【最新版:2024-2026】
この記事では、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を公開しています。
今回は領域2「栄養」です。
看護計画の書き方が分からない…と悩んでいる看護実習生、新人の方々はぜひ参考にしてみてください!

看護計画の作成ルールに関しては、コチラの記事(【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】)を参考にしてください!
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【完全保存版】看護計画の作成ルールと記載例まとめ【NANDA- I】
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他の領域の記載例を知りたい!という人は、この記事最後にまとめているので見てみてね!
*ご紹介しているのはあくまでも記載例ですので、実際は担当する患者にあわせて修正してご使用ください。
*特に看護目標の部分はあえて抽象的な内容を含めています。参考の上、患者にあった具体的な目標に修正することをお勧めします。
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【NANDA-I看護診断】領域2「栄養」の看護記録(SOAP)の記載例まとめ【コピペ可】
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NANDA-I領域2「栄養」の一覧

NANDA-I領域2「栄養」は、類①〜⑤に分けられます。
それぞれの診断名一覧は以下の通りです。
- 類① 摂取
- ・栄養摂取不足
・栄養摂取不足リスク状態
・栄養摂取促進準備状態
・タンパクエネルギー栄養摂取不足
・タンパクエネルギー栄養摂取不足リスク状態
・母乳育児不良
・母乳育児不良リスク状態
・完全母乳育児混乱
・完全母乳育児混乱リスク状態
・母乳育児促進準備状態
・母乳分泌不足
・母乳分泌不足リスク状態
・乳児摂食動態不良
・小児食生活動態不良
・青年食生活動態不良
・嚥下障害
- 類② 消化
- 本類には現在該当する看護診断なし
- 類③ 吸収
- 本類には現在該当する看護診断なし
- 類④ 代謝
- ・新生児高ビリルビン血症
・新生児高ビリルビン血症リスク状態
- 類⑤ 水和
- ・水電解質バランス障害リスク状態
・体液量バランス障害リスク状態
・体液量過剰
・体液量過剰リスク状態
・体液量不足
・体液量不足リスク状態
類①-栄養摂取不足

コード:00343
- 定義
- 代謝に必要な栄養摂取量が不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 栄養摂取不足 |
長期目標 | 適切な栄養バランスを維持し、体重や体力を回復させ、健康状態を改善する |
短期目標 | 1週間以内に、1日の栄養摂取量が必要量の80%以上に達する 2週間以内に、バランスの取れた食事を毎日摂取し、体重を維持・改善できるようになる |
観察計画 (O-P) | 食事摂取量と食事内容を毎日記録し、必要量に達しているか確認 体重の変化を定期的に記録し、栄養状態の変化を観察 血液検査(アルブミン、総タンパク、ヘモグロビン、ビタミン、ミネラルなど)の結果を確認し、栄養不足の指標を評価 食欲の変化や食事への興味の有無を観察 消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢、便秘など)の有無を確認 食事を摂取する際の困難(嚥下障害、口腔内の問題など)を評価 栄養に関する患者の理解度や知識の確認 水分摂取量と水分バランスを観察 食事の質(たんぱく質、ビタミン、ミネラルのバランス)を確認 患者が栄養不足に対してどのように感じているか、精神的な影響を観察 |
援助計画 (T-P) | 栄養士と連携し、バランスの取れた栄養補助食品や食事プランを提供 食事を摂取しやすい形態に変更し、嚥下障害や消化の負担を軽減 高たんぱく、高カロリーの食品を勧め、必要な栄養素を補充 患者の嗜好に合わせた食事の工夫(味付け、食感など)を行い、食欲を促進 食事摂取をサポートするために、食事の時間を調整し、無理のないペースで摂取できる環境を整える 食事を楽しくするために、家族や友人と一緒に食事をする機会を設ける 消化器症状がある場合、医師と連携し、必要に応じて薬物療法を導入 食事のサポートを必要とする場合、食事介助を行い、栄養摂取を促進 栄養状態の改善に向けた定期的なフォローアップを実施 患者の生活スタイルに合わせたスナックや間食を推奨し、1日の摂取量を増やす |
教育計画 (E-P) | 栄養不足が体に与える影響(免疫力低下、筋力低下など)について説明 バランスの取れた食事(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)の重要性を説明 食欲がない時でも無理なく食事を摂る工夫(少量多品種、間食の活用)を指導 自宅で手軽に栄養を補える方法(簡単なレシピ、栄養補助食品の利用)を提案 食事の摂取量や栄養バランスを記録する方法を指導し、自己管理を促進 家族にも栄養管理の重要性を説明し、食事準備やサポートに協力してもらう 体調に応じて食事内容を調整する必要性について説明 十分な水分摂取の重要性を説明し、水分補給を心がけるよう指導 食事に対するポジティブなアプローチを促し、食事を楽しむ工夫を提案 健康状態に応じた適切な食事の量と質を維持するため、定期的な健康チェックの重要性を説明 |
類①-栄養摂取不足リスク状態
コード:00409
- 定義
- 代謝に必要な栄養摂取量が不十分になりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 栄養摂取不足リスク状態 |
長期目標 | 必要な栄養を十分に摂取し、健康状態を維持できる |
短期目標 | 1日3食、必要なエネルギー・栄養素を摂取しようとする姿勢を示すことができる |
観察計画 (O-P) | 体重・BMI・体脂肪率の測定 食事摂取量・内容・回数の把握 食欲の有無、時間帯による変化 口腔内の状態(義歯の有無、痛み、咀嚼・嚥下機能) 消化器症状の有無(吐き気、下痢、便秘、腹部膨満感など) 食事制限の有無(疾患・治療に関連) 水分摂取状況 疲労や倦怠感の有無 服薬の内容と副作用(食欲低下、口渇など) 食事環境(騒音、におい、座位保持など)の整備状況 |
援助計画 (T-P) | 食事内容や提供方法の工夫(きざみ、やわらか食、彩りなど) 少量頻回食への調整支援 高エネルギー・高たんぱく食品の導入支援 栄養補助食品や経口栄養剤の活用支援 食欲を促すための環境整備(好きな音楽、香りなど) 食後の不快症状(嘔気、腹満など)のケア実施 食事介助や声かけによる摂取促進 看護師の同席や家族との食事支援の調整 食事摂取量と内容の記録支援 医師・管理栄養士との連携による個別対応の調整 |
教育計画 (E-P) | 栄養不足がもたらす身体的影響(筋力低下、免疫力低下など)を説明 適切なエネルギー・たんぱく質・ビタミン摂取の重要性を説明 食べやすい工夫(温度、味付け、柔らかさ)を紹介 食事が摂れない場合の対処方法(補助食品の活用など)を指導 食事時間を楽しく過ごす工夫(会話、雰囲気づくり)を提案 食欲低下の原因を一緒に考える機会を提供 食事内容の記録と振り返り方法を説明 栄養補助食品の正しい使い方と効果を説明 家族に食事支援の必要性と方法を説明 少しずつでも食べ続けることの重要性を強調し、動機づけを行う |
類①-栄養摂取促進準備状態
コード:00419
- 定義
- 代謝に必要な栄養摂取のパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 栄養摂取促進準備状態 |
長期目標 | バランスの取れた食事を摂取し、健康を維持しながら適切な体重と栄養状態を保つ |
短期目標 | 1週間以内に、栄養摂取の重要性を理解し、健康的な食事計画を立てる 2週間以内に、毎日バランスの取れた食事を摂取し、栄養状態が向上する |
観察計画 (O-P) | 現在の食事摂取量、内容、食事回数を観察し、栄養状態を確認 体重、BMI、体脂肪率の定期的な測定と記録 患者の食欲や食事に対する興味の有無を観察 栄養に関連する血液検査(アルブミン、ヘモグロビン、ビタミンレベルなど)の確認 食事摂取に対する障害(嚥下困難、消化不良、アレルギーなど)の有無を確認 患者の栄養に対する理解度や知識の確認 食事に対する心理的な影響やストレスの有無を確認 水分摂取量や水分バランスの確認 患者の食事環境(食事のタイミング、家族の協力など)の観察 消化器症状(吐き気、下痢、便秘など)の有無を確認し、栄養摂取に影響を与える要因を観察 |
援助計画 (T-P) | 栄養士と連携して、患者に合った栄養バランスの取れた食事プランを作成 嚥下困難や消化不良がある場合、食事形態を柔らかいものや流動食に変更し、摂取を促進 高たんぱく質、高カロリーの食品やサプリメントを勧め、栄養摂取量を増加 栄養摂取がしやすい環境作りをサポート(落ち着いた環境での食事、適切なタイミングでの食事提供) 食事の時間を楽しいものにするため、家族や友人と一緒に食事をする機会を作る 食欲を増進させる工夫(香りや色彩豊かな食事、好きな食材の活用)を提案 食事に関連する消化器症状がある場合は、医師と連携し、必要に応じて治療を提供 栄養補助食品やスムージーなどを利用し、食事に加えて栄養を補給 食事摂取に対するモチベーションを維持するために、食事記録を付け、進捗を確認 患者が自発的に食事を摂取できるように、食事のスケジュールや食事の量を調整 |
教育計画 (E-P) | 栄養摂取の重要性と、その健康への影響について説明 バランスの取れた食事(たんぱく質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質など)の重要性を説明 簡単に取り入れられる栄養補助食品やスナックの利用方法を指導 栄養摂取を継続するための小さな目標設定方法(1日3食、間食の追加など)を提案 家族にも、栄養摂取の支援方法について説明し、食事準備やサポートに協力してもらう 食事を楽しむための工夫(多様な食材の使用、食器の工夫など)を説明 栄養に関する知識を深めるため、栄養教育資料や簡単なレシピの提供 十分な水分摂取の重要性を説明し、適切な水分補給を推奨 食事と健康状態との関連についての理解を深め、体重や体調をモニタリングする方法を指導 食事摂取に対するポジティブな姿勢を保つため、成功体験を共有し、食事の重要性を再確認 |
類①-タンパクエネルギー栄養摂取不足
コード:00359
- 定義
- 代謝に必要なタンパク質とエネルギーの摂取量が不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 タンパクエネルギー栄養摂取不足 |
長期目標 | 適切なタンパク質・エネルギー摂取が継続でき、栄養状態が改善される |
短期目標 | 1日3食、必要なエネルギー・タンパク質を含む食事を意識して摂取できる |
観察計画 (O-P) | 体重、BMI、体脂肪率の測定 血清アルブミン、プレアルブミン、CRP、総蛋白などの血液データ 食事摂取量、内容、嗜好の把握 食欲の有無、時間帯ごとの変動 消化器症状の有無(嘔気、便秘、下痢など) 嚥下・咀嚼機能、口腔内の状態 既往歴・慢性疾患の有無(特にがん、腎疾患、肝疾患など) ADL・筋力の変化(サルコペニア兆候) 栄養指導歴や栄養改善の取り組み状況 食事環境や心理的要因(孤食、不安、うつ傾向など) |
援助計画 (T-P) | 高エネルギー・高タンパクの食事内容を提案・提供 栄養補助食品や経口栄養剤の導入支援 少量頻回食の導入支援(1日4〜6回など) 食べやすい食事形態への調整(やわらか食、ゼリーなど) 食事環境の整備(照明、音、座位保持など) 食事摂取状況の記録と定期的なフィードバック 嚥下・咀嚼障害がある場合の口腔ケア・食形態調整 医師・管理栄養士との連携による個別メニューの調整 精神的サポート(食に対する不安や無気力への対応) 家族・介護者への調理・食事介助方法の指導 |
教育計画 (E-P) | タンパク質・エネルギー不足がもたらす影響(筋力低下、免疫力低下、褥瘡など)を説明 1日の必要エネルギー量とタンパク質量の目安を説明 食事内容の改善ポイント(主菜、副菜、間食の活用)を指導 食べられないときの工夫(栄養補助食品、味付け、温度など)を説明 少しでも食べ続けることの重要性を強調 栄養状態の記録と継続確認の方法を説明 高栄養食品の選び方・使い方を指導 食欲が低下したときの対処方法を説明 家族への説明と協力依頼(献立・配膳・声かけなど) 食事は「栄養補給」だけでなく「楽しみ」として大切であることを伝える |
類①-タンパクエネルギー栄養摂取不足リスク状態
コード:00360
- 定義
- 代謝に必要なタンパク質とエネルギーの摂取量が不十分になりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 タンパクエネルギー栄養摂取不足リスク状態 |
長期目標 | 必要なタンパク質およびエネルギーを安定して摂取し、良好な栄養状態を維持できる |
短期目標 | 1日3食、タンパク質・エネルギーを意識した食事内容を選択できるようになる |
観察計画 (O-P) | 体重、BMI、体脂肪率の測定 血清アルブミン・プレアルブミン・総タンパクの値 食事摂取量・内容・回数の把握 食欲の有無・変化(時間帯・嗜好) 消化器症状(悪心、下痢、便秘など)の有無 咀嚼・嚥下機能の状態 疾患や治療に伴う食事制限の有無 活動量やエネルギー消費量の変化 精神状態(意欲、抑うつ傾向など) 食事環境(孤食、介助の有無、衛生状態など) |
援助計画 (T-P) | 栄養補助食品や高栄養食品の導入支援 少量頻回食の導入(1日4~6回など) 食べやすい食事形態への調整(きざみ、ソフト、ゼリーなど) 食事時の環境調整(照明、姿勢、温度など) 食事摂取量のモニタリングと記録支援 食事に関する好みや希望の聴取と反映 咀嚼・嚥下困難がある場合は言語聴覚士や歯科と連携 医師・管理栄養士との連携による食事内容の見直し 精神的サポート(孤独感、不安感などへの関わり) 家族・介助者への食支援方法の指導 |
教育計画 (E-P) | タンパク質・エネルギー不足が健康に及ぼす影響を説明 毎日の栄養摂取目安(カロリー・タンパク質量など)を説明 高たんぱく・高エネルギーの食品例を紹介 食欲が低下している時の食べやすい工夫を説明 栄養補助食品の使用方法と効果を説明 食事記録の取り方とその活用方法を指導 食事制限(糖尿病、腎疾患など)がある場合の対応を説明 体重・食事の変化に早く気づく方法を説明 家族への食事サポートの重要性と具体的な方法を説明 食事は「栄養補給」であると同時に「生活の楽しみ」であることを伝える |
類①-母乳育児不良
コード:00371
- 定義
- 乳房から母乳の供給や摂取が困難で、乳児や小児の栄養状態を損なう恐れのある状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 母乳育児不良 |
長期目標 | 母乳による栄養が適切に提供され、乳児が十分な成長と発達を遂げる |
短期目標 | 1週間以内に、効果的な授乳技術を学び、母乳栄養の改善を目指す 2週間以内に、乳児が母乳から十分な栄養を摂取し、体重の増加が確認できる |
観察計画 (O-P) | 乳児の体重増加、排尿・排便回数を定期的に観察し、母乳の栄養が十分か確認 授乳の頻度と持続時間を記録し、適切な授乳が行われているか確認 母乳分泌量と乳房の状態(硬さ、痛み、乳首の損傷など)の観察 乳児の吸啜反射の強さや効果的に母乳を飲んでいるかの確認 母親の栄養状態や水分摂取量を確認し、母乳の質に影響があるか評価 授乳に対する母親の不安やストレスの程度の確認 母乳栄養に関する母親の知識や技術の理解度の確認 乳児の満足度や授乳後の様子(落ち着き、不安の有無)を観察 母親の授乳姿勢や授乳環境の観察 乳児が母乳を飲む際に窒息や吐乳がないか確認 |
援助計画 (T-P) | 効果的な授乳姿勢や乳房の持ち方を指導し、乳児がしっかりと吸啜できるよう支援 母乳が十分に出るように、授乳頻度を増やし、母乳分泌を促進する方法を提案 母乳が出にくい場合、温湿布や軽いマッサージを行い、乳房の血行を促進 乳房ケア(乳首の損傷を防ぐ方法やケア)を指導し、痛みや炎症を軽減 ストレスや疲労を軽減するためのリラクゼーション技法(深呼吸、瞑想など)を提案 授乳に関して家族やパートナーからのサポートを促進し、母親の負担を軽減 必要に応じて搾乳器を使用し、母乳の分泌を促進し、母乳を保存する方法を提案 母乳分泌に影響を与える栄養と水分摂取の重要性を指導し、バランスの取れた食事を推奨 専門家(母乳育児相談員、助産師)との定期的なフォローアップを提案 母乳が不足している場合は、補完栄養(フォーミュラミルク)の使用について助言し、乳児の健康状態を確認 |
教育計画 (E-P) | 効果的な授乳姿勢や乳房のケア方法について指導し、母乳栄養を円滑に行うための知識を提供 母乳分泌の仕組み(ホルモン、授乳頻度、母乳の需要と供給)を説明し、分泌を促す方法を指導 栄養豊富な母乳を維持するために、母親の食事や水分補給の重要性を説明 授乳におけるストレスが母乳分泌に与える影響を説明し、ストレス管理方法を指導 母乳分泌が不十分な場合、補完栄養の使用方法とその利点・欠点を説明 乳児の健康状態(体重、排尿・排便回数)と母乳栄養の関係について指導 授乳のリズムや頻度をどのように調整すべきかについて具体的な方法を説明 授乳後の乳児の反応を観察し、母乳の摂取量が十分かどうかの確認方法を指導 家族やパートナーに対し、母親の授乳サポートの重要性を説明し、協力を促す 授乳に関する困難があれば、早めに専門家に相談する必要性を説明 |
類①-母乳育児不良リスク状態
コード:00406
- 定義
- 乳房から母乳の供給や摂取が困難になりやすく、乳児や小児の栄養状態を損なう恐れのある状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 母乳育児不良リスク状態 |
長期目標 | 母乳育児を継続的に行い、乳児の成長・発達を安定して支えることができる |
短期目標 | 1日8回以上、乳児に母乳を与えることができる |
観察計画 (O-P) | 授乳回数・授乳時間・授乳間隔の確認 乳児の体重増加・排尿回数・便の状態 母親の乳房の状態(張り、痛み、しこり、乳頭の損傷など) 母親の栄養状態・水分摂取量 授乳中の母子の姿勢や乳首の含ませ方の確認 母親の疲労・睡眠状況・休息状況 母親の母乳分泌に対する認識や不安の有無 授乳に対する心理的要因(ストレス、不安、自信の欠如など) 授乳環境(プライバシー・周囲の協力の有無) 支援体制(家族・パートナー・地域支援の有無) |
援助計画 (T-P) | 適切な授乳姿勢・抱き方・乳首のくわえさせ方を支援 授乳中の乳房マッサージや搾乳の指導・援助 必要に応じて搾乳器の使用方法を指導 乳頭・乳房トラブルへのケア(保湿・冷温罨法など) 授乳間隔が空いた場合の搾乳を促す 母親の休息確保と体調管理への介入 必要に応じて乳房ケア専門スタッフ(助産師等)との連携 夜間授乳時の環境整備(静かで安全な場所の確保) 乳児の哺乳力が弱い場合は哺乳指導の実施 家族の協力体制(育児・家事分担)を整えるよう支援 |
教育計画 (E-P) | 母乳育児の利点(免疫・栄養・母子の絆)を説明 乳児の哺乳サインと授乳のタイミングを説明 十分な母乳分泌を促す生活習慣(栄養・水分・休息)を指導 授乳がうまくいかない時の対処法を説明 乳房ケアの方法と乳頭トラブル予防について説明 搾乳の方法・保存方法・活用方法を説明 母乳の量に関する不安に対して、適切な判断指標を説明(排尿回数・体重増加など) 授乳中のストレス管理とリラックス法を紹介 周囲の支援を受けることの重要性を説明 地域の育児支援(母乳外来、育児相談窓口など)の利用を紹介 |
類①-完全母乳育児混乱
コード:00347
- 定義
- 母乳分泌量が十分にあるにも関わらず、生後6ヶ月までの乳児に、母乳のみを与えるプロセスが妨げられている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 完全母乳育児混乱 |
長期目標 | 母乳栄養が再開され、乳児が十分な栄養を摂取できるようになる。また、母親が授乳を安心して行えるようになる |
短期目標 | 1週間以内に、母乳分泌の促進方法を理解し、母乳栄養再開の準備を整える 2週間以内に、母乳栄養を再開し、乳児が母乳をしっかりと摂取できるようになる |
観察計画 (O-P) | 乳児の体重、排尿・排便回数を観察し、栄養状態の確認 母乳分泌状況(分泌量、乳房の張り具合、母乳の出方)を定期的に確認 母親の身体的状態(疲労、不眠、乳房の痛みなど)の観察 母親の栄養状態や水分摂取量を確認し、母乳分泌に影響があるかを評価 母乳を再開することに対する母親の不安やストレスの度合いを観察 母乳再開のための意欲や母親の動機付けの確認 乳児の哺乳力(吸啜反射の強さ、母乳摂取の意欲)を確認 母乳以外の補完栄養(フォーミュラミルク)の摂取状況とその影響を観察 母乳栄養中断の原因を特定し、再発予防のための要因を確認 授乳環境や授乳のタイミングが適切に整っているかを確認 |
援助計画 (T-P) | 母乳分泌を促進するため、授乳頻度の増加や搾乳を行う方法を提案 効果的な授乳姿勢や乳房ケアの方法を指導し、母乳栄養をスムーズに再開できるよう支援 ストレスが母乳分泌に与える影響を軽減するため、リラクゼーション法やストレス管理法を提案 栄養士と連携し、母親にバランスの取れた栄養を提供する食事プランを提案し、母乳分泌を支援 十分な水分摂取(1日2~3リットル)を推奨し、母乳分泌を促進 母親が安心して授乳できる環境を整え、授乳中のサポートを提供 必要に応じて、搾乳機を使用し、母乳の供給を増やす方法を提案 乳児が再び母乳に慣れるように、母乳とフォーミュラの混合栄養を一時的に導入し、徐々に母乳へ移行 授乳時に母親が疲労しないよう、授乳後の適切な休息とサポートを提供 専門家(助産師、母乳育児相談員)との連携を強化し、母乳栄養再開の支援を行う |
教育計画 (E-P) | 母乳分泌のメカニズム(プロラクチンとオキシトシンの役割)を説明し、授乳頻度を高めることで分泌が促進されることを指導 母乳が再開するまでの過程について説明し、焦らず段階的に進める重要性を伝える 母乳栄養中断の原因がストレスや疲労の場合、その対処法(十分な休息、サポート体制の確保)を説明 家族やパートナーに対して、母乳再開のための協力を促し、母親の精神的・身体的負担を軽減する方法を指導 栄養のある食事と水分補給の重要性を説明し、母乳分泌をサポートするための栄養プランを提案 母乳とフォーミュラを併用している場合、母乳への移行方法やメリットを説明 母乳再開に向けた小さな成功を積み重ねることで、モチベーションを維持する方法を提案 母乳再開後の乳児の成長に対するポジティブな影響を説明し、母乳栄養の重要性を強調 授乳に関する不安や疑問がある場合、すぐに相談できる専門家の存在や相談窓口を紹介 母乳分泌促進のためのハーブやサプリメントの使用についての情報を提供し、安全に使用する方法を説明 |
類①-完全母乳育児混乱リスク状態
コード:00382
- 定義
- 母乳分泌量が十分にあるにも関わらず、生後6ヶ月までの乳児に、母乳のみを与えるプロセスが妨げられやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 完全母乳育児混乱リスク状態 |
長期目標 | 安定した完全母乳育児を継続し、乳児の栄養状態と発育を良好に保つことができる |
短期目標 | 1日8回以上、安定した方法で授乳ができ、母子ともに落ち着いて授乳に取り組むことができる |
観察計画 (O-P) | 授乳回数・間隔・持続時間 乳児の哺乳状態(吸着、吸啜力、むせ込みの有無など) 乳児の体重増加、尿・便の回数と性状 母親の乳房の状態(張り、痛み、しこり、乳頭亀裂など) 授乳時の母子の姿勢・接触状況 授乳に対する母親の感情(不安、焦り、負担感など) 授乳補助の有無(搾乳、乳頭保護器、哺乳瓶などの使用) 授乳時の母子間の視線やスキンシップの有無 授乳についての家族の理解と支援体制 授乳に関する医療者からの説明理解の程度 |
援助計画 (T-P) | 適切な授乳姿勢や乳首のくわえさせ方を実演・援助 授乳中の乳房ケア(マッサージ、冷温罨法など)の実施支援 授乳に不安がある場合は助産師や母乳外来と連携 搾乳や乳頭保護器使用の可否について専門的判断を支援 授乳時間帯の調整(赤ちゃんのリズムに合わせる)を援助 乳房トラブルへの早期対応(乳腺炎予防など) 授乳困難時の一時的な代替栄養(搾乳、補足)への対応支援 授乳時のリラックス環境の整備(静音、明るさ、安心感) 授乳記録(時間、乳側、赤ちゃんの様子など)の支援 家族の理解と協力を得られるよう支援(パートナーの育児参加など) |
教育計画 (E-P) | 完全母乳の基本的な利点(免疫、栄養、母子関係)を説明 授乳リズムに「正解」はなく、赤ちゃんに合わせることが大切であると説明 吸着が不安定なときの対処法(姿勢調整、深くくわえさせるなど)を指導 搾乳や哺乳瓶使用の影響(乳頭混乱リスク)について説明 母乳不足と感じる不安の原因(泣き、吸い付きなど)を整理し説明 授乳中の母子の関わり(声かけ、視線、肌の触れ合い)の重要性を説明 授乳記録のつけ方と振り返り方を指導 乳房トラブルを予防する日常ケア(清潔、マッサージ、水分補給)を説明 疑問・不安は医療者に早めに相談するよう説明 母親自身の休息・栄養・心身の健康が授乳に直結することを説明 |
類①-母乳育児促進準備状態
コード:00479
- 定義
- 乳房から直接母乳を乳児や小児に与えるパターンが強化可能な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 母乳育児促進準備状態 |
長期目標 | 母乳栄養が効果的に行われ、乳児が十分な栄養を摂取し、母親が安心して授乳を続けられるようになる |
短期目標 | 1週間以内に、母乳栄養に必要な基本的知識と技術を習得する 2週間以内に、授乳が順調に進み、母乳栄養を継続できる状態を確立する |
観察計画 (O-P) | 母乳の分泌量と乳児の授乳頻度、持続時間を観察し、十分な母乳栄養が行われているか確認 乳児の体重増加、排尿・排便の回数を観察し、母乳の栄養状態を評価 母親の乳房の状態(張り、痛み、乳首の損傷など)を確認 母乳栄養に対する母親の意欲や不安、ストレスの有無を観察 母親の食事内容や水分摂取量を確認し、母乳分泌に影響があるかを評価 授乳時の母親の姿勢や授乳環境の観察(快適さやリラックスできる環境か) 乳児の哺乳力(吸啜反射や乳首への吸い付き)を確認 母親の睡眠状態や疲労感を確認し、授乳に影響があるか評価 母乳育児に関する母親の知識や理解度を確認 授乳に関連する心理的な影響(自己肯定感や授乳に対するプレッシャーなど)の確認 |
援助計画 (T-P) | 効果的な授乳姿勢と乳房の持ち方を指導し、母親が快適に授乳できるようサポート 授乳頻度を増やし、乳児の吸啜反射を利用して母乳分泌を促進 必要に応じて搾乳機の使用を提案し、母乳分泌を刺激する方法をサポート 授乳時のリラックス方法(深呼吸、音楽など)を提案し、ストレスを軽減 栄養士と連携して、母乳分泌を促進するためのバランスの取れた食事プランを作成 母乳分泌を促すために十分な水分摂取(1日2~3リットル)を促す 母親が休息を取りやすいように、授乳後のリラックスタイムを設け、疲労を軽減 家族やパートナーに、授乳中の母親への支援方法を指導し、協力を促す 授乳中の乳房の痛みやトラブルを防ぐための乳房ケア方法を提案 授乳時の困難や不安に対応するため、専門家(助産師、母乳育児相談員)とのフォローアップを提案 |
教育計画 (E-P) | 母乳分泌のメカニズム(プロラクチンとオキシトシンの役割)について説明し、授乳の重要性を理解させる 授乳頻度や授乳時間を増やすことで母乳分泌が促進されることを説明し、具体的な方法を指導 母乳分泌を維持するために、母親の食事や水分補給の重要性を説明し、食事の改善を提案 ストレスが母乳分泌に与える影響を説明し、ストレス管理のための具体的な方法を指導 効果的な授乳姿勢や乳首ケアの方法を指導し、授乳時の快適さを高める方法を説明 家族やパートナーに対して、母親の授乳サポートの重要性を説明し、協力を促す 母乳分泌に良いとされる食品やハーブ(フェンネル、オートミールなど)の紹介と利用方法を指導 授乳がうまく進まない場合の対応策(搾乳やフォーミュラミルクの一時的使用)を説明 母乳栄養が乳児の健康や成長に与える影響を説明し、母親のモチベーションを高める 母乳育児に関する不安や疑問があれば、専門家に相談する重要性を説明し、相談窓口の紹介を行う |
類①-母乳分泌不足
コード:00333
- 定義
- 生後6ヶ月までの乳児の栄養ニーズを満たすのに、分泌する母乳が不十分な状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 母乳分泌不足 |
長期目標 | 母乳の分泌が適切に維持され、乳児が必要な量の母乳を摂取できるようになる |
短期目標 | 1週間以内に、母乳分泌を促進するための適切なケアと方法を習得する 2週間以内に、母乳の分泌量が増加し、乳児に必要な栄養を母乳から十分に摂取できるようになる |
観察計画 (O-P) | 母乳の分泌量を観察し、乳児が母乳を十分に飲めているかを確認 乳児の体重増加と排尿回数(母乳摂取の指標)を観察 授乳の頻度と時間の確認(授乳が適切に行われているか) 乳房の状態(硬さ、痛み、乳首の損傷など)の観察 母親の栄養状態と水分摂取量の確認 ストレスや疲労が母乳分泌に与える影響の確認 母親の授乳姿勢や乳房ケアの状況を観察 授乳に関する母親の不安や質問の有無を確認 母親の睡眠状況を確認し、疲労やストレスの影響を把握 母乳分泌に関連するホルモン(オキシトシン、プロラクチン)に影響を与える要因を確認 |
援助計画 (T-P) | 授乳の頻度を増やし、乳児の吸啜反射を利用して母乳分泌を促進 効果的な授乳姿勢や乳房のケアを指導し、乳首の損傷を防ぐ 母乳が出にくい場合、搾乳機を使用して母乳を刺激する方法を提案 温かいタオルやマッサージを使用して、乳房の血行を促進し、分泌を促す 栄養士と連携し、母親に栄養バランスの取れた食事を提供し、母乳分泌を支える 母乳分泌を促進するために、十分な水分摂取を促す(1日2~3リットルの水分) ストレス軽減のためにリラクゼーション方法(深呼吸、瞑想など)を指導 家族やパートナーに、授乳や母親の休息を支援するための協力を依頼 母乳分泌に良いとされる食品やハーブ(フェンネル、シソなど)を紹介 授乳のスケジュールを調整し、休息と授乳のバランスを整える |
教育計画 (E-P) | 母乳分泌に必要な基本的なホルモン(プロラクチン、オキシトシン)の働きについて説明 授乳頻度を高めることで母乳分泌が促進されることを説明し、頻繁な授乳の重要性を指導 母乳分泌を助ける適切な栄養と水分補給の重要性を説明し、食事内容のアドバイスを提供 ストレスや不安が母乳分泌に影響を与えることを説明し、ストレス軽減の方法を提案 効果的な授乳姿勢や乳首ケアの方法を説明し、母乳をスムーズに飲ませるためのコツを指導 家族やパートナーに、母親の休息や授乳サポートの重要性を説明し、協力を促す 母乳分泌が不足している場合の補足方法(搾乳やフォーミュラ補充)について説明 母乳分泌が不十分な場合でも、続けて授乳することで分泌が促進されることを説明 授乳がうまくいっていない場合、早めに専門家に相談する重要性を説明 母乳の分泌を促すために、リラクゼーションや親子のスキンシップの重要性を説明 |
類①-母乳分泌不足リスク状態
コード:00334
- 定義
- 生後6ヶ月までの乳児の栄養ニーズを満たすのに、分泌する母乳が不十分になりやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 母乳分泌不足リスク状態 |
長期目標 | 乳児の発育に必要な量の母乳が安定して分泌されるようになる |
短期目標 | 1日8回以上の授乳または搾乳を継続できる |
観察計画 (O-P) | 授乳回数・間隔・持続時間 母乳分泌量の自己申告および客観的評価(搾乳量、乳児の体重増加など) 乳児の哺乳状態(吸啜力・吸着・満足度) 母親の乳房の状態(張り、やわらかさ、乳頭の状態) 母親の水分・栄養摂取状況 母親の睡眠・休息状況 ストレスや不安の有無(育児への不安、精神的負担) 授乳時の母子の接触・姿勢・関わり方 授乳に対する理解や意欲の程度 医療者や家族からのサポート体制の有無 |
援助計画 (T-P) | 適切な授乳姿勢・くわえさせ方の実践支援 乳房マッサージ・温罨法による分泌促進支援 搾乳の実施支援と搾乳器の適切な使用法の指導 授乳・搾乳の頻度の調整支援(1日8〜12回を目安に) 水分摂取を促す声かけ(1日1.5〜2L目安) 母親の食事・栄養の見直し(バランスよく) 母親の休息確保の援助(授乳以外の育児・家事の分担) 授乳時のリラックス環境の整備(静かで安心できる空間) 授乳記録や母乳量の記録を支援 母乳外来や助産師との連携による専門的支援の調整 |
教育計画 (E-P) | 母乳分泌は「需要と供給のバランス」によることを説明 頻回授乳・搾乳が分泌促進につながる理由を説明 赤ちゃんの泣きや吸う行為が刺激になることを説明 母乳分泌に良い食事内容や水分摂取の重要性を説明 ストレスがホルモン分泌(オキシトシン)に影響することを説明 疲労が母乳に与える影響と休息の必要性を説明 搾乳・保存・哺乳の方法を指導(必要時) 家族の協力(育児・家事分担)が母乳育児を支えることを説明 母乳分泌は個人差があり、焦らずに取り組むことの大切さを伝える 困ったときは早めに医療者に相談するよう勧める |
類①-乳児摂食動態不良
コード:00271
- 定義
- 親の食事提供行動の変化によって、1歳未満の子どもが、過食や接触不足のパターンになる状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 乳児摂食動態不良 |
長期目標 | 乳児が必要な栄養をバランスよく摂取し、健全な成長と発達を促進する |
短期目標 | 1週間以内に、保護者が乳児に適した栄養についての基本的な知識を習得し、食生活をサポートできる 2週間以内に、乳児が適切な量と質の栄養を摂取し、体重や成長の改善が見られる |
観察計画 (O-P) | 乳児の体重、身長、成長曲線を記録し、栄養摂取が成長に及ぼす影響を観察 授乳または離乳食の量、回数、摂取時間を観察し、摂取量が適切か確認 乳児の排尿・排便回数や便の状態を確認し、栄養状態を評価 乳児の食欲や哺乳力、飲み込みの能力を観察 授乳や離乳食に対する乳児の反応(泣き声、不快感、拒否など)を確認 食事や授乳時における保護者の対応やケアの方法を観察 乳児がアレルギーや食物不耐症の症状(発疹、嘔吐、下痢など)を示していないか確認 保護者が提供する食事や授乳の環境(清潔さ、温かさ、落ち着いた環境か)の確認 離乳食の開始時期や進行状況を確認し、適切なタイミングか評価 授乳や食事に対する保護者の不安や疑問を観察し、適切なサポートが必要か確認 |
援助計画 (T-P) | 保護者に乳児に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)の重要性を指導し、バランスの取れた食事を提供できるよう支援 離乳食をスムーズに進められるように、段階的な離乳食メニューを提案し、アレルギー予防にも注意を払う 母乳やフォーミュラの適切な量と頻度を保護者と共に確認し、乳児の栄養不足を防ぐ 哺乳瓶や食器の選び方、使用方法を指導し、乳児が飲みやすい環境を整える 保護者が授乳や離乳食の時間を楽しめるように、リラックスした環境で行うことを提案 栄養不足が疑われる場合、栄養士や小児科医と連携し、乳児に必要な栄養を補完する方法を提供 食欲不振や哺乳の困難が見られる場合、乳児の健康状態を医師と相談し、対処法を提供 保護者が安心して離乳食を進められるように、食物アレルギーのリスクや兆候を説明し、アレルゲンを避ける方法を指導 離乳食の際、食材の味や食感に変化をつけ、乳児が楽しめるように工夫を提案 食事や授乳に対する不安を軽減するため、保護者への定期的なフォローアップを実施 |
教育計画 (E-P) | 乳児の発達段階に応じた栄養ニーズ(母乳、フォーミュラ、離乳食など)の重要性を保護者に説明 バランスの取れた食事(母乳、フォーミュラ、離乳食)の準備方法と、そのメリットを説明 離乳食の開始時期、進め方、食材の選び方について指導し、適切な栄養摂取をサポート 母乳またはフォーミュラから離乳食に移行する際のスムーズな方法を説明 食物アレルギーや食物不耐症の兆候を説明し、アレルゲンの早期発見や予防法について指導 授乳や離乳食の時間を親子で楽しい時間にするための工夫を提案し、ポジティブな食事習慣を促進 栄養不足が成長や発達に与える影響について説明し、食事の重要性を理解してもらう 離乳食の進行に伴い、食材のバリエーションを広げ、さまざまな味覚を楽しめるように指導 保護者に、乳児の食事や栄養に関する不安や疑問があれば、専門家に相談することの重要性を説明 授乳や離乳食に関する最新の情報や資料を提供し、保護者の知識を深める |
類①-小児食生活動態不良
コード:00270
- 定義
- 食事パターンに対する態度や行動や影響の変化によって、1歳から10歳の子どもの栄養状態が悪化した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 小児食生活動態不良 |
長期目標 | バランスの取れた食事を通じて、成長に必要な栄養を十分に摂取し、小児の健康的な成長と発達を支える |
短期目標 | 1週間以内に、保護者が小児に必要な栄養に関する基本的知識を習得し、適切な食生活をサポートできる 2週間以内に、小児がバランスの取れた食事を楽しみながら摂取できるようになる |
観察計画 (O-P) | 小児の食事内容(食事のバランス、量、種類)を観察し、偏りがないか確認 小児の体重、身長、BMI、成長曲線を定期的に記録し、成長発達を評価 食事に対する小児の興味や食欲の有無、食事中の行動を観察 偏食や好き嫌い、食べる速さ、食事回数など、食習慣のパターンを確認 食事中や食後の体調(吐き気、嘔吐、便秘、下痢など)の観察 小児の家庭での食事環境や食事を準備する保護者の食事に対する意識を確認 小児が食事に対して感じているストレスや不安、または食べ物に対する恐怖の有無を観察 食事を通じた親子間のコミュニケーションや、家族の食習慣の影響を確認 食事に関連する健康問題や既往歴(アレルギー、消化器疾患)の有無を確認 保護者の食事に関する知識や準備能力、サポート体制の確認 |
援助計画 (T-P) | 保護者と連携して、バランスの取れた食事プランを作成し、小児に適切な栄養を提供できるよう支援 偏食や食べムラがある場合、無理なく少しずつ多様な食品に慣れさせる方法を提案 食事の時間を楽しいものにする工夫(食器やプレゼンテーション、家族での食事の時間を大切にするなど)を提供 小児の好きな食品を活用し、栄養バランスを保ちながら、食事を楽しくする工夫を行う 食事の時間や回数を定め、規則正しい食事習慣をサポート 食事中に気が散らないよう、落ち着いた環境を整える アレルギーや消化器症状がある場合、専門家と連携して食事内容の調整を行う 食事中の親子間のコミュニケーションを促進し、食事が楽しい時間であることを強調 新しい食材を少しずつ取り入れ、食べ物への抵抗感を減らすための工夫を提案 必要に応じて栄養士と連携し、食事内容の改善やサポート体制を強化 |
教育計画 (E-P) | 保護者に対して、小児に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、カルシウム、鉄分など)とその役割について説明 食事のバランス(主食、主菜、副菜、乳製品、果物)とその重要性を説明し、具体的な食事プランを提案 食事の偏りや過度な食事制限が小児の成長に与える影響を説明 食事に関連するストレスを軽減するため、食べる楽しさや食事の喜びを感じさせる方法を提案 小児の成長段階に応じた食事量や内容の調整方法を指導 家族全員が健康的な食事習慣を共有し、子どもに良い影響を与える方法を説明 親子で楽しく料理をする時間を設け、食材に親しみを持たせる工夫を提案 食事に関する誤った認識や情報を修正し、科学的根拠に基づいた知識を提供 食物アレルギーや消化器症状のある場合、その対処法や食品選びについて指導 成長曲線や体重・身長のモニタリング方法を教え、定期的に健康状態をチェックする習慣をつける |
類①-青年食生活動態不良
コード:00269
- 定義
- 過食や摂食不足の食事パターンにつながる態度や行動の変化によって、11歳から19歳の子どもの栄養状態が悪化した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 青年食生活動態不良 |
長期目標 | バランスの取れた食生活を維持し、青年期の成長や健康を支える適切な栄養摂取を行う |
短期目標 | 2週間以内に、栄養に関する基本的な知識を習得し、食生活改善の意識を高める 1か月以内に、食事内容を改善し、バランスの取れた食事を自発的に摂取できる |
観察計画 (O-P) | 現在の食事内容(栄養バランス、食事回数、間食の有無)の観察 青年期の成長に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、カルシウムなど)の摂取量の確認 食事に対する興味や関心の程度、食習慣の観察(偏食や過食の有無) 体重やBMI、身体測定データを記録し、栄養状態の評価 食事に関連するストレスや不安、自己イメージに対する影響の確認 食事環境(家庭内での食事、外食、学校での食事状況)の確認 青年期特有の食行動(ファストフードの過剰摂取、食事の抜けなど)の観察 青年期の成長や活動量に見合ったエネルギー摂取が行われているか確認 食事を通じた社会的な影響(友人やSNS、メディアの影響)を確認 食生活に対する自己管理意識や、改善への意欲を確認 |
援助計画 (T-P) | 栄養士と連携して、青年期の成長に必要な栄養素を含むバランスの取れた食事プランを提供 偏った食生活を改善するために、手軽で栄養価の高いレシピを提案 食事のタイミングや頻度の調整を提案し、適切な食事リズムをサポート ファストフードや高カロリーのスナックを減らし、健康的な間食や食材の選択を支援 青年期の発達に必要な栄養素を強化する食品(たんぱく質、カルシウム、鉄分など)の摂取を促進 食事を通じた自己肯定感の向上や、健全な食行動の形成を支援 家族と協力し、食生活の改善をサポートしやすい環境を整える 食事の楽しさや意義を見出すための工夫を提案し、食事への興味を高める 食事日記を付けさせ、食事パターンや栄養バランスの自己管理を促進 社会的な影響(友人関係やメディア)に対して、健全な食習慣を持つための対処法を提案 |
教育計画 (E-P) | 青年期に必要な栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムなど)とその役割を説明 健康的な食生活の重要性と、偏食や過食が健康に与える影響について説明 手軽にできるバランスの取れた食事の作り方や、簡単なレシピを提案 ファストフードやスナック類を控える理由を説明し、代替食品の選び方を指導 食事の時間や頻度が成長や体調に影響を与えることを説明し、規則正しい食事の重要性を説明 社会的影響(友人やメディア)に流されず、自分に合った食生活を選ぶための意識を高める方法を指導 適切な水分補給の重要性と、食事中に水分を取る習慣を説明 自己イメージと食生活の関係について説明し、過度なダイエットや無理な食事制限の危険性を説明 食事を通じたコミュニケーションの重要性を説明し、家族との食事を大切にすることを促す 成長期の栄養バランスを自己管理できるよう、食事日記を使った自己モニタリングの方法を指導 |
類①-嚥下障害
コード:00103
- 定義
- 口から胃へ食べ物を移動させるプロセスが衰えている、または損なわれている状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 嚥下障害 |
長期目標 | 安全に食事を摂取し、栄養状態を維持しながら誤嚥を防ぐ |
短期目標 | 1週間以内に、誤嚥のリスクが減少し、安全に食事が摂取できる 2週間以内に、嚥下機能が改善し、栄養が適切に摂取され、体重が安定する |
観察計画 (O-P) | 食事中の嚥下状態(食物の噛み方、飲み込みのタイミング、咳き込みの有無)を観察 食事後の声の変化(湿った声)、呼吸困難、痰の増加などの誤嚥の兆候を確認 体重を定期的に測定し、栄養状態を観察 嚥下に関する患者の訴えや不快感(喉の違和感、飲み込みにくさなど)を確認 食欲や食事摂取量の変化、食事に対する不安やストレスの有無を観察 口腔内の状態(乾燥、傷、舌の動きなど)や口腔ケアの状況を確認 食事の種類(固形食、流動食、ゼリー状の食事など)と嚥下のしやすさを確認 誤嚥性肺炎のリスクを評価するため、体温や呼吸音、痰の状態を観察 嚥下に関連する疾患や手術歴、薬剤の使用状況を確認 患者の嚥下機能がどの程度改善しているか、定期的に嚥下テストを実施 |
援助計画 (T-P) | 嚥下に問題がある場合、言語聴覚士と連携し、嚥下リハビリテーションを実施 食事の形態を患者の嚥下能力に合わせて調整し、適切な食事形態(刻み食、ピューレ食、ゼリー食など)を提供 誤嚥防止のため、食事中は頭を前屈させる(喉頭を守る姿勢)などの安全な食事姿勢を指導 口腔ケアを徹底し、口腔内の清潔を保つことで、感染予防と嚥下機能の向上を図る 食事中は少量ずつゆっくりと摂取し、食事後はしっかりと休むよう指導 食事後は30分間、頭部を高く保ち、誤嚥を予防する体位を維持 患者が誤嚥のリスクを軽減できるよう、適切な食事のスケジュールや食事内容を提案 飲み込みやすい液体の粘度を調整するため、トロミ剤を使用し、誤嚥を防止 喉頭閉鎖訓練や舌の筋力強化のための嚥下訓練を支援し、嚥下機能を改善 誤嚥が発生した場合、迅速に対応できるよう吸引機や医療器具を準備し、緊急時の対応を説明 |
教育計画 (E-P) | 誤嚥のリスクやその予防法(適切な姿勢や食事形態、嚥下訓練の重要性)を患者と家族に説明 嚥下が困難な場合でも、適切な栄養を摂取できる食事の選び方を指導 安全に飲み込むための食事中の姿勢や呼吸法(飲み込むタイミングで息を止めるなど)を指導 誤嚥性肺炎の症状(発熱、咳、呼吸困難など)とその早期発見の重要性を説明 トロミ剤の適切な使用方法やトロミの調整方法を家族に指導し、食事の準備をサポート 食事の前後の口腔ケアの重要性を説明し、適切なケア方法を指導 食事時の安全を確保するために、少量ずつゆっくり食べることの重要性を説明 嚥下リハビリテーションの目的や効果について説明し、リハビリの継続を促す 家族に対して、嚥下障害がある場合の食事サポート方法や注意点を説明し、協力を促す 水分摂取の方法や、誤嚥を防ぐための水分補給の工夫(トロミ水の使用など)を指導 |
類②-本類には現在該当する看護診断なし
類③-本類には現在該当する看護診断なし
類④-新生児高ビリルビン血症
コード:00194
- 定義
- 生後1週間以内に、非抱合型ビリルビンが年齢の95パーセントタイル値を超えて血液中に蓄積した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 新生児高ビリルビン血症 |
長期目標 | 新生児のビリルビン値が正常範囲に戻り、黄疸による合併症(脳性黄疸など)を防ぎ、健康な発達を促進する |
短期目標 | 1週間以内に、ビリルビン値が適切にコントロールされ、黄疸の進行が止まる 2週間以内に、ビリルビン値が正常範囲に回復し、黄疸の症状が軽減する |
観察計画 (O-P) | 皮膚や眼球の黄疸の進行度を毎日観察し、ビリルビン値の上昇を確認 血清ビリルビン値を定期的に測定し、数値の推移を記録 排尿・排便回数を確認し、ビリルビン排出が適切に行われているかを評価 体重測定を行い、哺乳量や栄養摂取状況を確認 哺乳状況(授乳回数、母乳・フォーミュラの摂取量)の観察 眠気や活動低下など、黄疸の影響による神経症状の有無を観察 光線療法の進行状況と皮膚状態(発疹、乾燥、発赤など)を確認 水分摂取量の確認と、脱水の兆候(皮膚の乾燥、尿量減少)の有無を観察 母乳性黄疸のリスクがある場合、母乳とフォーミュラのバランスを評価 家族の理解度や黄疸に対する不安や質問の有無を確認 |
援助計画 (T-P) | 必要に応じて光線療法を実施し、光線療法の適切な使用方法とタイミングを守る 哺乳を促進するため、頻回授乳を推奨し、授乳間隔を短くする(2〜3時間ごと) 母乳やフォーミュラの適切な摂取を促し、ビリルビンの排出を促進する 哺乳が不十分な場合、栄養補助を行い、必要に応じてフォーミュラや搾乳を提供 光線療法中の水分補給をサポートし、脱水のリスクを防ぐために十分な哺乳を促す 光線療法中は、眼の保護具を使用し、皮膚状態を定期的にチェックし、合併症を予防 母乳性黄疸の場合、必要に応じて一時的に母乳を中断し、フォーミュラを補充 血清ビリルビン値が危険域に達した場合は、医師と連携して交換輸血の可能性を評価 家族に対し、黄疸の経過と光線療法の効果について説明し、適切なサポートを提供 退院後もビリルビン値が安定するまで定期的なフォローアップを行い、家庭での観察を支援 |
教育計画 (E-P) | 新生児黄疸の原因とビリルビン値が高くなるメカニズムを説明し、家族に理解を促す 光線療法の目的とその効果、使用方法について説明し、家族に安心感を与える 頻回授乳の重要性を強調し、母乳やフォーミュラの摂取量を増やす方法を指導 母乳性黄疸のリスクがある場合、母乳とフォーミュラの使い分けや一時的な中断の可能性について説明 哺乳や水分摂取がビリルビンの排出に重要な役割を果たすことを説明し、適切な哺乳法を指導 黄疸の症状が悪化した場合(黄疸が顔から体全体に広がる、活動性低下、哺乳困難など)の対応方法を説明 光線療法中の注意点(保護具の使用、皮膚のチェック、水分補給)について説明 血清ビリルビン値が高くなる可能性がある場合の症状(ぐったり、活動性低下など)を早期に発見する方法を指導 光線療法後もビリルビン値が安定するまでの経過観察の必要性を説明し、定期的なフォローアップの重要性を強調 家族の不安や疑問に対して丁寧に対応し、黄疸の予後や治療について安心できる情報を提供 |
類④-新生児高ビリルビン血症リスク状態
コード:00230
- 定義
- 生後1週間以内に、非抱合型ビリルビンが年齢の95パーセントタイル値を超えて血液中に蓄積しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 新生児高ビリルビン血症リスク状態 |
長期目標 | 新生児のビリルビン値が安定し、黄疸の発症や合併症(脳性黄疸など)の予防ができる |
短期目標 | 1週間以内に、ビリルビン値の上昇を予防し、黄疸が進行しない状態を維持する 2週間以内に、正常範囲内でのビリルビン値を維持し、黄疸のリスクを軽減できる |
観察計画 (O-P) | 毎日皮膚および眼球の黄疸の有無や程度を観察し、早期の兆候を確認 ビリルビン値を定期的に測定し、正常範囲を維持しているか確認 哺乳量、授乳回数、排尿・排便回数を記録し、ビリルビンの排出が適切に行われているか確認 体重の増加傾向を確認し、栄養状態を評価 母乳またはフォーミュラ摂取量を観察し、適切な栄養摂取が行われているか確認 眠気や活動の低下など、神経症状の有無を確認し、黄疸による影響を早期に察知 光線療法の必要性を評価するため、皮膚状態を定期的に観察 新生児が脱水状態でないか、皮膚や口腔内の乾燥、尿量減少などの兆候を確認 母乳性黄疸のリスクがあるか、授乳の状況や新生児の体調を観察 家族の理解度や黄疸に対する不安や質問の有無を確認し、適切な対応が取れるように支援 |
援助計画 (T-P) | 母乳またはフォーミュラの頻回授乳を推奨し、ビリルビンの排出を促進 母乳不足の場合は、必要に応じて搾乳やフォーミュラを使用し、栄養を補充 栄養摂取が不十分な場合、医師と連携し、補完的な栄養サポートを提供 光線療法が必要な場合、適切なタイミングで実施し、黄疸の進行を防止 母乳性黄疸のリスクが高い場合、一時的に母乳を中断し、フォーミュラを補充 哺乳中に水分摂取をサポートし、脱水のリスクを減少 家族に対して、黄疸の進行や予防策についての情報提供を行い、適切なサポート体制を整える 黄疸が進行した場合、迅速に医師と連携し、治療計画を見直す 母乳やフォーミュラの適切な摂取量を維持するため、母親への授乳指導を行い、哺乳量を確認 家庭での観察ポイントを家族に説明し、異常があればすぐに報告できるように指導 |
教育計画 (E-P) | 新生児黄疸の原因とビリルビン値が上昇するメカニズムについて、家族にわかりやすく説明 ビリルビンが排出されるためには頻回授乳が重要であることを強調し、授乳回数の増加を指導 母乳性黄疸の可能性がある場合、その対策としてフォーミュラの一時使用が有効であることを説明 光線療法の目的、効果、使用方法について説明し、家族が理解し安心できるよう支援 哺乳と排尿・排便がビリルビン排出に関係することを説明し、適切な哺乳方法を指導 黄疸の症状が悪化する兆候(全身の黄疸、活動性低下、哺乳困難など)を説明し、早期発見の重要性を強調 家族に、皮膚や目の色の変化を観察する方法を教え、家庭での経過観察をサポート 光線療法中の注意点(目の保護、皮膚ケア、水分補給など)を説明し、適切にケアできるように指導 家族の不安や質問に対応し、黄疸に対する正しい情報を提供し、不安を軽減 退院後も定期的にビリルビン値をチェックし、フォローアップが重要であることを説明 |
類⑤-水電解質バランス障害リスク状態
コード:00491
- 定義
- 血清電解質レベルが変動しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 水電解質バランス障害リスク状態 |
長期目標 | 電解質バランスを正常に保ち、電解質異常による合併症を予防する |
短期目標 | 1週間以内に、電解質バランスを安定させるための適切な水分・栄養管理が実施できる 2週間以内に、電解質バランスが正常範囲内で維持され、異常を予防できる |
観察計画 (O-P) | 血清電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロールなど)を定期的に測定し、異常の有無を確認 体重や体液バランスの変化(体重増減、浮腫、脱水症状など)を観察 尿量や尿の性状を観察し、水分出納が適切か評価 低ナトリウム血症や高ナトリウム血症の兆候(頭痛、倦怠感、混乱、痙攣など)の有無を確認 低カリウム血症や高カリウム血症の兆候(筋力低下、不整脈、呼吸困難など)を観察 患者の食事内容や水分摂取量を観察し、適切な電解質バランスが保たれているか評価 嘔吐、下痢、発汗過多など、電解質喪失を引き起こす症状があるかを確認 脱水症状(口渇、皮膚の乾燥、頻脈、低血圧など)の有無を観察 精神状態(意識レベルの変化、混乱、イライラなど)を確認し、電解質異常が神経系に与える影響を評価 薬物(利尿薬、降圧薬など)の使用状況を確認し、電解質に与える影響を評価 |
援助計画 (T-P) | 電解質バランスを維持するため、適切な水分補給を促進し、必要に応じて経口または静脈からの補液を実施 栄養士と連携し、バランスの取れた食事(カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどの適切な摂取)を提供 利尿薬や降圧薬を使用している場合は、電解質バランスを定期的に確認し、必要に応じて薬の調整を行う 低カリウム血症が疑われる場合、カリウムを豊富に含む食品(バナナ、オレンジジュース、ジャガイモなど)を摂取させる 高カリウム血症の場合、カリウム摂取を制限し、腎機能を評価しながら必要な介入を行う 嘔吐や下痢が持続する場合、電解質の喪失を防ぐために適切な治療(補液、止痢薬の投与など)を実施 運動や発熱により過度の発汗が予想される場合は、水分と電解質を適切に補給するよう指導 高カルシウム血症が疑われる場合、カルシウム摂取量を制限し、腎機能を評価する 水分や電解質の管理が難しい場合、専門家(内科医、腎臓専門医)と連携して治療を調整 患者や家族に対して、電解質バランスを維持するための自己管理方法(水分摂取、食事管理)を指導 |
教育計画 (E-P) | 電解質の役割(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)と、バランスが崩れることで生じる症状について説明 適切な水分摂取量とその重要性を説明し、脱水や過剰な水分摂取を避ける方法を指導 利尿薬やその他の薬物が電解質バランスに与える影響を説明し、服薬時の注意点を指導 電解質バランスに影響を与える生活習慣(運動、食事、アルコール摂取など)について説明し、適切な調整方法を提案 食事の中でカリウムやナトリウムのバランスを取る方法を説明し、具体的な食品や調理法を提案 嘔吐や下痢、過度の発汗などで電解質が失われる場合の対処法を説明し、早期の補給を促す 高ナトリウム血症や低ナトリウム血症の症状を家族に説明し、早期発見と対応の重要性を指導 高カリウム血症や低カリウム血症が疑われる場合の初期対応(食事管理、医療機関への連絡)を説明 脱水や電解質異常のリスクがある状況(運動、感染、薬物治療中)を避けるための生活習慣の工夫を指導 定期的な血液検査や医療機関でのフォローアップの重要性を強調し、早期に異常を発見するための継続的なモニタリングを提案 |
類⑤-体液量バランス障害リスク状態
コード:00492
- 定義
- 細胞内外の体液が一方から他方へ急激に移動しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 体液量バランス障害リスク状態 |
長期目標 | 体液量が適切に維持され、脱水や過剰な体液貯留(浮腫、肺水腫など)の合併症を予防する |
短期目標 | 1週間以内に、適切な水分補給が行われ、体液バランスが安定する 2週間以内に、脱水や過剰な体液貯留の兆候が見られない状態を維持できる |
観察計画 (O-P) | 体重を定期的に測定し、急激な増減を確認 血圧や脈拍を定期的に測定し、体液量の変化による循環動態の異常を観察 尿量や尿の性状(色、濃さ、頻度)を観察し、適切な排尿が行われているか確認 浮腫の有無や程度を確認し、特に足や顔の腫れを観察 呼吸状態(呼吸困難、息切れ、湿性ラ音の有無)を確認し、肺水腫の兆候を観察 脱水の兆候(口渇、皮膚の乾燥、皮膚弾力の低下、頻脈、低血圧など)を観察 嘔吐、下痢、発汗過多などによる体液喪失の有無を確認 体液バランスに影響する薬物(利尿薬、降圧薬など)の使用状況を観察し、副作用の有無を確認 血液検査(電解質、血清ナトリウム、血清カリウム、血液浸透圧など)を定期的に確認し、体液バランス異常の兆候を評価 患者の水分摂取量を記録し、過剰摂取または不足のリスクを評価 |
援助計画 (T-P) | 脱水のリスクがある場合、適切な水分補給を促進し、必要に応じて経口補液や点滴補液を行う 水分過剰のリスクがある場合、摂取水分量を管理し、適切な制限を指導 食事に含まれる水分量や塩分量を考慮し、体液量を適切にコントロールできる栄養プランを作成 利尿薬を使用している場合、体液量を適切に維持するために薬の投与量やタイミングを調整 嘔吐や下痢がある場合は、速やかに体液補充を行い、体液の喪失を防止 患者が脱水症状を起こしやすい環境(高温、多汗、運動など)にいる場合、適切な水分補給と休息を推奨 過剰な体液貯留がある場合、体液の排出を促進するために適度な運動や身体活動を奨励 浮腫が見られる場合、患肢を挙上し、圧迫療法を行うなどして体液貯留を軽減 重度の脱水や体液過剰が認められた場合、早急に医師と連携して適切な治療を行う 家族や介護者に対して、適切な水分摂取と体液バランス管理の重要性を説明し、日常生活でのサポートを促す |
教育計画 (E-P) | 体液量バランスの異常が引き起こすリスク(脱水、浮腫、肺水腫など)とその予防法を説明 適切な水分摂取量とそのタイミングについて指導し、脱水や過剰な水分摂取を避ける方法を提案 尿量や体重を日々確認することの重要性を説明し、自己管理を促す 利尿薬や降圧薬の適切な使用方法と、これらの薬が体液バランスに与える影響について説明 高温多湿の環境や運動後など、水分喪失が予想される場合の適切な水分補給方法を説明 浮腫の早期発見方法(足の腫れ、指輪や靴がきつくなるなど)を説明し、早期に対処する重要性を強調 脱水や体液貯留が進行した場合に起こる症状(口渇、皮膚乾燥、息切れ、急激な体重増加など)を家族にも説明し、早期発見に協力するよう指導 食事中の塩分やカリウムの調整方法を説明し、特に高リスクの患者には、栄養バランスを考慮した食事指導を行う 水分補給や体液バランス維持のための具体的な行動(定期的な水分摂取、塩分の適度な摂取など)を家族と共有し、日常生活での実践を促す 定期的な血液検査や尿検査の必要性を説明し、医療機関との連携を強化し、体液バランスの変化に早期対応することの重要性を強調 |
類⑤-体液量過剰
コード:00026
- 定義
- 細胞内外の体液が余分に貯留した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 体液量過剰 |
長期目標 | 体液量を正常範囲に戻し、体液過剰による合併症(浮腫、肺水腫、心不全など)を予防する |
短期目標 | 1週間以内に、体液量が減少し、浮腫や呼吸困難などの症状が軽減できる 2週間以内に、体液量が正常範囲に戻り、健康状態が安定する |
観察計画 (O-P) | 体重を毎日測定し、体液量の増加を早期に把握 尿量や尿の性状(色、濃さ、頻度)を観察し、排尿が適切に行われているか確認 浮腫(特に下肢、顔、腹部)の有無や程度を観察 血圧や脈拍を定期的に測定し、体液量過剰に伴う循環動態の変化を確認 呼吸状態(呼吸困難、湿性ラ音、胸部の圧迫感)を観察し、肺水腫の兆候を確認 体液量過剰による倦怠感や活動低下の有無を確認 血清電解質(ナトリウム、カリウムなど)を定期的に測定し、電解質異常の有無を評価 尿比重や尿浸透圧を確認し、体液の排出が適切に行われているか評価 胃腸の膨満感や腹水の有無を確認し、体液量の過剰が内臓に及ぼす影響を観察 利尿薬や降圧薬の使用状況を確認し、体液量過剰に関連する副作用を観察 |
援助計画 (T-P) | 体液量を減少させるために、医師の指示に従い、利尿薬の投与を調整し、排尿を促進 塩分制限の食事を提供し、ナトリウムの摂取量を減らすことで体液の貯留を防ぐ 水分制限が必要な場合、水分摂取量を適切に管理し、過剰摂取を避ける 浮腫がある場合、患肢を挙上し、適切な体位を保つことで体液の再分配を促進 肺水腫のリスクがある場合、呼吸状態を観察しながら酸素療法を提供し、呼吸をサポート 尿量や体重の変化を記録し、体液量の減少傾向をモニタリング 身体活動を無理なく行うことで、体液の循環を促進し、体液量過剰の解消をサポート 血圧や血清電解質の変動に注意し、利尿薬の効果を確認しながら適切に調整 家族に対し、塩分や水分制限の重要性を説明し、日常生活でのサポートを促す 体液過剰による合併症のリスクが高い場合、医師と連携して輸液制限や利尿剤の投与量を調整 |
教育計画 (E-P) | 体液量過剰のリスクやその影響(浮腫、肺水腫、心不全など)について説明し、早期発見と対処の重要性を強調 水分制限の必要性を説明し、適切な水分摂取量(1日の許容量)とその管理方法を指導 塩分制限が体液量管理に与える効果を説明し、低ナトリウム食の重要性を理解させる 利尿薬の適切な使用方法や副作用について説明し、体液量の管理に役立てる 体液過剰による浮腫の早期発見方法(指輪や靴がきつくなる、下肢の腫れ)を説明し、日常的に観察できるよう指導 日々の体重測定や尿量の記録を奨励し、体液量の変化を自己管理する方法を説明 運動や休息のバランスを取ることで、体液貯留の予防と改善を促す方法を指導 食事中の塩分量を自己管理するための食品選びや調理方法を具体的に提案 患者や家族に、呼吸困難や急激な体重増加などの体液量過剰の兆候があれば、早期に医療機関へ相談するよう指導 定期的なフォローアップと血液検査を受ける重要性を説明し、体液量の変化を早期に発見し対応できるよう促す |
類⑤-体液量過剰リスク状態
コード:00370
- 定義
- 細胞内外の体液が余分に貯留しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 体液量過剰リスク状態 |
長期目標 | 体液バランスを適切に維持し、浮腫や呼吸困難などの症状を予防できる |
短期目標 | 1日1回、体重や浮腫の変化に注意を向け、異常時に報告できる |
観察計画 (O-P) | 毎日の体重測定(同時刻・同条件) 浮腫の有無・部位・程度(特に下肢・仙骨部) 呼吸状態(呼吸数、SpO₂、努力呼吸の有無) バイタルサイン(血圧、脈拍、体温) 尿量・尿比重・排尿回数の変化 水分出納のバランス(in/outバランス) 胸水・腹水の有無や程度(腹囲、聴診所見など) 心雑音、肺雑音(ラ音)の有無 食事摂取量・水分摂取量の確認 体液貯留を示唆する検査データ(Na, K, BUN, Cre, Albなど) |
援助計画 (T-P) | 毎日の体重測定を援助(正確な条件で) 水分・塩分制限指示がある場合は遵守を援助 食事内容の調整支援(低ナトリウム・低水分) 必要に応じて利尿薬の内服・注射の準備と観察 排尿促進のための体位調整・トイレ誘導支援 安楽な体位保持(起座位、足挙上など) 浮腫部位のスキンケアと圧迫防止の工夫 水分出納表の作成と記録支援 看護師間・医師への情報共有(急変・悪化時) 酸素療法や呼吸補助が必要な場合の管理支援 |
教育計画 (E-P) | 体液貯留のリスクとその症状(浮腫、体重増加、呼吸困難)を説明 水分・塩分制限の理由と方法をわかりやすく説明 体重測定の重要性と自宅での実施方法を説明 異常(急な体重増加・呼吸苦など)の早期発見の重要性を伝える 利尿薬の服用方法・副作用・必要性を説明 自己管理(日誌記録・水分摂取記録など)の指導 食事管理の工夫(薄味、量の調整、食品選び)を提案 日常生活での注意点(長時間の座位・立位を避けるなど)を説明 受診の目安(呼吸苦、急激な体重増加など)を明確に伝える 家族への協力依頼(記録支援、水分制限サポートなど) |
類⑤-体液量不足
コード:00421
- 定義
- 細胞内外の体液が減少した状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 体液量不足 |
長期目標 | 体液量を正常に維持し、脱水や関連する合併症を予防する |
短期目標 | 1週間以内に、適切な水分補給が行われ、脱水症状が軽減できる 2週間以内に、体液量が正常範囲に回復し、健康状態が安定する |
観察計画 (O-P) | 体重を毎日測定し、急激な体重減少がないか確認 尿量や尿の性状(色、濃さ、頻度)を観察し、脱水の兆候を確認 口渇、皮膚乾燥、皮膚弾力低下などの脱水症状を観察 血圧や脈拍を定期的に測定し、体液量の不足に伴う低血圧や頻脈の有無を確認 血清電解質(ナトリウム、カリウムなど)を定期的に測定し、電解質の異常を確認 嘔吐や下痢の頻度や持続時間を観察し、体液喪失のリスクを評価 発汗や発熱の有無を確認し、体液喪失を防ぐためのケアを実施 脱水に伴う疲労感やめまいなどの症状を確認し、体液量不足の進行度を評価 口腔粘膜や眼の乾燥の有無を確認し、脱水の進行を評価 水分摂取量とその頻度を記録し、摂取が適切に行われているか確認 |
援助計画 (T-P) | 必要な水分量を確保するために、経口補水液や水分を少量頻回に摂取するよう指導 嘔吐や下痢による体液喪失がある場合、適切な補液(経口補液、点滴など)を行い、体液量を補充 水分摂取が困難な場合、医師と連携し、経静脈的補液を検討 電解質バランスを保つために、電解質を含む水分を提供し、ナトリウムやカリウムの補充をサポート 発熱や過度の発汗がある場合、体温をコントロールし、体液喪失を最小限に抑える 食事の中で水分を多く含む食品(スープ、果物など)を提案し、摂取しやすい形での水分補給を支援 下痢や嘔吐が続く場合は、消化器系への負担を軽減するために、消化の良い食事を提供 利尿薬を使用している場合、適切な水分補給を行い、脱水リスクを軽減 高温環境や過度な運動を避けるよう指導し、体液喪失を予防 家族や介護者に、脱水の初期症状や予防策について指導し、日常的なケアを強化 |
教育計画 (E-P) | 体液量不足のリスクと脱水症状の兆候(口渇、頻脈、尿量減少など)について説明し、早期発見の重要性を強調 十分な水分補給の重要性を説明し、日常生活での適切な水分摂取方法を指導 発汗や発熱がある場合は、水分と電解質を追加で補う必要があることを説明 脱水症状が現れた場合の初期対応(経口補水液の摂取、医師への相談)を説明 食事中に水分を補う方法(スープや果物など)を提案し、適切な水分補給を促進 嘔吐や下痢が続く場合の早期対処法(医療機関の受診、消化の良い食事の摂取など)を指導 高温多湿な環境での活動を控え、体液喪失を予防する方法を説明 脱水リスクが高い場合、適切な体重管理と尿量の記録を行い、早期に異常を察知できるよう指導 医師や栄養士と連携し、電解質バランスを保つための食事や補水方法を家族にも説明 定期的なフォローアップの必要性を強調し、体液バランスの変化に早期対応できるように促す |
類⑤-体液量不足リスク状態
コード:00420
- 定義
- 細胞内外の体液が減少しやすい状態
看護計画の記載例
看護診断 (看護問題) | #1 体液量不足リスク状態 |
長期目標 | 体液量を正常に維持し、脱水や体液不足に関連する合併症を予防する |
短期目標 | 1週間以内に、適切な水分摂取と体液バランス維持の方法を理解し、実践できるようになる 2週間以内に、脱水の兆候や体液不足のリスクが軽減できる |
観察計画 (O-P) | 体重を定期的に測定し、急激な体重減少がないか確認 尿量や尿の性状(色、濃さ、頻度)を観察し、体液バランスの指標として評価 血圧、脈拍、呼吸数を定期的に測定し、体液不足による循環動態の異常を確認 皮膚の乾燥、口渇、皮膚弾力の低下など、脱水の初期兆候を観察 血清電解質(ナトリウム、カリウムなど)の値を確認し、電解質異常の兆候を評価 嘔吐、下痢、発汗過多など、体液喪失のリスクがある症状の有無を確認 患者の食事内容や水分摂取量を記録し、体液補給が十分であるかを評価 体液量不足による疲労感やめまい、倦怠感がないか確認 口腔粘膜や眼の乾燥の有無を確認し、早期の脱水兆候を発見 使用している薬(利尿薬、降圧薬など)が体液量に影響していないか観察 |
援助計画 (T-P) | 患者に対し、適切な水分摂取(1日1.5〜2リットル)を促し、脱水リスクを軽減 食事に含まれる水分も考慮し、水分補給がしやすい形での食事(スープ、果物など)を提供 嘔吐や下痢がある場合、早急に補液を行い、体液喪失を最小限に抑えるための対応を行う 体液不足のリスクが高い場合、必要に応じて経口補水液や点滴補液を実施し、適切な体液量を維持 発汗過多や発熱がある場合、体温管理を行い、体液喪失を防止 水分補給が難しい場合、定期的に少量ずつの水分摂取を促進し、無理なく補給する方法を指導 体液量が適切に管理されるよう、患者の日常生活や活動レベルに応じて水分摂取のタイミングを調整 高温多湿な環境や長時間の運動を避けるよう指導し、体液喪失を予防 家族や介護者に対して、脱水の初期兆候を観察する方法を教え、日常的なケアを強化 脱水リスクが高い患者には、体液バランスを崩さないように、適切な体位や運動管理をサポート |
教育計画 (E-P) | 体液不足によるリスク(脱水、電解質異常、低血圧など)を説明し、体液量を維持する重要性を強調 適切な水分摂取量の目安(1.5〜2リットル/日)を説明し、日常生活での水分補給方法を指導 脱水症状(口渇、皮膚乾燥、尿量減少、疲労感など)の初期兆候を説明し、早期発見と対処の重要性を指導 利尿薬や降圧薬の使用が体液バランスに影響する可能性について説明し、定期的な観察の必要性を強調 嘔吐や下痢など、体液喪失を伴う症状が現れた場合の適切な対処法(経口補水液の使用、医療機関への相談)を指導 高温環境での活動時には、定期的な水分補給が必要であることを説明し、脱水予防のための行動を促す 食事中の水分補給の工夫(スープや果物など水分を多く含む食材の摂取)を指導 体液バランスを維持するために、体重や尿量の自己モニタリングの方法を教え、自己管理を促す 水分補給が困難な患者や高リスクの患者には、点滴や補液のタイミングと方法について家族にも説明し、サポート体制を整える 定期的なフォローアップと血液検査の必要性を説明し、早期に異常を発見し対応するための医療機関との連携を強化 |
NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画記載例のまとめ

当サイトでは、今回ご紹介した領域の他にも、NANDA-Iの看護診断に基づく看護計画の記載例を多数まとめています。
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引用・参考文献
T. ヘザー・ハードマン 編,上鶴 重美 訳:NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026.医学書院.