるための明確なコミュニケーション方法を教える
社会的な場面で自信を持って行動できるよう、自己肯定感を高める方法を説明
家族や友人との関係強化が社会的相互作用の改善に役立つことを説明
非言語的なコミュニケーション(アイコンタクト、姿勢、表情)の重要性を指導
対人関係の中で直面する困難に対処するためのソーシャルスキルを教える
社会的な場でのストレスや不安が減少するまで、段階的に露出する方法を説明
社会的相互作用の改善に必要なリソースやサポートグループの利用を提案

NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。

ぜひ、日々の業務のご活用ください!

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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2020-2023.医学書院.

-看護計画, NANDA-Iに基づく記載例, 領域7